ヒマラヤの秘境と呼ばれるブータンは、その神秘的な自然や仏教文化、そして「国民総幸福(GNH)」という独自の価値観で、多くの旅行者を魅了しています。そんなブータンへ旅立つ前に、しっかりと確認しておきたいのが「お金」に関する情報です。
「現地で使える通貨は何?」「クレジットカードは使える?」「両替はどこでできるの?」といった疑問を解消すれば、現地での支払いに不安を感じることなく、快適に旅を楽しめます。
この記事では、ブータンで使われている通貨「ヌルタム(Ngultrum)」を中心に、支払い方法や両替のポイント、旅行者に役立つ現地事情を詳しく解説します。
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ブータンの通貨の基本情報

ブータンで使用されている通貨は「ヌルタム(Ngultrum)」で、記号は「Nu」です。
補助単位として「チェルトゥム(Chhertum)」があり、1ヌルタム = 100チェルトゥムの換算で使われています。
項目 | 内容 |
---|---|
通貨名 | ヌルタム(Ngultrum) |
記号 | Nu |
補助単位 | チェルトゥム(Chhertum) |
換算 | 1 Nu = 100 Chhertum |
ISOコード | BTN |
ヌルタムとインドルピーの関係
ブータンのヌルタムは、隣国インドの通貨「インドルピー(INR)」と**等価(1 Nu = 1 INR)**で固定されています。そのため、ブータン国内ではインドルピーも広く受け入れられており、観光客にも便利です。
ただし、高額紙幣(500INR・2000INRなど)の使用は制限されることがあります。多くの場所で拒否されることもあるため、利用を避け、小額紙幣を中心に持ち歩くことをおすすめします。
紙幣と硬貨の種類
ブータンの通貨には以下のような種類があります。
▶ 紙幣の種類
・1 Nu、5 Nu、10 Nu、20 Nu、50 Nu、100 Nu、500 Nu
紙幣にはブータンの王族、仏教文化、伝統建築などがカラフルに描かれており、見た目にも美しいものが多いです。
▶ 硬貨の種類
・1 Ch、5 Ch、10 Ch、25 Ch、50 Ch、1 Nu
小額の買い物やチップとして使う機会が多いため、持っておくと便利です。
ブータン国内での通貨流通と支払い方法

首都ティンプーや観光地パロ、プナカなどの都市部では、ヌルタムとインドルピーの両方が問題なく使用できます。ホテル、レストラン、土産物店などでは両通貨が通用することもあります。
一方、地方の村や小規模な商店では、ヌルタムしか受け取られないことが多いため、地方へ足を運ぶ予定がある方は、事前にヌルタムを多めに用意しておくのが安心です。
小額紙幣の持参がおすすめ
地元の市場やタクシー、食堂などでは高額紙幣のお釣りが用意されていないことも多いため、10 Nuや20 Nuなどの小額紙幣を複数持っておくと便利です。
ブータンでの両替事情

ブータンでは、日本円・米ドル・ユーロなどの主要通貨からヌルタムへの両替が簡単に行えます。
特に日本円も対応しているため、米ドルに換えてから行く必要はありません。
現地で両替可能な場所
▶ 空港(パロ国際空港)
到着後すぐに両替が可能。両替所では日本円や米ドルをそのままヌルタムに交換できます。
▶ ホテル
高級ホテルのフロントでは、宿泊者向けに両替サービスを提供していることがあります。レートは銀行より若干劣ることもありますが、利便性は抜群です。
▶ 銀行
ブータン国内の銀行(例:Bank of Bhutanなど)でも両替可能です。月曜〜金曜の9:00〜17:00が一般的な営業時間ですが、土日祝は休業していることが多いので、事前に確認しておきましょう。
街中での両替と現金の確保
都市部では両替の機会が多くありますが、小規模な店舗や市場では外国通貨は使えず、現地通貨のみ対応という場合も多いです。
ATMの数は都市部を中心に整備されてきていますが、日本のカードが対応していない場合もあるため、予備の現金を用意しておくのが無難です。
ブータンのクレジットカード事情

ブータンでは、クレジットカードの利用ができる場所が徐々に増えてきてはいるものの、全体としてはまだまだ現金主流の社会です。
特に首都ティンプーや観光都市パロなど、外国人観光客が多く訪れるエリアの高級ホテルやレストラン、一部のツアー会社やギフトショップでは、VisaやMastercardなどの国際ブランドのクレジットカードが利用可能です。
ただし、利用できるのはあくまで一部に限られており、中小規模の店舗やカフェ、地方の施設ではカードが一切使えないケースも珍しくないので注意!
クレジットカード利用時は手数料に注意
クレジットカードが使える場所であっても、利用時に数%程度の手数料が加算されることがあるため注意が必要です。支払い時には事前にカードが使えるかどうかを確認し、手数料の有無についてもスタッフに尋ねておくと安心です。
クレジットカードはあくまで補助的な支払い手段と考え、ブータン旅行では現金をメインに使う心構えが必要です。
ブータンで安心して支払いをするために
ブータンでは、現金がまだまだ主流です。以下のポイントを押さえておくと、支払いに困ることが減ります。
- 到着時に現地通貨ヌルタムを用意しておく
- インドルピーは使えるが、小額紙幣中心で持参する
- クレジットカードは補助的に使用し、メインは現金で
- ATM利用には対応カードかどうかを事前に確認
- 地方や市場では現金のみなので、小額紙幣を確保しておく
お金の準備をしっかりしてブータン旅行を楽しもう!
ブータン旅行を満喫するためには、通貨や支払い方法についての理解がとても大切です。ヌルタムとインドルピーの使い分け、小額紙幣の用意、両替のタイミングなどを押さえておけば、現地での買い物や移動もスムーズになります。
現金とカードを上手に使い分けて、不安なくブータンの旅を楽しんでください!
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