2025年は、コロナ禍からの回復基調が続いたものの、物価高や人手不足、為替の影響などが旅行行動に影響を与えた1年でした。
こうした背景を踏まえ、2026年の日本人の旅行の傾向を次のように予測できます。
「コスパ志向」旅の拡大旅費・宿泊費への新たな意識

2026年の旅行者は、従来以上に費用対効果(コスパ)を重視した旅を選ぶ傾向が強まる見込みです。
全体の多くが「旅費の何%を旅行に使うか」を意識するなど、費用の見える化・予算管理を重視する姿勢が強まっています。
宿泊先選びでも「価格>立地>口コミ」の優先順位が増えており、旅全体のプランニングでコスパを重視する動きが見られています。
これは、物価の高止まり・円安の影響などコスト上昇が続く社会環境の影響を受けたものと推測されており2026年も大きく影響しそうです。
短期・高頻度型旅行の浸透家族・夫婦で気軽に

アジア全体のデータをみると、1〜3日程度の短期旅行の人気が高まっており、日本人でも同様の傾向が強まるとみられています。
年間に複数回旅行するスタイルが浸透しており、特に家族旅行・夫婦旅行など“気軽に思い出を作る”**旅が主流となってきています。
この流れは、長期の休暇取得が難しい人が多い日本社会の労働環境や、費用の分散を意識した旅の選択と合致しています。
国内旅行の魅力再発見沖縄や温泉地への人気

2025年後半〜年末年始の旅行データでは、国内人気ランキングで沖縄がトップとなり、その他都市部や温泉地(箱根・伊豆・北海道など)も根強い人気です。
冬の暖かさやテーマパーク、新たな観光コンテンツが地域観光需要を刺激しています。
特にリラックス目的の旅行や季節ごとのテーマ性が重視され、国内旅行の再評価が進む可能性があります。
体験・個性重視の「超個別化」旅行の台頭

世界的な調査でも、2026年の旅は「The Era of YOU — 自分らしさを表現する旅」と表現されており、次のような傾向が指摘されています。
旅行者一人一人の好みやスタイルに合わせたパーソナライズ旅行の需要が高まる。
エンタメ、推し活、美容・ウェルネスなど自分の価値観を反映した旅が人気に。
こうした傾向は、単なる「観光」から体験価値のある旅へと日本人の志向が変化していることを示しています。
海外旅行は「選択的に拡大」ヨーロッパ・中長距離も復活

2025年のデータでは、日本人の海外旅行が増加傾向にあり、東アジアだけでなく欧州・オセアニアなど中長距離旅行も増える見込みです。
円の為替変動が落ち着きつつあることや、雇用・所得環境の改善期待などが背景となっています。
ただし、中国からの旅行や中国への旅行については、外交情勢の影響が不透明さを残している点も注意が必要でしょう。
持続可能性と地方分散次の旅先の再考

訪日外国人や日本人旅行者双方で、地方観光地への分散ニーズが高まっています。
地方空港の便増加や地域資源の魅力を活かした周遊型・地方体験型旅行が注目されています。
こうした動きは、オーバーツーリズムが問題視される地域からの脱却、地域経済活性化につながる可能性があります。
2026年の日本人旅行のキーワード
| キーワード | 解説 |
|---|---|
| コスパ旅 | 予算重視・費用効果を重視した旅の選択 |
| 短期多頻度旅行 | 1〜3日程度の気軽な旅が中心 |
| 体験志向 | 個人主導で価値体験を重視した旅 |
| 国内旅行の再評価 | 沖縄・温泉地・季節テーマ旅行が強い |
| 海外旅行の復活 | 東アジアに加え欧州・中長距離も増加 |
| 地域分散・持続可能性 | 地方観光地を含む持続的旅の重視 |
このように、2026年の日本人旅行は「自分らしさ・体験重視」と「費用対効果」を両立させる動きが強くなりそうです。
社会経済の変化や旅行インフラの整備がどのように影響するかを注目しつつ、旅のスタイルの多様化を楽しみたいところですね。

