バルト三国(Baltic States)とは、エストニア・ラトビア・リトアニアの3か国を指します。
ヨーロッパ北東部、バルト海の東岸に位置し、北から順にエストニア、ラトビア、リトアニアが並んでいます。それぞれ独自の言語・文化を持ちながらも、共通して美しい自然と中世の街並みが残ることで知られています。
バルト三国は、かつてソ連の支配下にありましたが、1991年の独立回復を機にEUやNATOに加盟し、現在は民主的で安全な国々として発展しています。
バルト三国の基本情報

まずは、簡単にバルト三国の基本情報をご紹介いたします。
| 国名 | 公用語 | 通貨 | 面積 | 人口(約) |
|---|---|---|---|---|
| エストニア | エストニア語 | ユーロ(EUR) | 約45,000 km² | 約130万人 |
| ラトビア | ラトビア語 | ユーロ(EUR) | 約64,000 km² | 約180万人 |
| リトアニア | リトアニア語 | ユーロ(EUR) | 約65,000 km² | 約280万人 |
3か国ともEU加盟国・シェンゲン協定加盟国であり、国境を自由に移動できるのも旅行者にとって大きな魅力です。
バルト三国の歴史的背景
バルト三国は、長い間さまざまな勢力の支配を受けてきました。
- 中世: ドイツ騎士団による支配の影響で、ゴシック建築やキリスト教文化が浸透。
- 近代: スウェーデン帝国やロシア帝国の統治を経験。
- 20世紀: 1940年にソ連に併合され、第二次世界大戦後も長くソ連の一部に。
- 1991年: 「バルトの道」と呼ばれる独立運動を経て、3国が同時に独立を回復。
この共通の歴史が、現在の文化や人々のアイデンティティにも深く影響しています。
バルト三国それぞれの魅力
バルト三国のそれぞれの国の魅力についてご紹介。気になる国があれば詳細の記事もチェックしてみてください。
エストニア(Estonia)中世の街並みとデジタル国家の融合

首都タリンは、城壁に囲まれた旧市街が世界遺産に登録されており、「ヨーロッパで最も美しい中世都市」と評されます。
一方で、IT国家としても有名で、電子政府やキャッシュレス社会が進む“デジタル先進国”でもあります。
📍見どころ:タリン旧市街、トームペア城、カドリオルグ宮殿、ラヘマー国立公園
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ラトビア(Latvia)芸術的な建築と自然が調和する国

首都リガは「バルトのパリ」と呼ばれ、アール・ヌーヴォー建築が街を彩ります。
また、バルト海沿いにはユールマラなどのリゾート地があり、自然や温泉も人気。
内陸部にはシグルダなど、四季折々の風景を楽しめる自然観光地もあります。
📍見どころ:リガ旧市街、ユールマラビーチ、トゥライダ城、ガウヤ国立公園
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リトアニア(Lithuania)歴史と信仰が息づく文化の国

リトアニアは中世にバルト地域最大の大公国を築いた歴史を持ち、現在もその誇りが感じられます。
首都ヴィリニュスはバロック様式の旧市街が美しく、信仰の象徴「十字架の丘」は訪れる人々に深い感動を与えます。
📍見どころ:ヴィリニュス旧市街、十字架の丘、トラカイ城、カウナス旧市街
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バルト三国の旅行の魅力

バルト三国の旅行は色々な魅力があり、日本人旅行者にも人気です。
- 中世の街並みと現代的な都市機能が融合
- 観光客が少なく、落ち着いたヨーロッパの雰囲気
- 物価が西欧に比べて安く、コスパ良好
- 英語が広く通じ、治安も良い
- それぞれの国の文化が違うのに、3国をまとめて周遊できる
周遊旅行が人気
特に、リガ・タリン・ヴィリニュスを結ぶ「バルト三国周遊ルート」は人気で、バスで気軽に移動できます。
バルト三国は、ヨーロッパの中でもまだ観光地として知られすぎていない“隠れた名所”です。
中世の街並み、豊かな自然、そして温かい人々のもてなしがあなたを迎えてくれるでしょう。
リガ・タリン・ヴィリニュスを巡る旅は、ヨーロッパの原風景と現代が調和した特別な体験になるはずです。


