海外旅行に出かけると、観光地の景色を撮影したり、地図アプリで道を調べたり、SNSに投稿したりと、スマートフォンは欠かせない存在です。ですが、そのスマホこそが「スリやひったくりにとっての最高級の獲物」だということをご存じでしょうか。
実際、多くの国では観光客のスマホ盗難が日常的に発生しており、日本人旅行者は特に狙われやすい存在とされています。この記事では、海外でよくある被害事例やスリの手口、防犯対策を詳しく解説します。
なぜ観光客のスマホが狙われるのか?

中古市場で高値で売れるから
特に日本人は最新モデルを持っていることが多く、中古スマホ市場で高額で取引されます。リセールバリューの高いiPhoneユーザーが多いのも特徴です。
観光客は気が緩みやすいから
旅行中は写真や動画に夢中になり、無意識にスマホをテーブルに置いたり、ポケットからはみ出させたりするケースが多く、狙われやすくなります。
旅行者は土地勘がなく、被害後の対応が難しいから
言語や地理に不慣れな観光客は、被害に遭ったあとすぐに対応できず、泣き寝入りするケースも少なくありません。
海外でよくあるスマホ盗難の手口

実際に海外旅行のどのタイミングでスマホの盗難被害が多いのかご紹介いたします。
カフェ・レストランでの「置き引き」
ヨーロッパやアジアの観光地では、カフェのテーブルに置いたスマホをそのまま持ち去られるケースが頻発しています。犯人は驚くほど素早く、持ち主が隣に座っていても油断すれば一瞬で奪われます。
「子どもスリ」によるトリック
グループで行動するスリの中には、子どもを使うケースもあります。紙を広げて話しかけてきたり、わざと物を落としたりして注意をそらし、その隙に仲間がスマホや財布を抜き取るという巧妙な手口です。
バイクによるひったくり
特にベトナムやタイなど東南アジアの都市では、バイクで接近して手荷物やスマホをひったくる手口が多発。歩きスマホや路上での撮影時に狙われやすく、転倒してけがをする二次被害も報告されています。
被害を防ぐための防犯対策

スマホをテーブルやポケットに無造作に置かない
常に手元かバッグの中にしまう習慣をつけましょう。
バッグは体に密着させる
ショルダーバッグは必ず前に掛け、チャック付きのものを使うのが安心です。
人混みや声掛けには要注意
複数人に囲まれたり、子どもが話しかけてきたりした場合は、すぐに荷物を確認しましょう。
歩きながらのスマホ操作は控える
地図を見るときは立ち止まって操作し、常に周囲を確認することが大切です。
スマホ紛失に備えて準備をする
クラウドにデータをバックアップしておく、予備の連絡手段(サブ機や国際SIM)を用意しておくと安心です。
海外旅行中はスマホの管理も気を付けよう

海外旅行中にスマホを失うと、金銭的な被害だけでなく、地図や連絡手段を失い旅程が大きく狂う危険があります。観光客を狙ったスリやひったくりはどの国でも存在し、日本人の最新スマホは特に標的にされやすいのが現実です。
「自分は大丈夫」という油断を捨て、常に “スマホは狙われている” という意識を持つことが、最大の防犯対策です。
スマホと貴重品をしっかり守り、安全で楽しい旅を満喫しましょう。
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