ハワイやグアム、パラオなどの人気ビーチリゾートでは、美しい海を守るために日焼け止めの成分規制が導入されています。
旅行者として環境に配慮しながら、しっかりと紫外線対策を行うために知っておきたいポイントをまとめました。
ビーチリゾートで禁止されている日焼け止め成分とは？
サンゴ礁の保護を目的に、特定の化学成分を含む日焼け止めの使用や販売を規制する国や地域が増えています。
これらの成分はサンゴの白化や生態系への悪影響が科学的に証明されているため、旅行前に確認しておくことが重要です。
主な禁止成分
- オキシベンゾン（Oxybenzone）：サンゴの白化を促進しDNAを傷つける。
- オクチノキサート（Octinoxate）：サンゴのホルモンバランスを崩す。
- オクチクリレン（Octocrylene）：サンゴに毒性をもたらす。
- パラベン類（Parabens）：海洋生物の繁殖に悪影響。
主な規制地域とその内容
主な規制地域と内容を見ていきましょう。旅行先が入っている場合には持っていく日焼け止めに注意しましょう。
| 地域 | 規制内容 |
|---|---|
| ハワイ（米国） | オキシベンゾン、オクチノキサート含有日焼け止めの販売・使用禁止（2018年制定、2021年施行） |
| プエルトリコ | 一部サンゴ礁保護区での禁止、違反時は罰金あり |
| パラオ | 世界初のサンゴ礁保護法により、禁止成分を含む日焼け止めの輸入・販売・使用が全面禁止 |
| タイ | 国立公園内での禁止、プーケットやクラビなど対象 |
| フィリピン | ボラカイ島などで環境配慮型日焼け止めの使用推奨 |
| モルディブ | 規制は検討段階だが、環境に優しい製品推奨 |
旅行先の規制を事前にチェックし、ルールを守ることが環境保護につながります。
環境に優しい「リーフセーフ（日焼け止め）」とは？
規制対象外の地域でも、海洋環境に配慮した製品を使うことが推奨されています。
リーフセーフ日焼け止めの特徴
- ノンケミカルタイプ：紫外線散乱剤（二酸化チタンや酸化亜鉛）が主成分
- 無香料・低刺激：敏感肌にも優しい処方
- Reef SafeやCoral Safeの表示がある製品を選ぶと安心
AmazonなどのECサイトで「Reef Safe」や「Coral Safe」で検索すると、多くの環境配慮型商品が見つかります。
日焼け止めの正しい使い方と注意点
適切な量を塗るってこまめに
顔全体なら1円玉2枚分、体全体なら500円玉サイズを各部位に分けて塗りましょう。
汗や水により効果が落ちるため、2〜3時間おきに塗り直すことが重要です。ウォータープルーフでも油断は禁物。
塗り忘れを防いでアイテムも活用
耳、首の後ろ、うなじ、デコルテ、足の甲など、見落としやすい部分も丁寧に。
日焼け止めだけに頼らず、つばの広い帽子やUVカット加工の衣類、サングラスで肌と目を守りましょう。
使用期限に注意しよう
製造から2〜3年、開封後は1年以内に使い切るのが望ましいです。
飲む日焼け止めもおすすめ！
「ヘリオケア ウルトラD オーラル」など、体の内側から紫外線ダメージを予防するサプリメントも注目されています。特に長時間の屋外活動時に有効です。
このサプリメントには、シダ植物から抽出されたFernblockという成分が含まれており、メラニンの生成やDNA損傷を防ぐことで、日焼けやシミ、シワの予防に効果があるとされています。
肌にも地球にも優しい日焼け止めを
ビーチリゾート旅行の紫外線対策は、肌の健康を守るだけでなく、美しい海を未来に残すための大切なマナーでもあります。
規制が行われていない地域への旅行の場合にも禁止成分が含まれないリーフセーフ日焼け止めを選び、正しい使い方を徹底しましょう。
楽しく安全で、環境に優しい旅行を実現するために、事前の準備と意識が大切です。