アメリカ本土やハワイなど、アメリカ合衆国への旅行を計画している方にとって、忘れてはならないのが「ESTA(エスタ)」の申請です。
このページでは、ESTAの基礎知識から申請手続き、費用、注意点、よくある失敗例まで、旅行前に知っておくべき情報を完全網羅してご紹介します。はじめてアメリカを訪れる方でもわかりやすいように丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ESTA(エスタ)とは?

ESTA(エスタ)とは、Electronic System for Travel Authorization(電子渡航認証システム)**の略称で、ビザ免除プログラム(Visa Waiver Program:VWP)に基づく渡航認証制度です。
アメリカ政府は、観光や商用などの短期滞在を希望する外国人が事前にオンラインで申請し、渡航認証を受けることを義務づけています。
日本人にも必要?
日本はビザ免除プログラムの対象国ですので、ビザは不要ですが、その代わりにESTAの申請・承認が必要になります。ビザを取るよりはかなり簡単なので対象になっている事はかなりメリットです。
ESTAの基本情報
では早速ESTAの基本情報を見ていきましょう。
ESTAの適用対象
ESTAの適用される渡航目的は以下の通りです:
- 観光
- ビジネス(商談・展示会参加など)
- 医療目的(短期の治療・受診)
- トランジット(乗り継ぎ)
※ 就労、留学、長期滞在、移住目的の場合はビザが必要です。ESTAはあくまで短期滞在用です。
ESTAの有効期間
- 有効期間は2年間(またはパスポートの有効期限が切れるまで)
- 有効期間内であれば複数回渡航が可能
- 1回の滞在期間は最大90日以内に限られます
ESTAの費用
現時点では申請料金は21米ドル(約3,800円前後)です。支払いには以下の方法が利用できます。
- クレジットカード(Visa、Mastercard、AMEXなど)
- デビットカード
- PayPal
※ 承認・非承認に関わらず、支払った料金は返金されません。
ESTAの申請方法

ESTAの申請はすべてオンラインで完結します。申請の際は、必ず米国税関・国境警備局(CBP)の公式サイト(https://esta.cbp.dhs.gov/)から行いましょう。
申請手順
- 公式サイトにアクセス
- 日本語対応あり(トップページで言語を「日本語」に設定可能)
- 必要情報を入力
- パスポート情報(ICチップ付き)
- 氏名、生年月日、連絡先、職業
- 渡航目的や滞在先の住所(未定でも可)
- 適格性に関する質問(犯罪歴、健康状態など)
- 支払いの手続き
- クレジットカード、デビットカード、またはPayPalを使用
- 確認と送信
- 入力内容を最終確認して送信
- ステータス確認
- 通常は申請から72時間以内に結果が通知されます。
- 「申請番号」「パスポート番号」「生年月日」を用意して、再確認が可能。
いつ申請すべき?タイミングの目安
公式には「渡航の72時間前まで」に申請すればOKとされていますが、以下の理由から2週間以上前の申請を強くおすすめします:
- サーバーの混雑で処理が遅れる可能性
- 入力ミスによる再申請が必要になることも
- クレジットカードの決済エラーや確認メールの未着
ESTAは早めに取得してもデメリットはありません!有効期限は2年間あるので、旅行日が決まったらすぐに申請して問題ありません。
子どももESTAが必要?
はい、年齢に関係なく、すべての渡航者にESTAの申請が必要です。
- 乳幼児や未就学児も対象
- 親が代理申請することが可能
偽サイトに注意!正規の申請サイトを使おう
ESTAの申請を検索すると、多くの「代行サイト」や「非公式の申請サイト」が出てきます。これらのサイトでは21ドル以上の高額な手数料を請求されたり、詐欺のリスクもあります。
チェックポイント
- URLがhttps://esta.cbp.dhs.gov/で始まっているか
- ブラウザの鍵マーク(SSL通信)を確認
心配な場合は、Googleで「ESTA 公式」と検索し、リンク先が「.gov」で終わっていることを確認しましょう。
よくある失敗例と対策

ESTA申請が間違っていると入国や出国の際にトラブルになるケースも。しっかり確認して申請しましょう。
パスポート情報の入力ミス
数字やアルファベットの打ち間違いで、渡航当日に空港でトラブルになる例がよくあります。申請前に必ず再確認を!
ESTAの有効期限切れに気づかず出発
「2年前に申請したから大丈夫」と思っていたら、有効期限切れだったというケースも。旅行前に再確認を。
非公式サイトで高額請求される
検索上位に表示された代行業者サイトで、数千円〜1万円以上を支払ってしまった例があります。必ず公式サイトから申請しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. ESTAが却下されたらどうする?
ESTAが拒否された場合は、アメリカ大使館または領事館でBビザ(観光ビザ)の申請が必要です。
Q2. パスポートを更新したらどうなる?
パスポート番号が変わると、ESTAも新たに申請が必要です。以前の認証は無効になります。
Q3. ESTA申請後に旅行日程が変わった場合は?
日程や滞在先が変わっても、ESTAの再申請は不要です。ただし、変更点はできるだけ最新の情報に更新することをおすすめします。
ESTAを忘れずに、安全で楽しいアメリカ旅行を!
ESTAは、アメリカを訪れる際に必要不可欠な手続きです。申請自体はそれほど難しくなく、日本語にも対応しているため、落ち着いて進めれば誰でもできます。
- 渡航前には必ず公式サイトで申請
- 早めの準備が安心のカギ
- すべての渡航者に必要(乳児含む)
- 入力ミスや有効期限切れに注意
旅行準備の一環として、ESTAの申請をしっかり行い、安心してアメリカ・ハワイの旅を楽しみましょう!