ヨーロッパ旅行に行くなら、まず準備しておきたいのが変換プラグとマルチUSB充電器です。
なぜなら、ヨーロッパは国ごとにコンセント形状や電圧が異なるため、日本のプラグ(Aタイプ)をそのまま差し込めないケースがほとんどだからです。
特に周遊旅行では、国が変わるたびにコンセントの形も変わることがあり、マルチ対応の変換プラグが必須となります。

ヨーロッパでよく使われるコンセント形状と主な国

ヨーロッパでは以下のコンセント形状が主流です。
形状 | 主な国 |
---|---|
Cタイプ(丸ピン2本) | フランス、スペイン、ドイツ、ポルトガル、ギリシャ、フィンランドなど |
SEタイプ(丸ピン2本+アース) | イタリア、スイス、オランダ、ベルギー、オーストリアなど |
Gタイプ(3本角ピン) | イギリス、アイルランド、マルタなど |
Fタイプ(丸ピン2本+側面アース) | ドイツ、オーストリア、スペインの一部など |
BFタイプ | イギリス、ジブラルタルなど |
主要国別 コンセントタイプと電圧早見表
国名 | コンセントタイプ | 電圧 |
---|---|---|
フランス | C・SE | 220V |
イギリス | BF | 220–240V |
イタリア | C | 220V |
ドイツ | C・SE | 230V |
オーストリア | C・SE | 230V |
オランダ | C・SE・B | 230V |
ギリシャ | C・SE | 220V |
スイス | C・SE | 230V |
スウェーデン | C・SE・B | 220V |
スペイン | C・SE | 220V |
チェコ共和国 | C・SE | 230V |
ノルウェー | C・SE | 230V |
フィンランド | C | 220–230V |
ハンガリー | C | 220V |
ベルギー | C・SE | 220V |
ポーランド | C | 220V |
ポルトガル | C | 220V |
マルチUSB充電器を持っていくメリット

旅行中はスマホ・カメラ・イヤホン・モバイルバッテリーなど、複数のデバイスを同時に充電する機会が多くなります。
そんなとき、USBポートが複数付いた充電器があれば、1つのコンセントでまとめて充電できます。
- USB-A&USB-C対応なら最新ガジェットも高速充電可能
- 4ポート以上あれば同行者とシェア可能
- 100〜240V対応なら変圧器不要で世界中で使用可能
- GaN(窒化ガリウム)素材なら軽量&コンパクト
この商品は電圧の調整は出来ないので、日本の電圧に対応していない家電を使う際には、変圧器を利用しなければいけません。
旅行者におすすめの組み合わせ
・マルチタイプ変換プラグ(C・SE・G・F対応)
→ ヨーロッパほぼ全域をカバーできる
・急速充電対応マルチUSB充電器
→ ホテルや空港での充電効率アップ
この組み合わせがあれば、ホテル・カフェ・空港など、どこでも安心して充電可能。
特に夜間、全デバイスを同時充電できるのは大きなメリットで、翌日の観光に備えてバッテリー切れの不安を解消できます。
ヨーロッパのホテルではコンセント数が少ない場合も多く、延長ケーブル型のUSB充電器があると、ベッドサイドまで持ってこられて便利です。
240Vまで対応している家電とは?

海外で家電を使うときに重要なのは、その機器が現地の電圧に対応しているかどうかです。
多くの国では日本よりも高い電圧(220V〜240V)が一般的で、日本国内専用の家電をそのまま使うと故障や発火の原因になります。
家電の電圧表示(100–240V、50/60Hz)について
家電や充電器には、ほぼ必ず対応電圧と周波数が表示されています。
例えば、充電器やACアダプターのラベルに以下のような記載がある場合があります。
- Input:100–240V 50/60Hz
→ この場合、世界中のほとんどの国・地域でそのまま使える「ワールドワイド対応家電」です。 - Input:100V 50/60Hz
→ この場合は日本専用で、海外でそのまま使うと危険です。
「100–240V」と表記されていれば、電圧変換が不要で、現地の電圧に自動対応します。
また、「50/60Hz」は電気の周波数で、日本国内の東西や国による違いにも対応できるという意味です。
主な対応機器例
最近のデジタル機器や小型家電の多くは、最初から世界中で使えるよう設計されています。例えば以下のような機器はほとんどが240V対応です。
- スマートフォン
- ノートPC・タブレット
- デジタルカメラ・ビデオカメラ
- モバイルバッテリー
- Bluetoothスピーカーやイヤホン
これらは充電アダプターやUSB充電器に自動変圧機能が備わっている場合が多く、日本でも海外でも同じように使えます。
本体が対応していても、充電器やACアダプターが対応していない場合があります。必ずケーブルやアダプター側の表示も確認しましょう。
電圧と周波数の違い|変圧器は必要?

コンセントの形状を合わせても、日本とヨーロッパの国々では電圧が異なるため、日本の家電製品がそのまま使えないケースがあります。以下にポイントを整理します。
ヨーロッパの電圧と周波数
- 電圧:220-240V
一方、日本の電圧は100Vなので、電圧に大きな違いがあります。日本の電化製品をヨーロッパで使う場合、次の点に注意しましょう。
1.対応電圧が100-240Vの製品(例:スマートフォン、ノートPC、デジカメの充電器など)は変圧器なしでそのまま使用可能。
2.100V専用の製品(例:一部のドライヤーやヘアアイロンなど)は変圧器が必要です。
旅行用のドライヤーやアイロンは、海外対応(デュアルボルテージ)モデルを選ぶのがおすすめです。
変圧器(必要な場合のみ)

重量が5.6kgでこれでも本格的な変圧器では軽量な方です。
スマホやPCなどは基本的に240Vでも使用できますが、100V専用の家電(ドライヤーなど)を持参する場合は変圧器が必須。
特にドライヤーなど消費電力が大きい機器には、容量に合った本格的なトランス式変圧器が必要ですが、本格的な物はかなり重いので海外対応の家電を購入した方が良いでしょう。
簡易変圧機能付きマルチタップ

ホテルによってはコンセントの数が少ない場合も。特にベッドサイトのコンセントが少ないとスマホの充電などに不便、そんな時にこれがあれば便利です。
複数の機器を同時に充電したい場合は、USBポート付きマルチタップが便利です。変圧機能が内蔵されているタイプなら、現地の240Vに対応しながら日本の機器も安心して使用できます。
ドライヤーなどの消費電力が多い電化製品には適していませんが、簡易な電化製品であればこれでも十分です。
ヨーロッパ旅行では充電の準備を忘れずに!

ヨーロッパ旅行では、国ごとに異なるコンセント形状や電圧に対応するため、変換プラグとマルチUSB充電器は必須アイテムです。
スマホやPCなどの多くは240Vまで対応しており変圧器は不要ですが、プラグ形状は現地仕様に合わせる必要があります。さらに、マルチUSB充電器を持参すれば、ホテルのコンセントが限られていても複数デバイスを同時に充電できて便利です。
事前に自分の機器の電圧表示とプラグタイプを確認しておくことで、現地でも安心して快適に過ごせます。