熱帯・亜熱帯地域への海外旅行では、蚊による感染症のリスクが高まるため、虫よけスプレーなどの蚊除け対策はとても重要です。
「虫よけスプレーって飛行機に持ち込んでも大丈夫?」
「預け荷物に入れたら没収されない?」
こうした疑問を持つ旅行者の方のために、この記事では、虫よけスプレーの機内持ち込み・預け入れルールをはじめ、蚊が媒介する感染症の予防法や現地での虫除け対策グッズの選び方まで詳しくご紹介します。
虫よけスプレーは飛行機に持ち込める?

まず気になるのが、虫よけスプレーを飛行機内に持ち込めるのかという事ではないでしょうか?
機内持ち込みは可能!ただし「容量制限」に注意
虫よけスプレーは100ml以下の容器に入っていれば機内持ち込みが可能です。以下のルールに従っていれば、虫よけスプレーだけでなく、制汗剤やミニ香水なども持ち込めます。
- 1個あたり100ml(g)以下の容器に入っていること
- 容量1リットル以下のジッパー付き透明プラスチック袋にまとめて入れること(1人1袋まで)
「虫よけスプレー 機内持ち込み可」で検索すると、60ml以下のトラベルサイズ商品が多数見つかります。旅行用に最適なコンパクトサイズを選びましょう。
預け荷物(受託手荷物)に虫よけスプレーは入れられる?

次に持ち歩かずに機内預入れ荷物の中に入れたいという方のために、預入れ荷物の中に入れていいのかという点をご紹介いたします。
医薬部外品に該当すれば、一定量までOK
スプレー缶は機内持ち込みが難しいイメージがありますが、虫よけスプレーの多くは「医薬部外品」または「化粧品」に分類されるため、条件を満たせばスーツケースなどの預け荷物に入れることが可能です。
預け入れ可能な条件
- 1本あたり 500ml(または500g)以下
- 1人あたり 2リットル(または2kg)まで
これは、虫さされ防止スプレー以外にも、制汗スプレー、アルコール消毒スプレー、殺菌剤なども同様なので知っておきましょう!
❌ 預け入れもNGなもの
- カセットコンロ用のガスボンベ
- 殺虫剤(毒性が強いもの)
- 酸素ボンベや可燃性スプレー缶
小容量の虫よけスプレーは手荷物で持ち込み可ですが、大容量タイプは預け荷物に入れるのがベスト機内持ち込み・預入れいずれも「液体物のルール」を守ることに気を付けましょう。
熱帯・亜熱帯地域に多い「蚊が媒介する感染症」に注意!

海外の多くの地域では、蚊を媒介とする感染症が深刻な健康リスクとなっています。旅行前に渡航先の感染症情報を確認し、必要に応じて予防接種や予防薬の準備をしましょう。
代表的な蚊媒介感染症と予防法
感染症 | 地域 | 予防法・対策 |
---|---|---|
黄熱病 | アフリカ、南米の一部地域 | 黄熱病ワクチン(有効期限は通常一生) |
日本脳炎 | 東南アジア、南アジアの農村部 | 日本脳炎ワクチン(長期滞在者に推奨) |
デング熱 | 東南アジア、中南米、カリブ海など | ワクチンは一部地域で接種可、基本は蚊よけ対策 |
マラリア | アフリカ、東南アジア、南アメリカの一部地域 | 予防薬の服用(ワクチンは限定的に使用中) |
海外渡航用の予防接種は「トラベルクリニック」や「渡航外来」がある医療機関で相談しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1:海外旅行で虫よけスプレーはどこで買うのがいい?
A:日本国内での購入が安心です。海外製は濃度や成分が強すぎる場合もあります。手荷物用(60ml以下)と預入れ用(200ml以上)をセットで準備すると便利。
Q2:液体スプレー以外におすすめの虫よけグッズは?
A:虫よけシールやリストバンド、電池式のポータブル虫除けなどが人気です。飛行機内でも香りが強くないタイプなら使用可能です。
Q3:デング熱やマラリアが心配なときはどうすれば?
A:現地の感染症リスクを確認し、必要に応じてトラベルクリニックで予防薬やワクチンの相談をしましょう。体調が不安なときは、現地の医療機関で早めの受診を。
海外旅行の必需品!虫よけスプレーと蚊対策は忘れずに
蚊の多い熱帯・亜熱帯地域では、虫よけスプレーの持参が旅の安全を左右する大切な準備です。スプレーは条件を守れば機内に持ち込むことも可能で、容量に応じて預入れ荷物に入れることもできます。
また、旅行先によっては感染症のリスクも高いため、渡航前の情報収集と医療機関での相談も忘れずに。虫よけスプレーだけでなく、衣類や蚊帳などの対策を併用し、安全で快適な海外旅行を楽しみましょう!