豊かな自然とリゾート感で世界中から観光客が訪れるインドネシア・バリ島。
温暖な気候とフレンドリーな人々が魅力のこの島ですが、安心して旅行を楽しむためには、事前に治安情報を把握しておくことが大切です。
この記事では、バリ島の治安の現状、注意すべきエリア、夜の治安、観光中の注意点、女性の一人旅におすすめの安全エリアまで、旅行者が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。
バリ島は比較的安全なリゾート地だけど注意も必要

バリ島はインドネシアの中でも比較的治安が良いエリアとされており、昼間であれば女性が一人でも安心して観光を楽しめます。ただし、人通りの少ない道や夜間の単独行動は避けるようにしましょう。
▶ 外務省の危険情報(2025年5月現在)
危険レベル | 対象地域 |
---|---|
レベル2(不要不急の渡航中止) | 中部パプア州、山岳パプア州 |
レベル1(十分注意) | バリ島を含むその他の地域 |
バリ島は「レベル1(十分注意)」に分類されており、通常の注意を怠らなければ安心して旅行できる地域です。
バリ島で注意すべきエリア
バリ島の中でも、犯罪やトラブルが起きやすいエリアがあります。以下の場所は、特に夜間の外出や貴重品管理に注意が必要です。
- クタ(Kuta)
- レギャン(Legian)
- デンパサール(Denpasar)
いずれも観光客で賑わう人気エリアですが、スリ・詐欺・麻薬の勧誘などのトラブルが発生しやすいため、十分に警戒しましょう。
バリ島の夜の治安は?夜間の注意点

バリ島の夜は、ナイトマーケットやビーチバーなど楽しみも豊富ですが、夜間は事件やトラブルが増える傾向にあります。
ナイトライフで注意するポイント
- 飲みすぎに注意し、常に冷静に行動する
- 知らない人からの飲み物の提供は断る
- クラブやバーでは貴重品の管理を徹底
- 帰りはGrabやGojekなど配車アプリを使う(深夜の徒歩移動はNG)
スリ・置き引き対策と貴重品管理

バリ島の観光地では、スリや置き引きが報告されています。特に混雑する市場・寺院・ビーチ・ショッピングエリアでは要注意!
▶ スリ・置き引き対策
- 貴重品は前方に収納し、目を離さない
- リュックは背後のチャックに南京錠を
- セキュリティポーチやクロスボディバッグを活用
- カバンは開けたままにしない!
麻薬関連のリスクにも注意

インドネシアでは麻薬の所持・使用に厳しい罰則が科せられ、外国人観光客であっても重罰(終身刑または死刑)を受ける可能性があります。
▶ 薬物には近づかない
- 観光地での怪しい誘いには絶対に乗らない
- ナイトクラブなどでの不審な勧誘を回避
- 知らない人の持ち物を預からない・開けない
交通事情と事故リスク
バリ島はバイクの交通量が非常に多く、ルールも日本ほど厳格ではありません。特に自分で運転する際には注意が必要です。
▶ 交通トラブル回避法
- 横断歩道でも車両が止まらないことが多い
- バイクレンタル時は、国際免許+ヘルメット着用
- 事故に備えて海外旅行保険は必須!
衛生面と食中毒対策
地元の食事を楽しむのはバリ島旅行の醍醐味ですが、食中毒予防のための基本対策も欠かせません。食事の際にもしっかりと確認しましょう。
▶ 食事で気をつけるポイント
- 水道水は絶対に飲まない
- 氷入りの飲み物は氷の衛生状態を要確認
- 清潔感のある屋台・レストランを選ぶ
- サラダやフルーツも洗浄状況に注意
女性の一人旅でも安心!安全な宿泊エリア
バリ島は女性の一人旅にも人気のあるリゾート地ですが、滞在するエリア選びによって旅の快適さと安全性は大きく変わります。ここでは、治安が比較的良好で、女性一人でも安心して滞在できるエリアを3つご紹介します。それぞれの特徴や魅力、安全面でのポイントも合わせて解説します。
1. ウブド(Ubud)

自然と芸術に囲まれたヒーリングエリア
ウブドはバリ島の内陸部に位置し、豊かな自然と伝統文化が調和した落ち着いたエリアです。ヨガやスパ、瞑想など、心と体を癒すアクティビティが豊富で、スピリチュアル志向の旅行者や長期滞在者にも人気があります。
安全面の特徴
- 夜は静かで落ち着いており、治安が比較的良好。
- 宿泊施設が少人数向けのヴィラやゲストハウスが多く、スタッフとの距離も近く安心感がある。
- 地元住民もフレンドリーで、観光客慣れしているためトラブルが少ない。
女性におすすめの理由
- 女性向けのヨガリトリートやオーガニックカフェが多く、健康志向の旅行者にぴったり。
- 一人で散策しても雰囲気が落ち着いていて安心できる。
- 自然を満喫しながら、静かに自分の時間を過ごしたい方に最適。
\ ウブドの観光情報 /

2. ヌサドゥア(Nusa Dua)

高級リゾートと厳重なセキュリティで安心の滞在を
ヌサドゥアはバリ島南部にある高級リゾートエリアで、大手ホテルチェーンが集まり、空港からのアクセスも良好です。治安維持のために厳格なセキュリティチェックが行われており、家族連れや海外からの観光客が安心して過ごせるエリアとして知られています。
安全面の特徴
- エリア全体に入る際にセキュリティゲートがあり、外部からの侵入が制限されている。
- 各ホテルに警備員が常駐しており、トラブルの発生率が低い。
- 夜間も人通りが適度にあり、暗がりを避ければ比較的安全。
女性におすすめの理由
- 大規模リゾート内で全てが完結(レストラン、スパ、プールなど)、外出の必要が少ない。
- 英語対応スタッフが多く、困ったときのサポートが充実。
- 高級志向で快適な滞在を求める方にぴったり。
\ ヌサドゥアの観光地 /

バリ島は基本的には安全で旅行しやすいリゾート地ですが、観光客が多く訪れるからこそ、スリや詐欺などの軽犯罪や、夜間のトラブルには十分な注意が必要です。
バリ島でトラブルに遭った際にどうする?

バリ島で万が一、犯罪の被害に遭った場合は焦らずに落ち着いて手続きを進めて行きましょう。
以下にて犯罪に巻き込まれた際に重要な連絡先などをご紹介いたします。
警察・救急車・消防署
機関 | 電話番号 | 内容 |
---|---|---|
緊急通報 | 112 | 全ての緊急通報(警察・救急・消防共通) |
警察 | 110または112 | 犯罪被害、トラブル発生時の通報 |
観光警察 | +62-361-224111(バリ) | 英語対応可能。観光客向けの警察 |
救急車 | 118 | 医療搬送が必要な場合 |
消防 | 113 | 火災など緊急時 |
上記の電話番号は緊急時の対応を依頼する際の連絡先となりますので、貴重品の紛失・盗難などでポリスレポートなどが欲しい場合には最寄りの警察署にいきましょう。
在インドネシア日本国大使館へ相談
バリ島には日本の大使館や総領事館の拠点がありません。そのため、ジャカルタにある在インドネシア日本国大使館への連絡・相談が必要となります。
大使館では、下記のようなサポートを受けることが可能です。
・帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
在インドネシア日本国大使館
・住所:Jl. M. H. Thamrin No.24, Jakarta 10350, Indonesia
・電話番号(代表):+62-21-3192-4308
・緊急連絡先(邦人援護):+62-811-852-446(24時間対応)
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
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