エストニアの首都・タリン(Tallinn)は、バルト海に面した美しい港町であり、中世ヨーロッパの雰囲気を色濃く残す旧市街と、IT先進国らしいスマートシティとしての近代的な一面が共存する街です。
街の中心には、赤い屋根と石畳の道が広がる旧市街(ヴァナリンナ)があり、まるで中世にタイムスリップしたかのような美しい街並みが続きます。
一方で、ビジネス街やショッピングモール、デジタルノマドが集うカフェなど、現代的な都市文化も発展しています。
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タリンへのアクセス

日本からタリン(エストニア)への直行便は運航されていないので乗り継ぎ便で行く形になります。
タリン空港(Tallinn Lennart Meri Airport)からは市内から車で約15分。
- 鉄道・フェリー
- フィンランド・ヘルシンキからフェリーで約2時間。
- ラトビア・リガからバスで約4〜5時間。
市内では徒歩観光が中心ですが、公共交通機関(トラム・バス)も整備されており、QRチケットや交通系アプリで簡単に利用できます。
タリンの人気観光スポット
タリン観光の際の人気の観光スポットをご紹介いたします。
1. タリン旧市街(Old Town)

ユネスコ世界遺産に登録されたエリアで、中世の面影を最も強く感じられる街歩きスポット。
城壁や防衛塔が今も残り、石畳の細い路地を歩けば、どこを切り取っても絵になる光景が広がります。
- ラエコヤ広場(Town Hall Square)
カフェやレストランが立ち並ぶ旧市街の中心地。夏は野外カフェ、冬はクリスマスマーケットで賑わいます。 - 聖オラフ教会(St. Olaf’s Church)
かつてヨーロッパで最も高い教会塔といわれた歴史ある建物。展望台からはタリン市街とバルト海を一望できます。 - カタリーナ通り(Katariina Käik)
職人の工房が並ぶ風情ある通り。手作りガラスや陶器、革製品などのお土産探しにぴったりです。
2. アレクサンドル・ネフスキー大聖堂Alexander Nevsky Cathedral

エストニアの首都タリンのトームペアの丘にそびえる、ロシア正教会の象徴的な大聖堂。
1894年から1900年にかけてロシア帝国時代に建設され、エストニアにおけるロシア文化の存在を示す重要な建築物です。
黒と金のコントラストが美しいタマネギ型のドームが特徴で、外観だけでなく内部の荘厳な雰囲気も見どころ。現在も多くの信者が礼拝に訪れる現役の教会です。
おすすめポイント
- 壮麗な外観とドーム装飾:ロシア正教会特有のタマネギ型ドームと華やかな装飾が印象的。写真撮影にも最適です。
- 金色に輝くイコン画とモザイク:内部には金箔をふんだんに使用したイコンや精巧なモザイクが並び、宗教美術の美しさを堪能できます。
- 歴史的背景と文化の融合:エストニアとロシアの歴史的関係を物語る貴重な建造物として、文化史的な価値も高いスポットです。
旧市街の中心から徒歩約10分。トームペア城や聖母マリア教会など、周辺の観光スポットと一緒に巡るのがおすすめ。
3. パトクリ展望台Patkuli Viewing Platform

パトクリ展望台は、トームペアの丘の北側に位置し、タリン旧市街の赤い屋根とバルト海を一望できる人気の絶景スポットです。
13世紀から続く中世の街並みと、遠くに広がる港や海が同時に見られる数少ない場所で、タリン観光では外せない名所の一つ。
四季折々で異なる風景を楽しめ、特に夕日や朝焼けの時間帯には多くの旅行者がカメラを構えます。
おすすめポイント
- タリン旧市街を一望する絶景:赤い屋根と教会の尖塔が並ぶタリンらしい街並みを一望。フォトスポットとしても大人気です。
- 時間帯ごとの美しい光景:朝は柔らかな光に包まれ、夕方は幻想的なサンセットが広がります。夜には街の灯りがきらめくロマンチックな雰囲気に。
- 冬の雪景色が圧巻:冬には白銀の世界に変わり、雪化粧をまとった旧市街がまるで絵本のよう。静寂の中に包まれた美しさを堪能できます。
旧市街中心部から徒歩約10〜15分。トームペア城の北側にあり、「Patkuli階段(Patkuli Stairs)」を上ると展望台に到着します。
4. カドリオルグ宮殿Kadriorg Palace

カドリオルグ宮殿は、ロシア皇帝ピョートル大帝(ピョートル1世)が18世紀初頭にエカテリーナ妃のために建てた、エストニアを代表するバロック様式の宮殿です。
建築はイタリア人建築家ニコロ・ミケッティによるもので、豪華な装飾とシンメトリーの美しさが際立ちます。
宮殿の周囲には広大なカドリオルグ公園が広がり、地元の人々や観光客の憩いの場となっています。
おすすめポイント
- 豪華なバロック建築:繊細な彫刻や天井画、赤と白を基調とした外観が美しく、ヨーロッパの宮廷文化を感じられます。
- 美術館としての魅力:内部にはエストニア美術館(Kadriorg Art Museum)が併設され、ヨーロッパの古典絵画を中心に展示。芸術好きにおすすめ。
- 四季折々の庭園風景:春にはチューリップ、夏にはバラが咲き誇り、秋は紅葉、冬は静寂の雪景色と、どの季節も魅力的。
タリン旧市街からトラムで約15分。トラム1番または3番に乗り「Kadriorg」停留所で下車後、徒歩約5分。
5. カラマヤ地区Kalamaja

ラマヤ地区は、タリン旧市街の北西に位置する、かつての漁師街から生まれ変わったトレンドエリアです。
近年は地元アーティストやクリエイターが集まり、タリンの新たなカルチャー拠点として注目を集めています。
中心となるのは、元工場跡地を再利用した複合施設「テリスキヴィ・クリエイティブシティ(Telliskivi Creative City)」で、ギャラリーや雑貨店、レストラン、コワーキングスペースなどが立ち並び、地元の若者や旅行者でにぎわいます。
おすすめポイント
- テリスキヴィ・クリエイティブシティ:エストニアのクリエイティブシーンを体感できる人気スポット。
- カフェ文化を満喫:おしゃれなカフェやベーカリーが点在し、ローカルの雰囲気を感じながらのんびり過ごせます。
- フォトスポット満載の街並み:カラフルな木造建築や壁画が多く、街歩きと写真撮影が楽しめます。
- ローカルイベントも豊富:週末にはフリーマーケットやフードフェスなどが開催され、地元住民との交流も魅力のひとつ。
タリン観光のおすすめホテル3選
タリン旅行でホテル選びに迷うという方も多いのではないでしょうか。そんな方にタリン観光におすすめのホテルをご紹介しますので参考にしてみてください。
1. スイスホテル タリンSwissôtel Tallinn

タリンを代表する高級ホテルのひとつで、モダンで洗練された5つ星ホテル。
客室からは旧市街やバルト海を一望でき、世界的ホテルチェーンならではの快適な滞在が楽しめます。
おすすめポイント
- シティビューの客室は、夜景が特に人気
- 屋内プール、スパ、フィットネスセンター完備
- 高層階のレストラン「Horisont」で極上ディナーを堪能
タリン旧市街まで徒歩約10分 / タリン空港から車で約10分
2. ホテル テレグラフHotel Telegraaf, Autograph Collection

旧市街の中心に位置する、歴史的な建物を改装したエレガントなブティックホテル。
19世紀の電信局をリノベーションしたデザインで、クラシックとモダンが融合しています。
おすすめポイント
- 旧市街観光に抜群の立地
- スパ「Elemis」や屋内プールが人気
- 客室のインテリアが上品で落ち着いた雰囲気
タリン旧市街の中心・ラエコヤ広場まで徒歩2分 / バルト駅(Balti Jaam)まで徒歩約10分
3. ヒルトン タリン パークHilton Tallinn Park

近代的な建築が特徴の国際的4つ星ホテル。
ビジネスにも観光にも便利で、設備が充実しています。家族連れやカップルにも人気です。
おすすめポイント
- 広々としたモダンな客室と高評価の朝食ブッフェ
- スパ、サウナ、プールなどの充実した館内設備
- 館内レストラン「The Able Butcher」は地元食材を活かしたグリルが人気
旧市街まで徒歩約15分 / 空港から車で約10分
タリンで中世ヨーロッパの雰囲気を楽しもう

タリンは、中世ヨーロッパの風情と現代的な魅力を兼ね備えた美しい都市です。
旧市街の石畳を歩けば、どこか懐かしく温かい空気に包まれ、
一方でデジタル先進国らしいスマートで洗練された文化にも触れることができます。
グルメ、アート、絶景、歴史がコンパクトに詰まったタリンは、エストニア旅行のハイライトにふさわしい街です。
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