アイルランドは、ヨーロッパの中でも比較的治安の良い国として知られています。
地元の人々はフレンドリーで、観光客にも親切に接してくれるため、初めての海外旅行先としても人気があります。
しかし、どんなに安全な国でも油断は禁物。都市部や観光地では、スリや置き引き、詐欺といった軽犯罪が発生しており、特に観光客が狙われるケースが目立ちます。
この記事では、アイルランドの治安状況、発生しやすい犯罪の種類、注意すべきエリア、そして旅行者が実践すべき安全対策について詳しく解説します。
事前にしっかりと把握して、安全で快適なアイルランド旅行を楽しみましょう。
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アイルランドの治安は良い？基本情報
アイルランドはEU加盟国の中でも犯罪発生率が比較的低く、「治安が良い国ランキング」でも上位に位置します。
凶悪犯罪は少なく、殺人や強盗などに巻き込まれる可能性は非常に低いです。
ただし、首都ダブリンを中心に軽犯罪（スリ・置き引き・詐欺）が発生しており、観光客はターゲットにされやすい傾向があります。
また、夜間や週末には酔っ払いや若者グループによるトラブルが起こることもあるため、行動時間と場所には注意が必要です。
観光客が注意すべき主な犯罪と発生エリア
アイルランドを旅行する際に、観光客が気を付けるべき主な犯罪をご紹介いたしますので、旅行の際には気を付けましょう。
スリ・置き引き
最も多い犯罪がスリと置き引きです。混雑したエリアでは、バッグの隙間やポケットを狙う手口が横行しています。
特に観光客が多い場所では、犯人がグループで行動するケースもあります。
要注意エリア
- テンプルバー地区（Temple Bar）
ダブリン屈指のナイトスポット。夜は観光客や地元客で賑わいますが、スリ被害が多発しています。特にバー帰りや酔っ払いが多い時間帯は要注意。 - オコンネル・ストリート（O’Connell Street）
ダブリン中心部のメインストリート。昼間でも混雑しており、観光客を狙ったスリが発生しています。 - トリニティ・カレッジ周辺
人気観光地のため、写真撮影中や列に並んでいる際に荷物を狙われやすいです。
対策をご紹介
リュックは前に持ち、バッグは常に体の前に置き、チャックを閉める貴重品は内ポケットまたはセキュリティポーチに入れましょう。
詐欺・ぼったくり
アイルランドでは、観光客を狙った詐欺も報告されています。被害は小規模でも、旅の気分を台無しにします。
主な手口
- 募金詐欺：「チャリティー活動に寄付を」と話しかけ、偽の団体で集金を行う。
- 荷物預かり詐欺：「少し見てて」と頼まれた隙に財布を抜き取られる。
- タクシーのぼったくり：非公式のタクシーが、観光客に高額な料金を請求するケース。特に空港や観光地周辺で発生。
対策をご紹介
不審な募金活動やアンケートには応じないようにし、知らない人に荷物を預けない。 タクシーはアプリ「Free Now」がオススメ。
夜間の暴力事件・ドラッグ関連犯罪
ダブリン市内の一部エリアでは、夜間に酔っ払いによる喧嘩や、ドラッグ関連のトラブルが発生しています。
観光客が巻き込まれることは稀ですが、夜遅くの外出は避けたほうが無難です。
危険とされるエリア（夜間）
- ダブリン北側エリア（O’Connell Street周辺）
- タリート（Tallaght）
- クロンターフ（Clontarf）
- 裏通りや人通りの少ない路地
対策をご紹介
夜は複数人で行動し、路地裏・人気のない通りを避けましょう。また、酒に酔いすぎないよう注意。危険を感じたらすぐにタクシーを利用しましょう。
タクシーアプリFREENOWがオススメ
アイルランドでは、市内移動や空港アクセスにタクシーや配車アプリ「Free Now（フリーナウ）」の利用が便利で安心です。
正規のタクシーは車体上部に「TAXI」サインがあり、アプリで事前に料金目安を確認できるのでぼったくりの心配もほとんどありません。
乗車時にはメーターが正しく作動しているか必ず確認し、支払い時には現金・カードどちらも対応しています。特に深夜や郊外では、公共交通が限られるため、タクシーや配車アプリの利用が安全でおすすめです。
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アイルランド旅行でトラブル・被害に遭ったら
アイルランド旅行中、どれだけ注意していても、盗難やトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。
万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な連絡先や対応方法を把握しておきましょう。
以下では、アイルランドで被害に遭った際に役立つ主要連絡先とサポート内容をご紹介します。
アイルランドの緊急連絡先一覧
以下は、アイルランドで緊急時に役立つ主要な電話番号の一覧です。
| 種類 | 電話番号 |
|---|---|
| 緊急通報（警察・救急・消防 共通） | 112 |
| 在アイルランド日本国大使館 | +353 1 202 8300 |
緊急時は 112（EU共通番号）を押せば警察・救急・消防のいずれにもつながります。
在アイルランド日本国総領事館への連絡方法
アイルランドには日本国大使館が設置されています。
パスポートの紛失・盗難、犯罪被害、事故などのトラブルに遭った場合は、速やかに下記の大使館へ連絡してください。
在アイルランド日本国大使館
住所：Third Floor, Nutley Ln, Dublin 4, アイルランド
開館時間：月〜金 8:30〜12:00 / 13:30〜17:00（※土日・祝日は休館）
代表電話番号：+35312028300
旅行前にこれらの情報をスマートフォンやメモに保存しておくことで、いざという時に冷静に対応できます。
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届（警察発行の証明書）
・病院の診断書や領収書（医療補償の場合）
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要！
海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号（例：カナダは「911」、タイは「191」など）
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ（例：LINEやWhatsApp）を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ（Google MapsやApple Mapsなど）を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ（Google翻訳やiTranslateなど）を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済（Apple Pay、Google Pay、PayPalなど）を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます！
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