ネパールはヒマラヤ山脈を有し、標高が60メートルの低地から8,848メートルのエベレスト山頂まで変化に富んだ国。そのため、地域や標高によって気候が大きく異なります。
首都カトマンズやポカラなどの観光都市は「亜熱帯性気候」ですが、北部の山岳地帯は「高山気候」となり、季節によって感じ方もさまざまです。
この記事では、ネパールの季節ごとの気候・ベストシーズン・服装のコツを詳しく紹介します。
これからネパール旅行を計画している方、トレッキングを予定している方はぜひ参考にしてください。
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春(3月〜5月)花が咲き誇るベストシーズンの一つ

春はネパールで最も快適な季節のひとつ。昼間の気温は 15〜25℃前後 と穏やかで、湿度も低く、観光やトレッキングに最適です。
ヒマラヤの山々がくっきりと見える日も多く、ツツジやシャクナゲが咲き乱れる季節でもあります。
ただし、標高が高いエリア(エベレスト街道やアンナプルナ周辺など)では朝晩の冷え込みが厳しくなることもあります。
春(3月〜5月)のカトマンズの気候
| 月 | 平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) | 平均降水量(mm) |
|---|---|---|---|
| 3月 | 25℃ | 10℃ | 35mm |
| 4月 | 28℃ | 14℃ | 60mm |
| 5月 | 30℃ | 18℃ | 130mm |
服装のポイント
- 低地(カトマンズ・ポカラ):Tシャツや長袖シャツに薄手のジャケットやカーディガンで十分。
- 高地(トレッキングエリア):防寒ジャケット、フリース、手袋、帽子などを重ね着で対応。
- おすすめ持ち物:日焼け止め、サングラス、薄手のダウン。
日中は暖かいですが、朝夕は一気に冷えることがあるため、「レイヤリング(重ね着)」を意識しましょう。
夏(6月〜8月)モンスーン(雨季)のシーズン

夏はモンスーンの影響を受けるため、6月中旬〜9月初旬にかけて雨季となります。
特に7月・8月は大雨が続くこともあり、道路のぬかるみや土砂崩れのリスクがあるため、山岳トレッキングには不向きです。
低地では蒸し暑く湿度が高い一方、山岳地帯では霧が発生しやすく、視界が悪くなることもあります。
夏(6月〜8月)のカトマンズの気候
| 月 | 平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) | 平均降水量(mm) |
|---|---|---|---|
| 6月 | 29℃ | 20℃ | 240mm |
| 7月 | 28℃ | 21℃ | 360mm |
| 8月 | 28℃ | 20℃ | 320mm |
服装のポイント
- 低地(カトマンズ・ポカラ):通気性のよいTシャツや速乾性のパンツ。
- 高地:軽量の防水ジャケットやポンチョを準備。朝晩は涼しいため薄手の長袖を。
- 必須アイテム:レインコート、折りたたみ傘、防水シューズ、虫除けスプレー。
モンスーン期でも朝夕には晴れる日もあり、緑が一番美しい時期でもあります。観光地が空いているため、静かな旅を楽しみたい人には穴場シーズンです。
秋(9月〜11月)最も人気のあるベストシーズン!

モンスーンが明け、空気が澄み渡る秋は、一年の中で最も観光・トレッキングに適したシーズンです。
昼間は20〜25℃ほどで暖かく、夜は涼しい気候。
ヒマラヤ山脈が青空に映え、世界中から多くの登山客が訪れます。
この時期はネパール最大の祭り「ダサイン(Dashain)」や「ティハール(Tihar)」が開催され、街もにぎやかになります。
秋(9月〜11月)のカトマンズの気候
| 月 | 平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) | 平均降水量(mm) |
|---|---|---|---|
| 9月 | 28℃ | 19℃ | 180mm |
| 10月 | 26℃ | 14℃ | 50mm |
| 11月 | 22℃ | 7℃ | 15mm |
服装のポイント
- 低地(カトマンズ・ポカラ):長袖シャツに軽いジャケットで快適。
- 高地(トレッキング):フリースや薄手のダウンを用意。標高が上がるにつれて寒暖差が大きくなります。
- おすすめ持ち物:登山靴、帽子、UVカットサングラス。
朝夕の冷え込みに備えて重ね着スタイルを意識しつつ、日中の行動では軽装でも快適に過ごせます。
冬(12月〜2月)澄んだ空と乾燥した空気のシーズン

冬のネパールは乾季で、雨が少なく空気が非常に澄んでいます。
カトマンズの平均気温は10〜15℃前後と穏やかですが、夜間は5℃以下になることも。
一方、ヒマラヤ登山口や高山地域では氷点下になるため、防寒対策が必須です。
冬(12月〜2月)のカトマンズの気候
| 月 | 平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) | 平均降水量(mm) |
|---|---|---|---|
| 12月 | 20℃ | 2℃ | 10mm |
| 1月 | 19℃ | 1℃ | 5mm |
| 2月 | 22℃ | 4℃ | 10mm |
服装のポイント
- 低地(カトマンズ・チトワンなど):厚手のコートやジャケット、マフラーなどを準備。
- 高地(トレッキング地域):ダウンジャケット、厚手の靴下、手袋、帽子など完全防寒装備が必要。
- おすすめ持ち物:保温ボトル、カイロ、保湿クリーム。
乾燥が強いため、リップクリームや保湿剤も忘れずに。冬季でも日差しが強いのでUV対策も重要です。
ネパール旅行の服装・持ち物の基本ポイント

① 重ね着を準備しよう
ネパールでは標高差による気温差が非常に大きいため、
インナー・中間着・アウターを組み合わせて温度調整するのが基本です。
② 雨対策もしっかりと
雨季だけでなく、山岳地帯では一年を通じて天候が変わりやすいので、
軽量で防水性の高いレインウェアを持参しましょう。
③ トレッキング装備(登山予定者向け)
- 登山靴・トレッキングポール
- サングラス・日焼け止め
- 防水リュック・ヘッドランプ
- 携帯食や水筒
ネパールのベストシーズンまとめ

ネパールは、標高や季節によって気候が大きく変化する国。そのため、旅行時期に合わせた服装と装備の準備が欠かせません。
| 季節 | 気候の特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 暖かく晴天が多い | ★★★★★ |
| 夏(6〜8月) | 雨が多く湿度が高い | ★★☆☆☆ |
| 秋(9〜11月) | 晴天が続く・空気が澄む | ★★★★★ |
| 冬(12〜2月) | 乾燥し寒い | ★★★★☆ |
ネパール旅行は「春」と「秋」がベスト!
- トレッキングや登山を楽しむなら → 春(3〜5月)または秋(9〜11月)
- 雨の少ない観光中心の旅をしたいなら → 冬(12〜2月)
快適な旅を楽しむために、服装は「重ね着+防水+日焼け対策」が基本です。
季節ごとの気候を理解して準備を整えれば、ネパールの大自然と文化を最高の形で体験できます。
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