エーゲ海に浮かぶ美しい島々や古代遺跡で知られるギリシャ。
観光大国として世界中から多くの旅行者が訪れる人気の国ですが、気になるのが「治安」ではないでしょうか?
安全に旅を楽しむためには、現地の治安状況を正しく理解し、基本的な防犯対策をしておくことが大切です。
この記事では、ギリシャの治安の現状、注意すべきエリア、旅行者が気を付けたいポイント、そして安全に過ごすコツをわかりやすく解説します。
ギリシャの治安の基本情報

ギリシャはヨーロッパの中でも比較的治安が良い国とされています。
観光立国としての歴史が長く、アテネやサントリーニ島、ミコノス島などの人気観光地では、警察や観光案内所のサポート体制も整っています。
ギリシャで軽犯罪が多いエリア
ただし、観光客を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪は多発しています。
特に以下の場所では注意が必要です。
- アテネ市内のメトロ(地下鉄)や主要駅(オモニア駅、モナスティラキ駅など)
- 観光客が集まる名所(アクロポリス、プラカ地区など)
- 空港やバスターミナル、フェリー港など人混みの多い場所
夜間の一人歩きは避け、人通りが少ないエリアやバー周辺ではトラブルに巻き込まれる可能性もあるため注意しましょう。
不法移民による治安の悪化
近年、ギリシャは地中海を経由してヨーロッパを目指す不法移民・難民の玄関口となっており、アテネや一部の港町では移民問題が社会的課題となっています。
その影響で、一部地域では治安の悪化や軽犯罪の増加が報告されています。
ただし、これらのトラブルの多くは特定の地域(夜間のアテネ中心部オモニア広場周辺など)に限定されており、観光エリア全体が危険というわけではありません。
ギリシャ旅行で気を付けたい3つのポイント
ギリシャ旅行で気を付けたい3つのポイントをご紹介いたします。
スリ・置き引き

ギリシャの治安は比較的良好ですが、観光地や公共交通機関ではスリや置き引きの被害が多発しています。
特に、アテネの地下鉄(1号線・3号線)や、観光客が多く集まるモナスティラキ広場やプラカ地区では注意が必要です。
犯人は複数人で行動し、観光客の気をそらして荷物を盗むケースが多く見られます。
対策
- バッグは常に体の前に持ち、ファスナーを閉める
- リュックを背負う場合は、人混みでは前に抱える
- 財布・スマホは後ろポケットに入れない
- レストランやカフェで席を離れるときは、荷物を必ず持っていく
- 不自然に話しかけてくる人や接触してくる人には注意
ぼったくり・詐欺

ギリシャでは観光地を中心に、ぼったくりや軽い詐欺行為が報告されています。
特にアテネやサントリーニ島など、観光客の多いエリアでは要注意。
「写真を撮ってあげる」「お土産をプレゼント」「花をどうぞ」などの声かけ商法が典型的です。
また、タクシーやレストランでの料金トラブルも時々発生します。
対策
- 路上で知らない人からの贈り物・勧誘は受け取らない
- 「無料」と言われても後で請求されるケースあり、即座に断る
- タクシーは必ずメーターが動いているか確認
- 不安な場合は公式アプリ「Beat」で配車(ギリシャで一般的)
- 支払い時は、明細(レシート)を確認してから支払う
夜間の行動

夜間のギリシャは、観光地では比較的安全な雰囲気ですが、油断は禁物です。
深夜になると、アテネ中心部でも人通りが減り、スリ・酔っ払い・軽犯罪のリスクが高まります。
特に、オモニア広場周辺や人通りの少ない路地は避けるのが賢明です。
また、バーやクラブなどでの飲酒トラブルにも注意が必要です。
対策
- 夜は明るく人通りの多いエリアを選んで移動
- 遅い時間の外出は複数人で行動する
- バーやクラブでは飲み物を放置しない(薬物混入の危険防止)
- タクシー移動時は配車アプリを使い、正規ドライバーを確認
- ホテルへの帰路は、主要通りを利用し、裏道を避ける
ギリシャ旅行で被害に遭ったら

ギリシャ旅行中、どんなに注意を払っていても、犯罪の被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な情報を把握しておきましょう。以下では、被害に遭った際に役立つ連絡先や対応手順を詳しくご紹介します。
ギリシャの緊急連絡先一覧
| 機関 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察(一般) | 100 |
| 観光警察 | 1571 |
| 救急車 | 166 |
| 消防 | 199 |
ギリシャの日本大使館への相談
ギリシャには正式な日本大使館が設置されており、犯罪被害やパスポートの盗難・紛失といったトラブルに対して、さまざまな支援を行っています。
在ギリシャ日本国大使館が提供する主な支援
・帰国のための渡航書の発給
パスポートが盗難または紛失した場合、「帰国のための渡航書」を発行してもらえます。
※申請にはギリシャ警察による盗難証明書(Police Report)が必要です。必ず最寄りの警察署へ届け出をしましょう。
・現地情報や助言の提供
トラブル後の対処方法や、警察・医療機関などに関する情報提供を受けられます。必要に応じて、通訳の手配や、家族への連絡サポートも行っています。
在ギリシャ日本国大使館
- 住所:Eth. Antistaseos 46, Chalandri 152 31 ギリシャ
- 電話番号(代表):+302106709900
パスポートの盗難に関しては、再発行の際に証明写真や帰国のための渡航書の発給手数料が必要です。現地でトラブルがあった場合には気を付けましょう。
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
ギリシャを安全に旅行しよう

ギリシャは観光客にとって安全な国ですが、「注意力を持って行動する」ことがトラブル回避の鍵です。
スリや詐欺、夜間の軽犯罪は防げるケースが多いため、日常的に防犯意識を持ちましょう。
安心してギリシャの歴史・自然・食文化を満喫するために、上記のポイントをぜひ旅の準備に役立ててください。
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