ピレネー山脈の中に位置するアンドラ公国(Andorra)は、ヨーロッパでも特に治安の良い国として知られています。
小さな国ながら、自然・ショッピング・ウィンタースポーツなどを目的に多くの観光客が訪れますが、犯罪率は非常に低く、旅行者が安心して滞在できる国です。
この記事では、アンドラの治安状況・注意点・文化マナー・交通安全・女性の旅行のポイントをまとめて紹介します。
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アンドラの治安状況ヨーロッパでもトップクラスの安全国

アンドラは人口約8万人の小国で、犯罪発生率はヨーロッパ諸国の中でも最も低い水準です。
首都アンドラ・ラ・ベリャ(Andorra la Vella)や主要都市のショッピング街、観光エリアでは警察のパトロールも行き届いており、観光客も安心して過ごせます。
- 暴力犯罪は極めて稀
強盗や暴行などの凶悪犯罪はほとんど報告されていません。 - 警察の対応が迅速
トラブル時の通報対応も早く、観光客への英語対応も比較的スムーズです。 - 夜間も比較的安全
首都エリアや観光地では、夜間の一人歩きも問題ないレベルです。
ただし、人通りの少ない路地や山間部では注意を怠らないようにしましょう。
スリ・置き引きなど軽犯罪には注意

治安は良好ですが、観光地でのスリ・置き引きはどの国でも起こりうるもの。
特に観光シーズン中のショッピング街や市場、カフェでは注意が必要です。
防犯の基本ポイント
- バッグやリュックは体の前に抱える
- 財布・スマホ・パスポートは一箇所にまとめず分散
- 飲食店やカフェでは荷物を足元や椅子に放置しない
- 車を利用する場合は、車内に貴重品を置かない
法律と文化を尊重することが安全の第一歩

アンドラはカトリックの伝統を持つ国ですが、観光客に対しては非常に寛容でフレンドリー。
ただし、公共マナーと服装の節度を守ることが大切です。
マナー・文化のポイント
- 公共の場での騒音や泥酔はNG
夜間の大声や公共の場での飲酒は避けましょう。 - 宗教施設では服装に配慮を
教会などを訪れる際は、肩や膝を隠す服装が好まれます。 - ゴミのポイ捨て・喫煙マナーも厳格
清潔な街並みを保つため、公共エリアでの喫煙やゴミの投げ捨ては罰金の対象になることも。
山岳道路での運転には注意

アンドラはピレネー山脈の国で、道路の多くが山間部に位置しています。
美しい景色を楽しめる反面、カーブや急坂、冬季の積雪などに注意が必要です。
運転・移動時の注意点
- 冬季は必ずスタッドレスタイヤまたはチェーンを携帯
- 雨や雪の日は視界が悪くなるためスピードを抑える
- 山道では落石や野生動物の飛び出しに注意
- 夜間は照明の少ない区間も多いため慎重に運転
レンタカーを利用する際は、事前に道路状況と天気予報を確認し、安全装備を整えて出発しましょう。
女性の一人旅でも安心できる国

アンドラは女性旅行者にとっても非常に安全です。
夜間に一人で街を歩いても危険を感じることは少なく、現地の人々も親切で穏やかです。
女性旅行者の安心ポイント
- 夜の繁華街や人通りの少ないエリアを避ける
- 山岳ハイキングやスキー場では一人行動を控える
- 不安なときはホテルや観光案内所で相談可能
アンドラ旅行で被害に遭ったら

アンドラ旅行中、どんなに注意を払っていても、犯罪の被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。
万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な情報を把握しておきましょう。以下では、被害に遭った際に役立つ連絡先や対応手順を詳しくご紹介します。
アンドラの緊急連絡先一覧
| 種類 | 連絡先番号 |
|---|---|
| 警察 | 110 |
| 救急 | 118 |
| 消防 | 118 |
| EU統一緊急番号 | 112 |
アンドラには日本大使館が無い
アンドラには日本大使館はなく、最寄りの在外公館はフランスの在フランス日本大使館(パリ)および在スペイン日本大使館(マドリード)の管轄になります。
理由としては、アンドラが小国であり、直接日本大使館を設置していないため、両隣の大国の日本大使館が管轄する形です。
日本人旅行者向けポイント
在フランス日本大使館(パリ):アンドラ北部やフランス側から近い
- 住所:7-9 rue de Téhéran, 75116 Paris, France
- 電話:+33-1-44-14-29-00
在スペイン日本大使館(マドリード):アンドラ南部やスペイン側から近い
- 住所:Paseo de la Castellana, 46, 28046 Madrid, Spain
- 電話:+34-91-597-4400
ポイント
- 緊急時(パスポート紛失・事故など)は、どちらかの大使館に連絡。
- アンドラからパリ・マドリードまでは車で5〜7時間かかるため、まずは現地警察・救急を利用して安全確保が重要。
パスポートの盗難に関しては、再発行の際に証明写真や帰国のための渡航書の発給手数料が必要です。現地でトラブルがあった場合には気を付けましょう。
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
アンドラは「安全+自然+安心」が揃う理想的な国

アンドラは、「犯罪率が低く治安が良い」「警察対応が迅速で観光客にも親切」「文化的にも穏やかで清潔感のある国」という三拍子が揃った、ヨーロッパでも屈指の安全な国です。
一方で、軽犯罪・山岳道路での安全運転・マナー遵守など、旅行者自身の心がけも大切です。
自然に囲まれたこの美しい国を、安心して存分に楽しみましょう。
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