北アフリカの地中海沿岸に位置するスース(Sousse)は、古代から海洋貿易の拠点として栄えてきた歴史ある港町です。現在では、「サヘル地方の真珠」とも呼ばれる美しいリゾート地として、多くの旅行者を魅了しています。
ユネスコ世界遺産にも登録された旧市街(メディナ)、イスラム初期の要塞建築、そしてリラックスできるビーチライフ——そんなスースの見どころをたっぷりご紹介します!
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首都チュニスからスースまでは電車で行こう!

チュニス(Tunis)からスース(Sousse)までは、チュニジア国内でも特に人気の観光ルートのひとつです。アクセス方法は色々ありますが、電車旅がオススメ!
電車|おすすめ度:★★★★☆(安くて快適)
- 所要時間:約2時間半〜3時間
- 運行本数:1日数本(急行・普通列車あり)
- 料金目安:約6〜10ディナール(約300〜500円)
- 発着駅:
- 出発:Tunis Ville(チュニス中央駅)
- 到着:Sousse Bab Jdid駅(市街中心部)
エアコン付きの2等・1等車がありますが、1等のほうが快適です。座席指定は基本なしなので早めに行って席を確保しよう!風景を楽しみながら移動でき、バックパッカーにも人気です。
1. メディナ(旧市街)歴史と地元文化が息づく迷宮

チュニジア南部の海沿い都市・スースにあるメディナ(旧市街)は、9世紀頃の街並みが奇跡的に残る歴史遺産。その貴重な都市構造と文化的価値が評価され、1988年にユネスコ世界遺産に登録されました。
中に足を踏み入れると、白壁の家屋、石畳の細い路地、そしてアーチが連なる通路が連続し、まるで中世のアラブ世界にタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。
観光客だけでなく、今も地元の人々が普通に生活している「生きた旧市街」であり、観光とリアルな日常が絶妙に融合しています。
楽しみ方のポイント

・ローカルなスーク(市場)でショッピング三昧!
香り豊かなスパイス、手作りのオリーブ石けん、色鮮やかなタペストリーや伝統衣装など、チュニジアらしい土産物が所狭しと並んでいます。価格交渉を楽しむのもスークの醍醐味!
・地元職人の技に触れるチャンスも
銅細工、革製品、手織りのカーペットなど、昔ながらの手仕事を間近で見られる機会もあり。運が良ければ、その場で職人と会話できることも。
・写真映えスポットが随所に
白とブルーのコントラストが美しい家々や、色鮮やかな商品が積まれた店先など、どこを切り取っても絵になる風景ばかり。細い路地を気の向くままに歩けば、思いがけない発見が待っているかも。
アクセス
スース市内中心部に位置しており、新市街やビーチエリアから徒歩圏内。メディナの入り口には案内板もあり、観光しやすいエリアです。
入場料
メディナ自体は入場無料。ただし、内部にある「リバット(要塞)」や「グランド・モスク」など一部施設は入場料がかかる場合があります(2〜6チュニジア・ディナール程度)。
人が少なく、店主とゆっくり会話ができる時間帯の午前中がオススメ!混雑する路地では、貴重品は体の前で管理し手すり対策をしっかりしましょう。
スース・ビーチ(Sousse Beach)リゾート気分を満喫!

スースの歴史的なメディナやリバトなどを堪能した後は、ぜひスース・ビーチで地中海の美しい海と白い砂浜を満喫しましょう。
市街地から徒歩圏内という抜群のアクセスに加え、穏やかな波と温暖な気候が訪れる人々を魅了し、観光とリゾートの両方を楽しめる贅沢なスポットです。
スース・ビーチの魅力ポイント

・初心者でも安心な遠浅の海岸線
スースの海は遠浅で波も穏やか。小さなお子様連れや泳ぎに自信のない方でも安心して楽しめます。夏の暑い日には涼を求めて多くの家族連れや若者が訪れます。
・リゾートホテルやおしゃれカフェが並ぶ海辺の散策路
ビーチ沿いには高級感あふれるリゾートホテルから、地元の味を楽しめるカフェやバーまで多彩な施設が揃っています。昼間は海を眺めながらのカフェタイム、夕暮れには海風に吹かれつつバーでカクテルを楽しむのもおすすめ。
・多彩なマリンアクティビティが充実
バナナボートやジェットスキー、パラセーリングといったアクティブな海の遊びが揃い、アクティブ派も満足。ビーチスポーツのレンタルも豊富で、シュノーケリングやカヤックも気軽に体験可能です。
アクセス・基本情報
- 所在地:スース市街中心部から徒歩10〜15分、タクシーでもすぐ到着可能。
- アクセス方法:スース駅やメディナから徒歩圏内のため、観光の合間に気軽に訪れることができます。
利用料と施設情報
- 公共ビーチは基本無料で、自由に出入り可能。
- 一部リゾートホテル併設のプライベートビーチは宿泊客限定で、ゆったりとした専用スペースやパラソル、デッキチェアなどの設備が整っています。
夏の太陽は非常に強烈なので、日焼け止め、帽子、サングラスは必携です。水分補給をこまめに行い、熱中症に気をつけて。特に夏季の週末や祝日はビーチが賑わうため、朝の涼しい時間帯に訪れると快適です。
リバト(Ribat)中世の防衛拠点から望む地中海の絶景

スース旧市街(メディナ)の中心に堂々と佇むリバト(Ribat)は、9世紀に建造されたイスラム軍事建築の象徴であり、チュニジアの沿岸防衛を担った歴史的要塞です。
アッバース朝時代の遺構でありながら、非常に保存状態が良く、当時の軍事と宗教の融合文化を伝える貴重な建築遺産となっています。現在は観光客に開放され、スースを訪れたら必ず登りたい人気スポットとして知られています。
見どころと魅力ポイント

・塔の上から地中海とメディナのパノラマビュー!
リバトの象徴的な監視塔に登れば、360度の絶景が広がります。眼下には迷路のようなメディナ、遠くには青い海と港町スースの活気ある風景。特に朝の柔らかい光や夕暮れ時の黄金色の空は、息をのむ美しさです。
・兵士たちの生活空間を感じる内部構造
要塞内部は当時の兵士たちが祈りや生活を行っていた部屋、食糧庫、回廊などがそのまま残されており、イスラム教のスーフィズムに根ざした厳粛な雰囲気が漂います。かつての軍事修道士(ムラービトゥーン)の精神を感じ取れる貴重な空間です。
・歴史とフォトジェニックを両立したスポット
石造りのアーチ、厚い城壁、狭い階段など、中世建築ならではの質感と風格は、写真撮影にも最適。朝の斜光や夕暮れの陰影が建物に美しい立体感を与えてくれます。
アクセス・基本情報
- 所在地:スース旧市街(メディナ)の中心部、グランド・モスクからすぐ近く
- アクセス方法:鉄道スース駅から徒歩約10分。メディナ観光の途中に立ち寄るのが便利です。
入場料・営業時間
・入場料:8〜10チュニジア・ディナール(約450〜600円程度)
※料金は変動の可能性あり。外国人観光客向けの共通チケットとして、他の施設とセット販売されることもあります。
・営業時間:通常は午前8:00〜17:00ごろまで(季節によって変動)
※早朝や夕方を狙うと、混雑を避けながら幻想的な光景が楽しめます。
一部の歴史映画やドキュメンタリーの撮影にも使用されており、その風格は映像映えも抜群です。登塔にはやや急な石階段があります。滑りにくい靴での訪問がベターです。
歴史とリゾートが交差するスースで特別な時間を

スースは、歴史の重みとリゾートの軽やかさが同居する特別な町です。
- 旧市街(メディナ)で伝統と暮らしに触れ
- リバトの塔から歴史の息吹を感じ
- 地中海のビーチでのんびりリラックス
旅のスタイルに応じて、さまざまな表情を見せてくれるスース。チュニジア旅行の中でも、とくに“癒しと発見”がバランスよく味わえる場所として、ぜひ訪れてみてください!
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