カンボジア、特に人気の観光都市を訪れるなら、現地での支払い手段や使用言語について事前に知っておくと安心です。
首都プノンペンはもちろん、シェムリアップなどの歴史を感じる観光地や、カジノやリゾート、ホテルでの滞在をよりスムーズに楽しむためにも、ここで基本的な情報をしっかり押さえておきましょう。
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公用語は「クメール語」だが、英語も広く通じる

カンボジアの公用語はクメール語(Khmer)です。街中やローカルな市場ではクメール語しか通じない場面もありますが、カジノ、ホテル、観光施設、レストランなど外国人観光客が多く訪れる場所では英語が広く使われています。
特にシアヌークビルのような観光地では、英語によるやり取りでほとんどのシーンに対応可能です。接客スタッフやカジノディーラーも基本的な英語スキルを持っており、言語面の不安は比較的少ないと言えるでしょう。
旅をさらに楽しむために、「ありがとう(オークン)」「こんにちは(スースダイ)」など簡単なクメール語の挨拶を覚えておくと現地の人との距離も縮まりやすく、好印象を持たれます。
カンボジアでは2つの通貨が流通:リエルと米ドル

カンボジアでは、自国通貨である「リエル(KHR)」と「米ドル(USD)」が並行して流通しています。以下のような特徴があります。
リエル(KHR)
カンボジアの現地でしか使えない通貨で、主にローカル市場や小さなお店、屋台などではリエルしか使用できないというケースも多いです。
硬貨は流通しておらず、紙幣のみとなり、ドルで支払った際の細かなお釣り用として使われることも多くあります。
米ドル(USD)
カンボジアを旅行する観光客にとって実質的なメイン通貨として利用できます。カジノ、ホテル、レストラン、ショッピングモールなどではほぼすべて米ドル建ての価格表示がある場合が多いです。
ATMや両替所でも米ドルの入手が可能で。1ドル以下の端数(セント)はリエルで返される場合が多い
日本からの渡航時の両替は「米ドル中心」で準備を

日本からカンボジアを訪れる際は、リエルへの両替は不要です。日本でリエルへの両替ができる場所は限られている上にレートが悪いです。
また、観光地などは、米ドルの使用が主流のため、現地で必要なタイミングで必要な分だけをリエルに両替するのが良いでしょう。
事前に日本国内の空港や都市銀行、宅配両替などで「米ドル」へ両替して持っていくのが最もスムーズな方法です。
現地での両替・ATMに関するポイント

カンボジア旅行で観光地を訪れる際、現地での「両替」や「ATMの利用」について知っておくことは非常に大切です。観光地ではクレジットカードが使える場所も増えているとはいえ、カンボジアはまだまだ“現金社会”。スムーズな旅を楽しむためにも、ここでしっかりと準備しておきましょう。
両替はどこでできる?おすすめのタイミングと場所
カンボジア国内では以下のような場所で米ドルまたはリエルへの両替が可能です。
▶ 国際空港(プノンペン、シアヌークビルなど)
空港到着後すぐに両替できるため、初めて訪れる方には安心感あり。ただしレートは街中と比べるとやや割高なことが多いので、少額の両替にとどめるのがベター
▶ 市内の銀行や正規両替所
カンボジア到着後の両替のレートが良いとされるのは、シアヌークビル市内にある銀行や両替専門店です。看板に「Money Exchange」や「Currency Exchange」と表示されており、英語もある程度通じる。
▶ 高級ホテルやカジノ施設内
カジノやリゾートホテルでは外国人観光客向けの両替カウンターを設けていることが多い。レートはそれほど悪くないが、手数料が加算される場合があるので確認をしておきましょう。
路上などで両替している人もいますが、路上の無許可両替業者は避けること。トラブルや偽札のリスクが高い。
特に小額紙幣($1, $5, $10, $20など)を多めに準備しておくと、支払い時に便利です。ローカルのお店では高額紙幣($50、$100)の受け取りを拒否されるケースもあるので要注意。
ATMで米ドルが引き出せる?カンボジア特有の仕様とは?

カンボジアのATM事情は、他の東南アジア諸国と比べて少しユニークです。ほとんどのATMで「米ドル紙幣」を直接引き出せるのが特徴で、観光客にとっては非常に便利です。
1回の引き出しにつき手数料が5~7ドル程度かかり、引き出し限度額もATMによって異なり、300~500ドル程度が一般的。日本の銀行が発行したカードが使えないATMも一部あるため、最低でも2種類のブランドのカードを持参するのがおすすめ。
VISA / MasterCard / JCB / UnionPayなどの国際カードブランドに対応し、引き出し画面で「USD(米ドル)」または「KHR(リエル)」の選択肢が表示される場合も
現地での支払いスタイルは「現金が基本」

カンボジアでは、クレジットカードは都市部や高級ホテル、一部のカジノなどでは使用可能ですが、全体的に見ればまだまだ現金社会です。
特にローカルショップや小さな飲食店ではカードが使えない場合も多く、ある程度の現金を常に持ち歩いておく必要があります。
・VISAやMasterCardは使える場面も増えているが、手数料が加算されるケースもあり
・カジノではクレジットカードによるチップ購入ができるところもあるが、手数料が高め
・現金主義を基本としつつ、カードは補助的に持つのが理想的
旅行中、ドルではなく、リエルを使う必要が出てくるのは以下のようなシーンです。
- ローカル市場や屋台での買い物
- タクシー、トゥクトゥクの料金支払い
- お釣りがリエルで返された際の再利用
米ドルがメインであるとはいえ、細かい端数やチップ文化に対応するために、常に少額のリエル紙幣も財布に入れておくと安心です。
通貨と支払いのポイントを押さえて快適な旅を
カンボジア旅行にいく際には、カンボジア特有の「米ドル+リエルのハイブリッド経済」に対応できるよう、以下の点をおさえておきましょう。
1.英語が主に使われる観光地では言語の心配は少ない
2.日本で米ドルに両替して持参するのがベスト
3.現地では主に現金払いが中心。クレジットカードはサブとして
4.リエルはお釣りやローカルでの細かい支払い用にキープ
この基礎知識があれば、食事や観光でも余裕をもって対応でき、ストレスの少ない旅が実現できます。
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