「パムッカレ」はトルコ語で「綿の城(Cotton Castle)」という意味。その名の通り、真っ白な石灰棚が山の斜面に連なる幻想的な風景は、まるで雲の上を歩いているかのような不思議な感覚を味わえます。
この地は単なる自然の造形美だけでなく、古代都市ヒエラポリスの遺跡や温泉文化も楽しめる複合型の観光地として世界遺産にも登録されています。
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イスタンブール → デニズリ(最寄り都市)まで

イスタンブールからパムッカレまでは最寄りのデニズリまで国内線で行って、そこからタクシーやバスで移動するのがオススメです。
イスタンブール → デニズリ・チャルダック空港(DNZ)
・所要時間:約1時間15分
・主な航空会社:ターキッシュエアラインズ、アナドルジェットなど
・空港からパムッカレ(約65km)までは
タクシー:約1時間(約800〜1,000円)
空港シャトルバス:約1.5時間(ホテル前まで送迎あり)
パムッカレのオススメ観光スポット3選
トルコ南西部に位置するパムッカレは、真っ白な石灰棚と古代遺跡、そして天然温泉が調和した唯一無二の観光地です。
自然の神秘と歴史のロマンが詰まったこの地では、ただ美しい景色を眺めるだけでなく、実際に歩いて・浸かって・感じることができる貴重な体験が待っています。
1.パムッカレ石灰華段丘Travertine Terraces

パムッカレといえば、まず思い浮かぶのがこの真っ白な石灰棚。トルコ語で「綿の城」を意味するこの地名通り、ふわふわとした雪景色のような幻想的な風景が広がっています。
実はこれすべて温泉水に含まれる炭酸カルシウム(石灰分)が長い年月をかけて沈殿・堆積したもの。自然が生み出した芸術作品とも言えるこの景観は、まさに世界に誇る絶景です。
温泉に触れられる唯一の世界遺産
この石灰棚はユネスコの世界遺産にも登録されており、地形の保存が厳しく管理されています。とはいえ、いくつかのエリアでは実際に裸足で歩いたり、足を浸したりすることが可能で、湯けむりに包まれたような石灰の棚田を歩くその体験はまるで別世界に迷い込んだような感覚です。水温は季節や場所によって異なりますが、冬でも比較的温かく、心地よい足湯のように楽しめます。
この石灰棚は、単なる観光地ではなく「五感で感じる自然の芸術」。足で温泉の温もりを感じながら、目の前に広がる白銀の風景を心ゆくまで楽しんでください。
見どころポイント
- 白い棚田状の地形と青白く輝く温泉水のコントラストは、まさにフォトジェニック。
- 晴れた日には水面に空が映り込み、空と大地が一体となったような美しい景色が広がります。
- 観光ルートには展望エリアや撮影ポイントも整備されており、誰でも安心して観光を楽しめます。
注意点とマナー
靴を脱いで裸足で入場することが義務付けられています。これは自然保護のためでもあります。石灰棚の表面はぬれていて滑りやすい場所もあるため、歩行には十分注意しましょう。指定区域外への立ち入りは禁止されているので、ルールを守って観光を楽しみましょう。
ヒエラポリス遺跡Hierapolis Ruins

パムッカレの石灰棚を登りきった先に、まるで時が止まったかのように広がるのが「ヒエラポリス遺跡」。紀元前2世紀、古代ペルガモン王国により建設され、後にローマ帝国の支配下で栄えた温泉保養都市です。
当時は病を癒す“聖なる水”を求めて人々が集まり、文化・宗教・医療が融合したスピリチュアルな都市だったと言われています。
現在でも街全体がほぼそのままの形で残されており、訪れる人々は古代ローマの暮らしぶりを実感できる貴重な遺跡です。
必見スポット(Top Highlights)
・ローマ劇場(Roman Theatre)
約2万人を収容できたとされる壮大な円形劇場。舞台裏の壁面には美しい装飾が施されており、ローマ時代の建築技術と芸術性がよくわかります。上段からはパムッカレの石灰棚を一望でき、絶好の撮影スポットとしても人気。
・ネクロポリス(Necropolis)
古代の墓地地区。ここには大小さまざまな石棺(サルコファガス)や霊廟が点在し、古代人の死生観や社会階級の違いを感じさせます。都市の北側を中心に広がり、遺跡群の中でも最も神秘的な雰囲気を持っています。
・マルティリウム(Martyrion of St. Philip)
イエスの使徒フィリポが殉教したとされる八角形の記念聖堂。初期キリスト教の信仰の重要性を感じられる、静かで厳かな空間です。
観光のコツとアドバイス
- 遺跡内はとても広大で起伏もあるため、歩きやすい靴と動きやすい服装は必須です。
- 夏場は日差しが非常に強くなるため、帽子・日焼け止め・水分補給は忘れずに。
- 遺跡の一部には日陰が少ないエリアもあるため、早朝や夕方の涼しい時間帯に訪れるのが快適。
ヒエラポリス遺跡は、単なる古代遺跡ではなく、温泉と共に栄えた人間の暮らしや信仰の痕跡が随所に感じられる生きた歴史の博物館。パムッカレを訪れるなら、石灰棚だけでなく、この雄大な遺跡の魅力もぜひ体感してみてください。
カラハユット温泉村Karahayıt Hot Springs

パムッカレ中心部から車で約10分ほどの場所にあるカラハユット村は、地元の人々にも人気の温泉保養地。パムッカレの石灰棚とは異なり、ここでは鉄分を多く含んだ赤褐色の温泉水が特徴です。
地表に湧き出た温泉が赤い堆積物を作り出し、まるで“火星の風景”のような不思議な光景が広がります。
特徴と魅力
・温泉の水温は50〜60℃と高め。そのままの源泉に触れるのは難しいですが、温泉施設では入浴できるように調整されています。
・赤い湯には鉄分・マグネシウム・カルシウムなどが豊富に含まれており、「冷え性」「関節痛」「皮膚トラブル」に効果があるとされています。
村には地元経営のスパ・温泉ホテル・足湯などが点在しており、観光客でも気軽に利用可能。パムッカレよりも混雑が少なく、のんびりとした癒し時間が過ごせます。
利用情報とアドバイス
入浴可能な施設では水着持参が基本。タオルやスリッパもあると便利です。赤い成分が服に付く可能性があるため、濡れても大丈夫な服装や古い水着がおすすめ。
村内には小さな市場やローカルレストランもあり、地元の雰囲気を楽しみながらのグルメ体験も◎。温泉好きな方は、パムッカレの観光とセットでぜひ訪れてみてください。
カラハユットは、観光客が比較的少なく、“トルコの日常に触れることができる隠れスポット”。白い石灰棚のパムッカレとはまったく異なる色彩と雰囲気の中で、赤い温泉の癒しを堪能してみてはいかがでしょうか?
パムッカレのオススメホテル3選
パムッカレのオススメホテル3選をご紹介します。どのホテルもそれぞれ魅力があり、予算や過ごし方のスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
「石灰棚を眺めながら過ごしたい」「温泉スパでゆっくりしたい」「コスパを重視したい」など、ご希望があればさらにぴったりの宿を探してみましょう。
1.ドーガ・テルマル・ホテルDoğa Thermal Health & Spa

パムッカレの中心から少し離れた静かな場所にある、大人のリゾートホテル。
広々としたスパエリアと、天然の温泉プールが魅力。旅行中にしっかりと癒されたい方に最適です。
✅ 天然温泉のインドア&アウトドアプールあり
✅ サウナ、トルコ風呂、マッサージサービスも充実
✅ 朝食ブッフェが豊富&高評価
✅ ファミリーからカップル、女子旅まで幅広く対応
📍ロケーション:カラハユット地区(パムッカレ中心部から車で約10分)
💰料金目安:1泊 約100,000〜150,000円(2名1室 朝食付)
ホテル・ハリットHotel Hal-Tur

なんといっても立地が最高。パムッカレの石灰棚がすぐ目の前に広がり、部屋やテラスからその絶景を楽しめます。アットホームな雰囲気と温かいサービスが人気。
✅ 徒歩ですぐ石灰棚エリアにアクセス可能
✅ プールやジャグジー完備
✅ 清潔でシンプルな内装、快適な滞在ができる
✅ オーナー家族のホスピタリティが好評
📍ロケーション:パムッカレ村内中心部
💰料金目安:1泊 約10,000〜15,000円(2名1室 朝食付)
ヴィーナス スイート ホテルVenus Suite Hotel

「ヴィーナス スイート ホテル」は、観光に便利な立地と手頃な価格で人気の中規模ホテル。おしゃれで温かみのある内装、清潔な客室、フレンドリーなスタッフの対応が高く評価されています。
✅ 無料送迎サービスあり(石灰棚やバスターミナルへ)
✅ 小規模で親切なスタッフ対応
✅ 朝食が美味しいと口コミで高評
✅ 庭のある可愛らしい客室が女性に人気
📍 場所:パムッカレ中心部から徒歩圏内(石灰棚まで徒歩約10分)
💰 価格帯:1泊 約8,000〜11,000円(2名1室・朝食付き)
温泉地のパムッカレを楽しもう!

パムッカレは、その幻想的な白銀の石灰棚と、悠久の時を感じさせる古代遺跡が織りなす、まさにトルコならではの絶景温泉地。
自然と歴史が融合したこの土地では、日常を忘れ、心も体もリセットできる特別な体験が待っています。
トルコ旅行を計画中の方は、ぜひパムッカレを旅程に加えて、唯一無二の景色と温泉の癒しを味わってみてください。
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