アゼルバイジャンを旅する上で意外と盲点になりやすいのが「通貨と両替」の知識。
現地の通貨事情を知らないまま渡航してしまうと、不利なレートで両替してしまったり、使えない日本円を抱えて困ったりというトラブルも起こりがちです。
ここでは、アゼルバイジャン旅行で押さえておきたい通貨・両替の基本知識から、現地でのおすすめ両替スポット、注意点や便利なアドバイスまで詳しく解説します。
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アゼルバイジャンの通貨「アゼルバイジャン・マナト(AZN)」
- 通貨単位:アゼルバイジャン・マナト(AZN)
- 補助単位:1マナト = 100カピク(Qəpik)
- 紙幣の種類:1, 5, 10, 20, 50, 100, 200 AZN
- 硬貨:1, 3, 5, 10, 20, 50 カピク
国外持ち出し禁止!
マナトは、法律により原則として国外への持ち出しが禁止されているため、旅行者は現地で必要な分だけ両替する必要があります。
日本円は使えない?持っていくならドルかユーロ

アゼルバイジャンでは日本円(JPY)の取り扱いは非常に限定的で、バクー市内の一部の両替所でのみ対応しています。
そのため、日本から訪れる場合は、事前に以下の主要国際通貨に両替して持参するのがおすすめです。
両替しやすい通貨(マナトとの交換が容易)
通貨名 | 通貨コード | 備考 |
---|---|---|
米ドル | USD | ★最も一般的で流通性が高く、両替が容易 |
ユーロ | EUR | 一般的に受け入れられており、両替も比較的容易 |
英ポンド | GBP | 両替可能だが、USDやEURほどの流通性はない |
トルコ・リラ | TRY | 地理的・経済的なつながりで両替しやすい通貨 |
💡ポイント:米ドルかユーロで持参すれば、どの都市でも両替がスムーズ!
両替ができる主な場所とおすすめエリア

米ドルやユーロなどをバクーで両替する場合の主な場所をご紹介いたします。
① バクー市内(首都)|利便性&レート
- 空港、地下鉄駅周辺(特に「28 May」「Nizami」駅付近)
- ナルギズモールなど大型ショッピングセンター内
- 旧市街(イチェリ・シェヘル)周辺の観光地
おすすめ:地下鉄「28 May」駅周辺の両替所は観光客にも人気で、レートが比較的良好。英語対応も可能なところが多い。
② 地方都市(シェキ、ガバラ、シャマキなど)
- 中心街やバスターミナル付近に両替所が点在。
- バクーよりもレートが悪いことが多いため、都市部で事前にまとまった額を両替しておくのが安心。
③ ホテル・空港
- 空港内や高級ホテルでも両替可能。ただし、レートは市内に比べて不利な傾向がある。
- 緊急時用に少額の両替で利用するのが賢明。
両替時の注意点
✅ 手数料の有無を確認
多くの両替所では手数料なし。ただし一部店舗では3~5%ほど取られることも。
✅ 紙幣の状態
汚れ、破れのある紙幣は拒否される可能性あり。新品に近い紙幣で準備を。
✅ パスポートの提示
両替時に本人確認が必要な場合があるので、両替に行く場合はパスポートを携帯。
国境付近や観光地で声をかけてくる非公式な両替商には絶対に近づかないこと。詐欺や偽札リスクが高い。
現金・カード・ATMの利用事情

アゼルバイジャンでは、地元の市場やローカルな交通機関、小規模なカフェやショップでは、クレジットカードが利用できず、現金のみ対応しているケースが多く見られます。とくに観光地から離れた地域やローカル色の強い場所では、キャッシュレス化が進んでいないのが現状です。
また、地方に行くほどカード決済の普及率は低下し、ATMの数も限られてくるため、あらかじめ十分な現金(アゼルバイジャン・マナト)を用意しておくことが重要です。
都市部では大型スーパーやホテル、チェーン系レストランなどでクレジットカードが使えることが多いですが、それでも予備の現金を常に持ち歩くことが安心につながります。
カード払い可能な場所
ホテル、レストラン、ショッピングモールなど一部施設ではVISAやMasterCardが利用可。
JCBやAMEXは使えない店舗も多いので注意。
ATM事情
都市部にはATMが多数あり、英語表示に対応しています。
海外キャッシングが可能なキャッシュカードやクレジットカードで現地通貨引き出し可。為替手数料+ATM使用料がかかるので、大きめに一度に引き出す方が割安。
事前に利用したいカードが問題なく使えるかカード会社に確認しておくと安心です。
帰国前の再両替を忘れずに
マナトは持ち出し禁止のため、帰国前には使い切るか、主要通貨に再換金する必要があります。
- バクー市内の両替所や空港で、マナト → ドル/ユーロへの再両替が可能。
- 空港の両替所は24時間営業の場所もあり、安心。
最後の両替前に、空港までの移動費やお土産購入費として現金を数千マナト程度残しておくと便利です。
アゼルバイジャン旅行の両替は「事前に準備」「現地で計画的に」

ポイント | チェックリスト |
---|---|
通貨の種類 | 現地通貨=マナト(AZN)。国外持ち出しNG。 |
持参すべき通貨 | USドルまたはユーロ(日本円不可に近い) |
両替の場所 | バクー市内がレートも利便性も◎ |
現金とカードの併用 | 都市部はカードOK、地方は現金必須 |
ATMの活用 | 都市部に多く、海外キャッシング対応 |
再換金 | マナトは出国前に必ず再両替 |
アゼルバイジャンは通貨の管理がしっかりしている国なので、計画的に両替・現金管理をすれば非常に快適な滞在が可能です。
安心・安全な旅行のためにも、正規のルートで適切なタイミングで両替を行い、トラブルのない旅を楽しんでください!
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