かつてカザフスタンの首都として栄え、現在も経済・文化の中心都市としての役割を果たすアルマトイ(Almaty)。
中央アジアの中でも特にヨーロッパ的な雰囲気が漂う洗練された街並みと、四季折々の表情を見せる雄大な自然が魅力です。カフェや博物館が並ぶモダンな都市風景と、山岳地帯や自然公園が共存しており、観光・ショッピング・アウトドアなど多彩な楽しみ方ができます。
今回は、そんなアルマトイを訪れたらぜひ体験してほしい観光スポットや見どころを詳しくご紹介します!
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アルマトイの魅力とは?

文化と自然が調和した都市
近代的な都市構造のなかに、旧ソ連時代の建築やモスク、教会が残り、独自の文化的風景を作り出しています。
山に囲まれたロケーション
天山山脈のふもとに位置するため、市街地からわずか30分ほどでスキーやハイキングが楽しめるのも魅力。
食も豊かで多様性がある
カザフ料理はもちろん、ロシア料理やヨーロッパ料理、アジア系レストランも多く、グルメ目的でも楽しめます。
必見のおすすめ観光スポット3選
カザフスタンの首都アルマトイ旅行の際に訪れて欲しい観光スポットを3つご紹介いたします。
メデオ(Medeu)世界屈指の高地アイススケートリンクと大自然を体感!

アルマトイ郊外に位置する「メデオ(Medeu)」は、標高1,691メートルにある世界有数の高地スケートリンクとして世界中に知られています。
雄大な天山山脈のふもとに広がる自然に囲まれたこの施設は、アルマトイ観光では外せない人気スポットです。
冬に訪れるとウィンタースポーツやスケートを楽しむ事も出来るので、冬が特にオススメ!
世界記録を多数生んだスケートリンク

1972年に建設されたこのリンクは、かつてはスピードスケートの世界記録が多数樹立されたほどの「高速リンク」。その秘密は、標高の高さによる空気抵抗の少なさと、純度の高い氷の質にあります。現在でも国内外のアスリートがトレーニングに訪れるほか、一般の観光客でもスケート体験が可能です。
冬季にはリンクが一般開放され、スケート靴のレンタルも充実。子どもから大人まで気軽に楽しめるため、冬の観光シーズンは多くの家族連れやカップルでにぎわいます。
四季折々に楽しめる自然とアクティビティ
メデオの魅力は冬だけではありません。春〜秋にかけては、周囲の山岳地帯がハイキングやピクニックの絶好スポットに変わります。
・トレッキングコース:整備された登山道があり、体力に合わせて1〜2時間のハイキングが可能。新緑や紅葉の季節は特に美しく、写真映えも抜群。
・ダムへの階段(Medeu Dam Stairs):スケートリンクの背後には、約850段の階段が続くメデオダムがそびえています。登りきると、アルマトイ市街と山々を一望できる絶景パノラマが広がります。
野生動物や高山植物:運が良ければ、マーモットや高山植物などの自然観察も楽しめます。
アクセス・行き方
・車/タクシー
アルマトイ中心部から約30分(距離:約15km)。Yandex Go(カザフ版Uber)を使えば手軽で安心。
・バス
市内バス(No.12など)がメデオまで運行。所要時間は約40〜50分程度。
・ケーブルカー(シャトルバス)連携でチムブラクへ
メデオは「チムブラク(Shymbulak)」スキーリゾートへの中継地点でもあり、さらに高地を目指す観光客の出発点でもあります。
「メデオ」は、スポーツ愛好家から自然派の旅人まで幅広く楽しめるアルマトイ近郊の魅力的なスポットです。アクセスの良さ、雄大な景色、四季ごとの楽しみ方と、すべてが揃っています。アルマトイを訪れるなら、ぜひ1日はメデオで過ごしてみてはいかがでしょうか?
ゼンコフ教会(Zenkov church)アルマトイのシンボルとも言える美しき木造聖堂

カザフスタンの旧首都アルマトイで最も有名な歴史建造物のひとつが、ゼンコフ教会大聖堂です。ロシア正教会に属するこの荘厳な教会は、木造建築としては中央アジア最大級であり、アルマトイ観光では外せないスポットのひとつです。
色彩豊かな外観と精巧な木造建築

ゼンコフ教会大聖堂の最も印象的な特徴は、まずその色鮮やかな外観です。パステル調のイエロー、グリーン、ブルーが美しく調和し、まるでおとぎ話の中に出てくるような幻想的なたたずまいを見せています。
驚くべきことに、この大聖堂はすべて木造で建てられており、くぎを一本も使っていないと言われています。建築技術の粋を集めたその構造は、地震多発地域であるアルマトイでの安全性を考慮した耐震設計となっており、実際に1911年の大地震にも倒壊せずに残りました。
美しいフレスコ画と静謐な空気
教会内部に足を踏み入れると、豪華なイコノスタス(聖像壁)や、金とブルーを基調とした装飾、精緻なフレスコ画が広がります。写真撮影は禁止されていることが多いですが、その分、神聖な空気に包まれた空間をしっかりと心に刻むことができます。
静かにお祈りをする地元の信者の姿も見られ、観光地でありながらも敬意をもって接したいスポットです。
アクセス・基本情報
- 場所:アルマトイ市中心部、パンフィロフ公園内
- 開館時間:朝~夕方(宗教行事などにより異なる場合あり)
- 料金:無料(寄付歓迎)
- アクセス:アルマトイ市内から徒歩圏内、もしくはタクシー・Yandex Goで5〜10分程度
コクトベ(Kok Tobe)アルマトイを一望できる天空の楽園

カザフスタンの旧首都アルマトイを訪れたら、ぜひ足を運びたいのが、標高約1,100mの小高い丘「コクトベ(Kok Tobe)」です。都市の喧騒から少し離れ、空気が澄んだ高台で壮大なパノラマビューと多彩なアクティビティが楽しめる、地元民にも観光客にも大人気のスポットです。
▶ 絶景へのアクセス:ケーブルカーで空中散歩
コクトベの山頂へは、アルマトイ市内から発着しているケーブルカー(ロープウェイ)を利用するのが定番。ガラス張りのゴンドラに乗って街の風景を眼下に眺めながら、約5〜10分の空中散歩が楽しめます。
展望台からの360度パノラマビュー

山頂には広々とした展望デッキがあり、アルマトイ市内を360度見渡せます。昼間は遠くまで広がる都市と山のコントラストを、夜は一面に広がる光の海を楽しめる、フォトスポットとしても人気です。
夕暮れ時〜夜にかけて訪れると、ロマンチックな夜景デートや、感動的な家族写真にもぴったりの時間を過ごせます。
アクティビティが満載!動物園や観覧車も
山頂には大人も子どもも楽しめる施設がたくさん!
・小さな動物園
ヤギ、ウサギ、鳥類などが飼育されており、小さな子ども連れのファミリーにも大人気。
・観覧車
丘の上からさらに高い位置へ!昼と夜で異なる絶景が味わえます。
・アトラクションエリア
ミニコースターや滑り台など、ちょっとした遊園地感覚で楽しめる施設もあります。
基本情報とアクセス
- 場所:アルマトイ市内中心部から東に位置
- 標高:約1,100m
- ケーブルカー料金:片道約1,500〜2,000テンゲ(※時期によって変動)
- 営業時間:10:00〜23:00(施設や季節により異なる場合あり)
- 所要時間の目安:半日〜1日観光におすすめ
その他の見どころスポット
上記で紹介した3つの場所以外のオススメスポットを2つご紹介します。
ゼリョンン・バザール(Zelyony Bazaar)地元の活気に触れる庶民派スポット

グリーンバザール(Zelyony Bazaar)は、アルマトイ中心部に位置するカザフスタンを代表する伝統市場のひとつ。100年以上の歴史を誇るこのバザールは、地元の人々と観光客が行き交う活気あふれる交流の場です。
食の宝庫!カザフスタンの味が集結
市場内には新鮮な野菜や果物、肉類、乳製品、香辛料、乾燥フルーツ、ナッツなど、カザフスタンならではの食材が所狭しと並びます。なかでも人気なのは、
- 🐴 馬肉の加工品(カザフの伝統食)
- 🧀 手作りの乳製品(クムスやスズマなど)
- 🍑 ドライフルーツやクルミ、ピスタチオなどのナッツ類
売り手との会話を通じて地元の人々の生活感に触れられるのも魅力で、試食も気軽にできるので、食文化体験にぴったり。
雑貨・衣類・土産も充実
食品だけでなく、民族衣装や帽子(トゥベテイカ)、刺繍入りの小物や絨毯、革製品などの民芸品を取り扱っている店も。ドライフルーツなどお土産探しにも最適な場所で、交渉次第でお得に購入できることもあります。
周辺エリアも合わせて楽しもう!
バザール周辺には、地元のカフェや食堂(チャイハナ)も点在しており、散策途中に本格的なカザフ料理や中央アジアの料理を味わうのもおすすめです。
カザフスタン国立中央博物館Central State Museum of the Republic of Kazakhstan

カザフスタン国立中央博物館は、アルマトイ市内のアバイ通り沿いにある、カザフスタン最大規模の歴史博物館。建物は壮大なネオクラシック様式で、1985年に現在の形となり、以来、国の重要な学術・文化機関として機能しています。
圧倒的な展示数とテーマ別の展示室
館内は複数の展示室に分かれ、カザフスタンの古代から現代までの歴史、文化、宗教、自然など多岐にわたるテーマで構成されています。
- 遊牧民時代の暮らし:移動式住居ユルトの模型、騎馬文化、伝統衣装など。
- 考古学的発見:青銅器時代の道具や黄金の戦士像のレプリカなど。
- イスラム文化と宗教遺産:クルアーンの写本やモスクの装飾品。
- 📸 ソ連時代〜独立後の現代史:歴代の指導者、民族再統一、政治変遷。
基本情報
- 開館時間:10:00〜18:00(※月曜休館)
- 入場料:大人約500テンゲ〜(特別展示は別料金)
- 所要時間目安:1〜2時間程度
- 言語対応:展示は主にカザフ語・ロシア語。英語パンフレットあり。ガイドツアーも手配可能
カザフスタンの歴史や文化、遊牧民の暮らしについて学べる博物館。展示品も充実しており、観光の合間の知的体験にぴったりです。
アルマトイおすすめホテル3選
アルマトイ(カザフスタン)滞在におすすめのホテル3選です。高級派から立地重視派まで、旅行スタイルに合わせてご紹介します。
1. The Ritz‑Carlton, Almaty

アルマトイの高級ホテルの代表格で、アルタイ山脈の麓に位置。洗練された空間と最高級のホスピタリティが魅力です。
- 施設・サービス:
- スパ、屋内プール、フィットネスセンター完備
- 30階Sky Lobbyでは市街を一望しつつアフタヌーンティーやカクテルを楽しめます
- Vista Restaurantではカザフ料理とインターナショナル料理を提供
2. Rixos Almaty

市中心部に位置する豪華な5つ星ホテル。トルコ系の雰囲気と広々とした空間が特徴です。
- 施設・サービス:
- 大型スパ、屋内プール、トルコ式バス
- 2つのレストラン、ヘルスセンター付き
- 大きなアトリウムと豪華な内装が印象的
3. DoubleTree by Hilton Almaty

市内中心地、文化スポットやショッピングエリアへのアクセス良好な4つ星ホテル。安心ブランドと充実設備が魅力です。
- 施設・サービス:
- レストラン・バー併設、無料Wi‑Fi、フィットネスセンター、スパ、屋内プール
- オペラハウスや国立博物館にも徒歩圏
比較表
ホテル名 | 星等 | 立地 | 予算目安 |
---|---|---|---|
Ritz‑Carlton | 5★ | アルタイ山脈麓(中心部から車10分) | 高級~超高級 |
Rixos Almaty | 5★ | セントラルエリア(大聖堂近く) | 高級 |
DoubleTree Hilton | 4★ | 市中心(Opera House近く) | 中高価格帯 |
歴史や自然・観光を楽しもう!
アルマトイは、都市と自然の魅力が同居したカザフスタン随一の観光都市です。都市観光、自然アクティビティ、グルメとすべてが揃っており、旅のスタイルに合わせた楽しみ方ができます。初めてカザフスタンを訪れる方にも、自信をもっておすすめできる観光地です。
次回の旅の目的地に、ぜひアルマトイを加えてみてはいかがでしょうか?
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