世界遺産イグアスの滝、氷河広がるパタゴニア、そして情熱のタンゴ文化――多彩な魅力にあふれるアルゼンチン。旅行前に気になるのが「現地通貨・アルゼンチンペソ(ARS)の両替方法」です。
実はアルゼンチンでは 日本円から直接ペソに両替するのはほぼ不可能。観光客の多くが 米ドル(USD)を経由して両替するのが基本ルールです。さらにアルゼンチン特有の「ブルーレート(闇レート)」事情もあるため、両替方法を理解しておくことが重要。
この記事では、 両替のベストな流れ・米ドルの活用法・ATMやカード事情・注意点 を徹底解説します!
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アルゼンチンの通貨の基本情報

- 通貨名:アルゼンチン・ペソ(Peso Argentino / ARS)
- 補助単位:100センターボ=1ペソ(現在はほぼ使用されず)
- レートの目安(2025年6月時点):1ペソ ≒ 0.2〜0.3円前後(変動大)
- 紙幣:100、200、500、1000、2000ペソなど(高額紙幣が主流)
- 硬貨:1、2、5、10ペソ
アルゼンチンはインフレ率が高く、通貨価値が日々変動します。そのため、現地では「公式レート」と「非公式のブルーレート」が存在。旅行者にとっては、このレート差を理解して両替することが大きなポイントになります。
日本円から直接ペソへの両替はできる?

結論から言うと、日本円→ペソの直接両替はほぼ不可。できてもレートが極端に悪いのが現実です。
- 空港両替所:日本円は扱わないか、レートが非常に不利
- 街中の両替所(カサ・デ・カンビオ):基本は米ドルやユーロのみ
- 銀行窓口:ごく一部で日本円対応ありだが、レートが悪く、手数料・待ち時間も多い
👉 そのため、日本出発前に日本円→米ドルに両替しておくことが鉄則です。米ドルはどこでも通用し、現地両替時も圧倒的に有利。特に 20ドル札以下の小額紙幣を用意すると重宝します。
米ドルへの両替は、レートの良い 宅配両替サービスの利用がおすすめです。
参考:宅配両替サービスの詳細はこちら
アルゼンチン旅行でおすすめの両替の流れ

1.日本で「円→米ドル」に両替して持参
- 空港や銀行、外貨両替専門店で米ドルを用意
- 旅行日数に応じて 200〜500米ドル程度を分散して持参すると安心
- 20ドル・10ドル札を多めに用意すると小額両替に便利
2.アルゼンチン到着後に「米ドル→ペソ」に両替
- 空港:到着直後に必要な交通費やSIM代程度だけ両替(レートは悪め)
- 市内の両替所(カサ・デ・カンビオ):公式レートだが比較的安定
- ブルーレート(闇両替):街中や非公式ルートで米ドルを両替すると公式の1.5〜2倍のレートで交換可能。ただしリスクもあるため要注意
- 銀行窓口:安全だが手数料がかかり、レートは公式のみ
両替場所別の特徴
両替場所 | レート傾向 | 安全性 |
---|---|---|
日本国内(円→米ドル) | △ 普通 | ◎ 安全 |
アルゼンチン空港(USD→ARS) | △ やや不利 | ◎ 安全 |
市中の両替所(公式) | ○ 普通 | ○〜△ |
ブルーレート両替 | ◎ 非常に有利 | △〜× |
銀行窓口 | △ 安定 | ◎ 信頼性高い |
ホテルフロント | × 非常に悪い | ◎ 安全 |
アルゼンチンのクレジットカード事情

アルゼンチンではブエノスアイレスや主要都市を中心にクレジットカードの利用が広がっていますが、インフレや経済状況の影響で「現金払い」を好む店舗も多いのが特徴です。
旅行を快適にするためには、カードと現金の両方を上手に使い分けることが大切です。
クレジットカードが使えるシーン
▶ 高級ホテル・中級以上のホテル
宿泊費の支払いはクレジットカード対応が一般的。予約時にカード情報が必要になるケースも多く、安心して利用できます。
▶ 観光客向けのレストラン・カフェ
ブエノスアイレスや観光都市のレストランではカード利用可能。ただし、チップは現金で渡す習慣があるため、小額紙幣も準備しておきましょう。
▶ 観光ツアーや航空券購入
現地ツアー会社や航空会社はカード決済に対応。特にオンライン予約では便利です。
▶ 大型ショッピングモール・スーパー
都市部のショッピングモールやチェーン系スーパーではほぼ問題なくカードが使えます。
クレジットカードが使えないシーン
▶ 屋台・ローカル市場
市場での買い物やストリートフードは基本的に現金オンリー。小銭が非常に重宝します。
▶ 小規模商店・家族経営レストラン
地方の宿泊施設や小さな店舗ではカード非対応が多いです。
▶ タクシー・長距離バス
基本的に現金払いのみ。UberやCabifyなど配車アプリを利用すればカード決済が可能ですが、通信環境の確保が必要です。
対応しているカードブランド
VISA・MasterCardが最も普及しており、観光地や都市部では安心して利用可能。AMEX・JCB:利用できる店舗は非常に少なく、メインカードには不向き。
アルゼンチンのATM事情

アルゼンチン国内にはATMが多く設置されていますが、高額な手数料と引き出し制限があるため、旅行者にはやや使いづらいのが実情です。
- 引き出せるのはペソ(ARS)のみ(米ドル引き出しは不可の場合が多い)
- 1回あたりの引き出し上限が低く、手数料も1,000円〜2,000円程度かかることが多い
ATM利用時の注意点
- 街頭にある単独ATMは避け、銀行併設のATMを利用する
- スキミング被害防止のため、カード差込口や暗証番号入力時に警戒する
- 高額引き出しは避け、小分けで利用するのが安全
「日本で米ドルを用意→現地でペソ両替」が鉄則!
アルゼンチン旅行では、「日本で円→米ドルを準備」「現地で米ドル→ペソに両替」
この流れが一番安全で効率的です。
クレジットカードやATMも併用すれば、大金を持ち歩かずに済み、より安心。アルゼンチン特有の通貨事情に対応できるよう、現金とカードのバランスを工夫して、快適な旅を楽しんでください!
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