コスタリカへの旅行を検討していると、治安が一番気になるという方も多いのではないでしょうか。
コスタリカ旅行で気になる都市部の安全性や危険な地域、注意すべき犯罪の傾向、そして旅行者ができる具体的な防犯対策まで、現地情報をもとに詳しく解説していきます。
この記事では、コスタリカの治安情報をお届けしますので、安全で楽しい旅を計画するための参考にしてください。
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コスタリカの治安の基本情報

コスタリカは中米の中では比較的治安が良い国とされており、観光業が盛んで、国民性も穏やか。多くの観光客が安全旅行出来る国として知られていました。
しかし、近年は麻薬関連犯罪や銃器の流入により、犯罪発生率が上昇傾向にあります。
日本の外務省も以下の地域に「レベル1:十分注意してください。」という危険情報を発出しています。
・サンホセ州(サンホセ市/ゴイコエチェア市/アラフエリータ市/デサンパラドス市)
・リモン州(リモン市)
・プンタレナス州(プンタレナス市)
観光客を狙った軽犯罪(スリ・ひったくり・置き引き)が増えているため、油断は禁物です。最新の情報をチェックし、慎重に行動しましょう。
コスタリカで治安が悪いとされる要注意エリア
地域 | 特徴・注意点 |
---|---|
サンホセ市(歩行者天国・文化広場周辺) | スリ・ひったくり・路上強盗が多発。複数犯による犯行もあり。 |
リモン市(セントロ地区) | 麻薬取引や抗争の多い港湾都市。夜間外出は避けましょう。 |
プンタレナス市(チャカリタ、エルロブレ、バランカ地区) | ギャング抗争や報復事件の発生地域。観光目的の訪問は控えるのが無難。 |
観光地(ハコ、タマリンド、マヌエルアントニオなど) | 観光客狙いのスリ・置き引き・車上荒らしが頻発。宿泊中も注意。 |
特に、リモンとプンタレナスは殺人事件の発生率が高い地域。やむを得ず訪れる場合は、現地ガイドの同行が望ましいです。
コスタリカで旅行者が狙われやすい犯罪
観光客は現地の犯罪者にとって「格好のターゲット」になりやすい存在です。
南米諸国の中でも比較的治安が安定しているといわれるコスタリカですが、油断は禁物。
観光客を狙ったスリ、置き引き、詐欺などの軽犯罪は日常的に発生しています。
ここでは、実際に多発している犯罪手口とその具体的な対策を紹介します。
スリ・ひったくりに要注意

最も多いのが、スリやひったくりの被害です。特に以下のような場所では注意が必要です。
- バス停や長距離バスターミナル(特にサンホセ中心部)
- 観光地や市場、フェスティバル会場
- レストランのテラス席やホテルのロビー周辺
バイクで通り過ぎながらバッグを奪うひったくりや、人混みで身体をぶつけながら財布を抜き取るスリが多発しています。
・対策ポイント
バッグは体の前で抱え、車道側を歩かないのがきほん。リュックは背負わず、前に抱えましょう。貴重品は一か所にまとめず、分散して持ち歩くなどの工夫が必要。
置き引き・車上荒らしに警戒

観光地のカフェやビーチ沿いのレストランでは、置き引きの被害が後を絶ちません。わずかに席を外した隙に、テーブルや椅子の上の荷物を持ち去られるケースが多いです。
また、コスタリカではレンタカー利用者を狙った車上荒らしも非常に多く、短時間の駐車でもトランクをこじ開けて盗まれる被害が頻発しています。
・対策ポイント
カフェでは荷物を椅子の背にかけず、テーブル上にスマホや財布を出しっぱなしにしないようにしてください。車内・トランクに荷物を残さず、駐車中も窓・ドアを完全にロック。
詐欺・偽警官にも注意

コスタリカでは、観光客を狙った巧妙な詐欺や偽警官による恐喝も報告されています。代表的なのは以下のような手口です。
- 「助けて」「両替してほしい」と親しげに話しかけ、隙を突いて盗む
- 路上で「財布を落とした」と言って注意を引く“注意そらし”詐欺
- 警察の制服を装い、「身分証を見せろ」「所持金を確認させろ」と要求する偽警官
・対策ポイント
知らない人に話しかけられても立ち止まらない・警戒して、警察手帳を提示されても、その場では信じず、安全な場所へ避難しましょう。不安な場合は公式の警察署(Fuerza Pública)に直接確認してください。
旅行者のための防犯対策
コスタリカをはじめ中南米諸国では、観光客が狙われやすい傾向があります。
「自分の身は自分で守る」という意識を持つことが、安全な旅を楽しむ第一歩です。
以下の基本ルールを守るだけでも、被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。
貴重品の管理を徹底

旅先では「すぐ出せる場所に入れておく=狙われやすい場所にある」と考えましょう。
- パスポートや大金はホテルの金庫に預ける
→ 外出時はコピーを携帯し、原本は宿泊先に保管。 - 現金・クレジットカード・パスポートを別々に収納
→ 盗難時に全てを失うリスクを回避できます。 - 腹巻型や首下げ型のセーフティポーチを利用
→ 薄手で服の下に隠せるタイプが便利。観光地でも目立ちません。 - バッグには南京錠やワイヤーロックをつけるとより安心。
「便利さ」より「安全性」を優先。取り出しにくい=盗まれにくいなので、不便でも安全な管理を心がけましょう。
スリ・置き引き対策の基本

観光地や人混みでは、スリが常に観光客を観察しています。わずかな油断が被害につながることも。
- バッグは体の前で抱える(後ろや脇掛けはNG)
- ファスナーを必ず閉じてから移動
- 人ごみやバス内ではスマホをしまう・操作しない
- カメラはネックストラップで体に固定し、撮影後はバッグに戻す
- レストランではバッグを椅子の背に掛けない(足元に置くか、ストラップを足に通す)
犯罪者は「隙」を見ています。数秒でも無防備な瞬間を作らないように。また、知らない人に話しかけられる際には特に注意が必要です。
タクシー利用時の注意点

移動中のトラブルも多く、特に白タク(無許可タクシー)による犯罪が報告されています。
- 白タクは絶対に利用しない(観光地で声をかけてくるドライバーには注意)
- 赤い車体+黄色三角マークがある正規タクシーを利用
- UberやDiDiなど配車アプリを使えば、料金が明確でトラブル防止に有効
- 乗車時は必ずドライバー情報・車両ナンバーをアプリで確認
- 夜間の移動は避ける、やむを得ない場合はアプリ配車が安全
南米などの治安が不安な国では移動の選択は重要です。 「安さ」や「早さ」より、安全第一の選択を優先しましょう。
夜間の外出は控えめに

夜間の犯罪発生率は昼間の数倍に上がります。特に地方都市や人気の少ない通りでは要注意です。
- 夜の一人歩きは避け、複数人での行動を心がける
- 繁華街以外の暗い通り・住宅街は立ち入らない
- 夜遊び後は必ず正規タクシーまたは配車アプリで帰宅
- 宿泊先では施錠・窓の確認を徹底し、知らない人を部屋に入れない
夜の行動は 「まだ大丈夫」「もう少しだけ…」という油断が命取り。夜は安全第一の行動を。
コスタリカでトラブルに遭った際にどうする?

コスタリカで万が一、犯罪の被害に遭った場合は焦らずに落ち着いて手続きを進めて行きましょう。
以下にて犯罪に巻き込まれた際に重要な連絡先などをご紹介いたします。
コスタリカの緊急連絡先一覧
こちらがコスタリカの旅行者向けの緊急連絡先情報です。
種類 | 電話番号 |
---|---|
警察 | 911 |
救急車 | 911 |
消防 | 911 |
観光警察 | +506 2222-2025 |
在コスタリカ日本国大使館へ相談
コスタリカでトラブルがあった場合には、コスタリカ日本国大使館への連絡・相談が必要となり、大使館では、下記のようなサポートを受けることが可能です。
・帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
在コスタリカ日本国大使館
・住所:WVQV+JCR, Av. de las Américas, San José, Urbanizacion Castro, コスタリカ
・電話番号(代表):+50622313140
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
コスタリカを安全に旅行しよう

コスタリカは自然や人々の温かさが魅力の国ですが、「観光地=安全」ではありません。犯罪者は「観光客らしさ(高価なカメラ・ブランドバッグ・派手な服装)」を狙っています。
- 常に周囲に注意を払い、人混みではスマホをしまう
- 夜間の一人歩きは避ける
- 不要な現金はホテルの金庫に預ける
ちょっとした心がけで、被害に遭うリスクを大幅に減らすことができます。
「自分は大丈夫」と思わず、防犯意識を高く持つことが何よりの対策です。
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