エクアドルへの旅行を考える際に、多くの人が気にするのが治安の状況ではないでしょうか。エクアドルは南米の魅力あふれる国の一つですが、一部の地域では治安リスクが高く、旅行者にとって注意が必要なポイントがいくつかあります。
今回は、エクアドルの治安情報について詳しく解説し、安全に旅行するための対策を紹介します。
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エクアドルの治安の基本情報
エクアドルの治安は、近年急速に悪化しており、特に都市部や国境付近での犯罪が増加しています。北部のコロンビア国境付近では、麻薬組織や反政府ゲリラの活動が活発化しており、治安の悪化が懸念されています。また、国内の主要都市でもスリや強盗、詐欺といった犯罪が頻発しているため、旅行者は警戒を怠らないようにしましょう。
2024年5月には、殺人や強盗などの凶悪犯罪が多発していることを背景に、政府が60日間の非常事態宣言を発令しました。これにより、軍が出動し治安対策が強化されましたが、未だに犯罪率は高いままとなっています。
日本の外務省もエクアドルのいくつかの地域に対して渡航注意や危険情報を発出しており、次に注意が必要なエリアをご紹介いたします。
エクアドルの要注意エリア・スポット
エクアドル国内には、特に治安リスクが高い地域が存在します。以下のエリアでは犯罪が多発しており、旅行者は可能な限り立ち入りを避けるべきです。
1. グアヤキル市南部
エクアドル最大の都市グアヤキルは、経済の中心地でありながら犯罪率が非常に高いエリアです。
特に南部地域では、ギャングによる暴力事件や強盗が多発しており、地元住民でさえも危険を感じるほどです。
観光客が狙われるケースも多いため、夜間の外出は避け、日中でも人通りの少ない場所は歩かないようにしましょう。
2. エスメラルダス県北部地域
コロンビア国境に近いエスメラルダス県北部は、麻薬密売や武装犯罪組織の活動が活発なエリアです。
外務省もこの地域を「渡航中止勧告」レベルで警告しており、旅行者が訪れるべき場所ではありません。
もしどうしてもこの地域を訪れる必要がある場合は、必ず現地の最新情報を確認し、現地ガイドと共に行動することを強く推奨します。
3. キト旧市街の一部エリア
首都キトは観光地として人気がありますが、旧市街の一部地域ではスリや置き引き、強盗が頻発しています。
特に観光客を狙った犯罪が多く、スマートフォンやカメラを持ち歩く際には十分な注意が必要です。
人気の観光スポットでは警察の巡回も増えていますが、油断せずに常に周囲を警戒しましょう。
エクアドルでの具体的な防犯対策
エクアドルは自然や文化に恵まれた魅力的な旅行先ですが、スリやひったくりなど観光客を狙った軽犯罪も少なくありません。
特に大都市のキトやグアヤキル、観光客が集まるスポットでは注意が必要です。以下では、旅行をより安全に楽しむための実践的な防犯対策をご紹介します。
1. 人目の多い場所を選んで行動する
人通りの少ない路地や暗い場所は犯罪リスクが高く、できるだけ避けましょう。また、観光はできる限り日中に行い、夕暮れ以降は大通りや人の多いエリアを利用するのが安心です。
マーケットや広場では混雑を利用したスリに注意。バッグは常に体の前に抱えるようにしてください。
2. 貴重品の管理を徹底する
財布やスマートフォンは外から見えない場所にしまい、ズボンの後ろポケットなどに入れるのは避けましょう。
パスポートや大金はホテルのセーフティボックスに預け、外出時は必要最小限の現金とカードだけを持ち歩くのがベストです。
観光客を狙った「声かけ」「呼び止め」「物を落とすフリ」などのスリの手口にも警戒を。
3. タクシーは公式なものを利用する
エクアドルでは流しのタクシーの中に無許可営業や犯罪に巻き込まれるケースも報告されています。必ず配車アプリ（Uber, Cabify など）やホテルが手配する公式タクシーを利用しましょう。
乗車前にナンバープレートや運転手の身分証を確認し、不審に感じた場合は乗車を避けるのが安全です。
夜間の移動や空港から市内への移動は、特に公式タクシーを強く推奨します。
4. 夜間の外出を控える
夜は犯罪が発生しやすいため、極力ホテル内や信頼できるレストランなどで過ごしましょう。やむを得ず外出する場合は、必ず複数人で行動し、人通りの多い道を選びます。
街灯が少ないエリアや裏道は避け、観光地であっても夜遅くは行かない方が安心です。
追加の防犯アドバイス
高級時計や宝飾品など、目立つ貴金属は身に着けない。
「親切そうな地元の人」に過度に頼らない。詐欺や窃盗の可能性もあるため注意。
ATMを利用する際は人通りの多い銀行内やショッピングモール内を利用する。
常に周囲に気を配り、違和感を覚えたらすぐにその場を離れる。
エクアドルは豊かな自然や文化遺産を楽しめる魅力的な国ですが、治安面でのリスクも少なくありません。特に都市部や国境付近では犯罪が多発しており、旅行者は慎重な行動を心がける必要があります。
エクアドルでトラブルに遭った際にどうする？
エクアドルで万が一、犯罪の被害に遭った場合は焦らずに落ち着いて手続きを進めて行きましょう。
以下にて犯罪に巻き込まれた際に重要な連絡先などをご紹介いたします。
エクアドルの緊急連絡先一覧
こちらがエクアドルの旅行者向けの緊急連絡先情報です。
| 機関 | 電話番号 |
|---|---|
| 警察（Policía Nacional） | 911 |
| 救急（Ambulancia） | 911 |
| 消防（Bomberos） | 911 |
在エクアドル日本国大使館へ相談
エクアドルでトラブルがあった場合には、エクアドル日本国大使館への連絡・相談が必要となり、大使館では、下記のようなサポートを受けることが可能です。
・帰国のための渡航書の発給：盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言：必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
在エクアドル日本国大使館
・住所：Edificio Amazonas Plaza, Av. Río Amazonas N39-123 y, Quito 170135 エクアドル
・電話番号（代表）：+59322278700
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届（警察発行の証明書）
・病院の診断書や領収書（医療補償の場合）
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要！
海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ（例：LINEやWhatsApp）を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ（Google MapsやApple Mapsなど）を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ（Google翻訳やiTranslateなど）を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済（Apple Pay、Google Pay、PayPalなど）を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます！
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