フィンランドといえば“サウナの国”として世界的に知られています。
人口約550万人に対してサウナの数はなんと200万室以上。家庭やオフィス、さらには議会にもサウナがあるほど、サウナはフィンランド人の生活の一部です。
サウナは単なる入浴施設ではなく、「心と体を癒す場所」「人とのつながりを育む場所」として大切にされています。
そんな文化を体験できるのが、首都ヘルシンキの魅力のひとつです。
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ヘルシンキでサウナを楽しむ3つのスタイル
ヘルシンキでサウナを楽しむ3つのスタイルをご紹介いたします。
人気のサウナの情報もご紹介しておりますのでチェックしてみて、好きなタイプのサウナを満喫してみてください。
公共サウナ(Public Sauna)

誰でも気軽に利用できる「公共サウナ」は、ヘルシンキのサウナ文化を体感するのに最もおすすめのスタイルです。
地元の人々の日常に根ざしており、観光客でも入りやすい雰囲気が魅力。サウナを通じて地元の人と交流したり、フィンランド語で軽く挨拶を交わしたりと、“生活の一部としてのサウナ”を肌で感じることができます。
公共サウナでは男女別の施設が多く、水着着用が不要なところがほとんど。
クールダウンには屋外のテラスや冷たいシャワー、海への飛び込みなど、それぞれの施設ならではの楽しみ方があります。
Löylyロウリュ

ヘルシンキを代表する“デザインサウナ”として、国内外から高い評価を得ている人気スポット。
海沿いに建てられた木造建築は、まるで現代アートのような美しさで、建物自体が観光名所にもなっています。
内部には2種類の薪サウナ(スモークサウナと通常の薪サウナ)があり、じっくりと体を温めた後は、テラスからバルト海の景色を眺めながら外気浴を楽しめます。
ポイント
- サウナ+絶景+レストランが一体化した“新しいサウナ文化”を象徴する施設
- 海に直接アクセス可能。アイススイミング体験も人気
- デザイン性の高い建物で、写真映えも抜群
- サウナ後は併設レストランでローカル料理やクラフトビールを楽しめる
冬には、凍てつく海に直接飛び込む“アイススイミング”も体験可能。サウナで温まった体で氷の海に入るという、フィンランドならではの大胆なリフレッシュ体験ができます。
KOTIHARJU SAUNAコティハルユ サウナ

1938年創業の、ヘルシンキ最古の公衆サウナ。今でも薪を使って熱を生み出す伝統的なスタイルを守り続けており、地元の人々に愛される“リアルなフィンランドのサウナ”を体験できます。
観光客向けの演出はなく、昔ながらの木の香り、シンプルな脱衣所、熱気あふれるサウナ室。すべてが素朴で温かく、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。
ポイント
- 約80年以上続く伝統サウナ。地元民に長年愛される本格派
- 薪サウナならではの柔らかい熱と木の香りが魅力
- フィンランド語が飛び交うローカルな雰囲気で“日常のサウナ”を体感
- 観光客が少なく、落ち着いた空間でサウナ本来の魅力を味わえる
利用者の多くは常連のフィンランド人。初めて訪れても「Moi!(やあ!)」とフレンドリーに声をかけられることも。ローカルの雰囲気を感じたい人や、観光地化されたサウナに物足りなさを感じる人にはぴったりの場所です。
ホテルサウナ(Hotel Sauna)

ヘルシンキでは、ほとんどの中〜高級ホテルに「宿泊者専用サウナ」が備えられています。
外の喧騒から離れ、静かに“自分のペースでととのう”には最適の環境です。公共サウナのような混雑や人目を気にする必要もなく、まさにプライベートスパのような贅沢な時間を過ごせます。
ホテルサウナの多くは、宿泊客なら無料で利用可能(早朝や夜間の時間帯指定あり)。
観光やショッピングを楽しんだ一日の終わりに、静かなサウナルームで心身をリセットする。そんな“ヘルシンキ滞在の締めくくり”として人気のスタイルです。
クラリオンホテル・ヘルシンキClarion Hotel Helsinki

ヘルシンキで最も有名なデザインホテルのひとつで、特に屋上に設けられたガラス張りサウナが圧巻。
20階のスカイレベルに位置し、目の前に広がるのは港町ヘルシンキのパノラマビュー。サウナ室の大きな窓からは、日中は青い海と街並み、夜は光り輝く街灯りを一望できます。
温まった後は屋外プールでクールダウン。季節によっては雪景色の中で温冷交代浴が楽しめるという、まさに“北欧ならでは”の贅沢体験。
ポイント
- 屋上20階からの絶景ビューと一体化したガラスサウナ
- 屋外プール付きでオールシーズン楽しめる
- サウナ後はホテルバーで北欧カクテルを楽しむのもおすすめ
- スタイリッシュな内装と最新設備が整い、観光・ビジネスどちらにも最適
ヘルシンキ西部のヤットカサーリ地区。市中心部からトラムで約10分。
スカンディック・グランド・マリーナScandic Grand Marina

ヘルシンキの港沿い、マーケット広場やフェリーターミナルにも近い好立地の大型ホテル。
館内のサウナは広々としており、大きな窓からはバルト海と港の風景を眺めることができます。
朝のサウナからは朝日に輝く海、夜のサウナでは静かな港の灯りが幻想的に映り、時間帯ごとに異なる魅力を味わえるのが特徴です。
ポイント
- 港を一望できる大きな窓付きサウナ
- 観光地へのアクセス抜群(港・マーケット広場・旧市街エリアすぐ)
- 宿泊者専用で混雑が少なく、落ち着いた雰囲気
- サウナ利用後は海沿いの散歩もおすすめ
カタヤノッカ地区。ヘルシンキ大聖堂や旧市街にも徒歩圏内。
水辺のサウナ(Lakeside / Seaside Sauna)

フィンランドらしさを最も感じられるのが、水辺に佇むサウナ。サウナ→湖や海へダイブ→再びサウナ、という“温冷交代浴”が本場スタイルです。
都市部だけでなく、郊外やリゾート地に点在しており、自然の中でリラックスしたい旅行者に人気があります。
代表的な水辺のホテルは以下の2軒です。
Kuusijärvi(クーシヤルヴィ サウナ)

ヘルシンキ中心部からバスで約30分。
森と湖に囲まれた人気の公共サウナで、薪サウナ・電気サウナの両方を完備。
冬季は凍った湖に穴をあけて冷水浴を楽しむ人も。
▶ ポイント
地元の家族連れや観光客が集う“自然派サウナ体験”の定番スポット。
Allas Sea Poolアッラス・シープール

ヘルシンキ港に位置する海上サウナ&プール施設。
海水プールと温水プールを併設し、サウナからは港と観覧車の絶景を一望できます。
▶ ポイント
都市の中心で海辺の開放感を味わえる、アクセス抜群のリゾートサウナ。
旅行者へのアドバイス
サウナ後の冷水浴は無理せず自分のペースで。冷たい水に慣れていない人は、足先からゆっくり入るのがおすすめ。
冬季は氷の上が滑りやすいので、滑り止め付きサンダルがあると安心。
郊外のサウナでは、飲食の持ち込みやバーベキューエリアの利用が許可されている場合もあるので、事前に確認を。
ヘルシンキ旅行でサウナを満喫

ヘルシンキのサウナは、ただ汗を流すだけの場所ではなく、“フィンランド人の心”を体験できる貴重な文化体験です。
海辺のロウリュから、街中のレトロサウナまで。
旅の中で自分だけの「ととのう瞬間」を見つけてみましょう。
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