インドネシアの首都・ジャカルタは、赤道に近い位置にあるため、一年を通じて高温多湿の気候が続く「熱帯モンスーン気候」に分類されます。
気温は年間を通して大きな変化が少なく、平均気温は26〜30℃前後で推移しますが、「暑さ」と「湿気」は旅行の快適さや印象に大きく影響します。そのため、旅行の計画を立てる際には、現地の気候特性をしっかりと把握しておくことが大切です。
この記事では、ジャカルタの季節ごとの気候の特徴をはじめ、旅行に最適なベストシーズン、そして旅先で快適に過ごすための服装や注意点などを詳しくご紹介します。
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ジャカルタの年間気候概要

ジャカルタには明確な「春・夏・秋・冬」はありません。代わりに「乾季(5月〜10月)」と「雨季(11月〜4月)」の2つの季節に分かれています。
特徴 | 内容 |
---|---|
🌡 年間平均気温 | 約28〜33℃(最低25℃〜最高35℃) |
☀ 日照時間 | 年間を通じて6〜9時間前後 |
💧 湿度 | 常に高め(平均70〜90%) |
☔ 雨量 | 年間2,000mm前後(特に12月〜2月は多雨) |
乾季(5月〜10月)ジャカルタ観光のゴールデンシーズン

乾季(一般的には6月〜9月頃)は、ジャカルタを訪れる旅行者にとって最も快適な時期といわれています。
年間を通じて高温多湿な気候が続くジャカルタですが、この時期は雨の心配が少なく、空も晴れ渡る日が多いため、観光や屋外アクティビティを思う存分楽しむことができます。
降水量が大きく減ることで街中の移動もスムーズになり、湿気による不快感も比較的軽減されるため、初めてジャカルタを訪れる人にとっても理想的なシーズンです。
ジャカルタの乾季のおすすめの楽しみ方
・ファタヒラ広場などの屋外観光地の散策
オランダ統治時代の面影を残すコロニアル建築が並ぶ旧市街エリアでは、青空の下で写真撮影や散策を存分に楽しめます。
・MRTや徒歩での街歩き
道路が乾燥しているこの時期は、公共交通機関を利用した観光にも適しています。MRT駅近くの観光スポットを効率よく回ることができます。
・パンタイ・インダー・カプックなどの海沿いエリアでの夕日鑑賞
乾季は空気が澄んでおり、美しいサンセットが楽しめる絶好のタイミング。カフェやビーチサイドでゆっくりと夕暮れを堪能しましょう。
ベイウォーク・モールのオープンテラスでのディナー
夕方から夜にかけての涼しい風が心地よく、屋外のテラス席での食事がより魅力的になります。海風を感じながら、ローカル料理やシーフードを楽しむのもおすすめです。
服装の目安
・通気性のよい半袖シャツやポロシャツ
コットンやリネン素材のトップスは、汗をかいてもすぐに乾くため快適です。動きやすさも重視しましょう。
・薄手の長ズボンやショートパンツ
日差しの強い日中でも、通気性の良いボトムスであれば快適に過ごせます。蚊対策として長ズボンを選ぶのも一案です。
・日差しが強いため、帽子・サングラス・日焼け止めは必須
紫外線が強いため、肌の露出部分はしっかりガードを。帽子は通気性の良いものを選ぶと熱がこもりません。
・クーラーが効いている施設が多いため、冷房対策に薄手の羽織りもあると安心
ショッピングモールやレストランでは冷房が強めに設定されていることも多く、羽織れるカーディガンやパーカーがあると体温調整がしやすくなります。
ジャカルタの乾季(5月〜10月)の気温と降水量
月 | 平均気温(℃) | 降水量(mm) |
---|---|---|
5月 | 28〜33 | 約100 |
6月 | 27〜32 | 約50 |
7月 | 26〜31 | 約40 |
8月 | 26〜32 | 約30 |
9月 | 27〜33 | 約50 |
10月 | 28〜33 | 約100 |
気温は年間を通して大きく変わりませんが、降水量が大きく減る5月〜10月は屋外観光に最適です。特に6〜8月は湿度も低めで、快適に過ごせます。
雨季(11月〜4月)短時間のスコールに注意!

雨季のジャカルタは、年間を通じて最も雨量が多くなる時期であり、特に12月から2月にかけては激しい雨が頻繁に降ります。
この時期の特徴的な天候として、「スコール」と呼ばれる局地的な大雨があり、日中は晴れていても、午後から夕方にかけて突然の雷雨に見舞われることがよくあります。
こうした雨は短時間で止むことが多いため、観光や日中の外出に致命的な影響を与えるとは限りませんが、タイミングによっては予定の変更を余儀なくされる場面もあるでしょう。
雨季でも快適!おすすめの楽しみ方
・ベイウォーク・モール(Baywalk Mall)
海沿いの眺望が美しいモールで、ショッピングはもちろん、レストランやカフェも充実。家族連れにも人気です。
・グランドインドネシア(Grand Indonesia)
東南アジア最大級の複合モール。ハイブランドからローカル雑貨まで揃っており、カフェや映画館も併設され、天候を気にせずゆったり過ごせます。
・ジャカルタ歴史博物館(Fatahillah Museum)
旧市街・コタ地区にあるこの博物館は、オランダ統治時代のコロニアル建築を活かした重厚な空間。雨の音を聞きながら歴史に浸るのも一興。
・マカッサル博物館、現代美術館(Museum MACAN)など
モダンアートや民族資料の展示も豊富。雨の日の観光にもぴったりのスポットです。
服装の目安
・通気性が良く乾きやすい軽装
コットン素材のTシャツや薄手のズボンなど、蒸し暑さに対応できる服装が基本。
・携帯用レインコート or 折りたたみ傘を常備
午後の急なスコールに対応するため、すぐに取り出せる雨具をバッグに入れておきましょう。
・防水サンダル or 滑りにくい靴
水たまりや滑りやすい路面でも歩きやすく、安全性が高い靴選びが重要です。クロックスやスポーツサンダルが便利です。
ジャカルタの雨季(11月〜4月)の気温と降水量
月 | 気温(℃) | 降水量(mm) |
---|---|---|
1月 | 27〜32 | 350 |
2月 | 27〜33 | 300 |
3月 | 27〜33 | 250 |
4月 | 28〜33 | 200 |
11月 | 28〜33 | 200 |
12月 | 27〜32 | 300 |
ジャカルタの雨季は、突然のスコールがあるものの、長時間降り続くことはあまりありません。大型モールやカフェ、美術館などの屋内スポットを上手に活用すれば、雨の日も十分に楽しめます。
旅行時期の選び方まとめ
旅行スタイル | おすすめ時期 |
---|---|
アクティブに街歩き | 6〜9月の乾季中盤 |
モール・カフェ中心のゆったり旅 | 雨季でも問題なし(12〜3月) |
写真・SNS映え重視 | 雨上がりの夕焼けや乾季の青空が映える |
渋滞や混雑を避けたい | 5月・10月など連休を外した平日旅行が快適 |
暑いだけじゃない、ジャカルタの季節を楽しもう
ジャカルタは「年中暑い」だけでは語れない、多様な季節の表情を持つ都市です。乾季は観光に最適な気候で街歩きを楽しめ、雨季は独特の情緒ある景観やゆったりとしたカフェ時間が味わえます。
旅行スタイルや好みに応じて、ベストな時期を選び、気候に合わせた服装・持ち物の準備をすることで、より快適で充実したジャカルタ滞在が楽しめるはずです!
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