スイス ↔︎ リヒテンシュタインを陸路で越えるときのパスポート事情〜パスポートコントロールはある?ない?

当ブログ内の記事にはプロモーションを含む場合がございます。

スイスからリヒテンシュタインへ、またはその逆へ陸路で移動する予定の方へ。

実はこのルート、基本的には入出国審査(パスポートチェック)はありません。
しかし「絶対にない」とは言い切れず、旅行者が気をつけるべき例外も存在します。

この記事ではスイスとリヒテンシュタインを旅するすべての人に役立つ内容を徹底解説します。

通常、陸路の国境でパスポートコントロールはありません。

何故、陸路国境でパスポートコントロールが無いの?と思う方も多いかと思いますが、スイスもリヒテンシュタインも シェンゲン圏の加盟国です。

シェンゲン圏内は 国境検査が撤廃 されているためよって「国境ゲートで係官がパスポートを確認する」ということは通常ありません。

例外があるので要注意

  • 一時的な国境管理の再導入
  • スポット的なIDチェック
  • EES(Entry/Exit System)デジタル登録
  • 税関ルールや車両チェック
  • パスポート携帯義務

なぜスイス↔︎リヒテンシュタイン間にパスポートチェックがないのか

シェンゲン圏だから

リヒテンシュタインは 2011年にシェンゲン加盟
スイスも加盟国のため、両国間はシェンゲン協定により 定常検査なし の運用です。

両国は「関税同盟」

1923年からスイスとリヒテンシュタインは 関税同盟 を結んでいます。
物品の流れもスムーズで、一般旅行者にはとてもシンプルな移動になります。

それでも注意すべきポイント

最初のシェンゲン入国が重要

例:東京 → チューリッヒ(初回シェンゲン) → リヒテンシュタイン
入国審査はチューリッヒ空港ですべて完了 します。
陸路移動では通常もう審査はありません。

EES(Entry/Exit System)の導入

EUが段階的に導入している生体認証システム。
非EUパスポート(日本など)の旅行者は「指紋」「顔写真」「滞在記録」を最初の入国時に登録されることがあります。

※導入状況は空港・国・時期で異なるため最新情報チェック推奨。

一時的な国境管理の復活

シェンゲンでも、治安・大規模イベント等の理由で「一時的にパスポートチェックを復活」 することがあります。

よって「絶対にチェックなしではない」ことを覚えておきましょう。

スポットIDチェック

陸路にはゲートがありませんが、警察が道路上・バス内などでランダムIDチェック を行う場合があります。

旅行者はパスポート携帯が義務なので、絶対に持ち歩いてください。

車移動に必要な書類

車やレンタカーの場合は以下の書類の提示を求められる可能性もあります。

  • 運転免許証(国際免許が必要な場合あり)
  • 車検証
  • 保険証
    -(レンタカー)契約書

これらは警察チェックで提示を求められることがあります。

税関ルール

両国は関税同盟のため、通常の旅行では問題なし。
ただし、以下は申告が必要な場合があるので注意しましょう。

  • 高額品
  • 大量の現金
  • 商用品
  • EU方面へ抜ける場合の物品

日本人が旅行する際に注意するポイント

日本人がスイス・リヒテンシュタイン間を旅行する際に覚えておくべきポイントをご紹介いたします。

▶ 90日以内の観光はビザ不要
シェンゲン規定「90日以内/180日枠」が適用されます。

▶ パスポート有効期限は「帰国日+3か月以上」
パスポートの有効期限は実務上必須なので必ず確認。

▶ スイス〜リヒテンシュタイン間はパスポート常時携帯
EU市民はIDカードでOKですが、日本人は パスポート必須

出発前チェックリスト

□ パスポートの有効期限(帰国日+3か月以上)
□ 航空券の経由地(最初のシェンゲン入国はどこ?)
□ ETIAS・EESの最新情報を確認
□(車移動なら)国際免許・車両書類

現地移動中チェックリスト

□ パスポートを必ず携帯
□ 一時的な国境管理が発表されていないかチェック
□ 高額品・大量購入の際は税関ルール確認

緊急時

  • 欧州共通緊急番号:112
  • リヒテンシュタイン警察:117
  • 在スイス日本大使館(リヒテンシュタイン兼轄)の連絡先を控えておく

FAQ(よくある質問)

Q
空港で入国スタンプを押された後、リヒテンシュタインでも入国審査は必要?
A

不要です。 最初のシェンゲン入国で全て完了です。

Q
国境でパスポートを持っていないと罰金?
A

罰金の可能性は低いですが、携帯義務があるため指導・手続きが発生する可能性あり。 必ず携帯を。

Q
スイスで入国審査を受けなかったが大丈夫?
A

EES導入前は紙スタンプで管理。導入後は初回入国時にデジタル登録されます。

Q
日帰りでリヒテンシュタインへ。特別な手続きは?
A

基本は特別な手続きは不要。ただし大量の荷物・高額品は税関ルールを確認。

陸路移動は簡単。でも「備え」が大事。

スイス ↔︎ リヒテンシュタインの陸路移動は、シェンゲン圏のメリットでとてもスムーズ。しかし、EES導入など制度変更が徐々に進行中です。

旅行前に以下の情報をチェックすることで、予期せぬトラブルを避けられます。

  • パスポートの有効期限チェック
  • 初回入国の流れを把握
  • 最新情報の確認

安全で快適なリヒテンシュタイン旅を楽しんでください!