マレーシアを訪れる旅行者にとって、公共交通機関や日常の支払いをスムーズに行うための便利なアイテムが「Touch ’n Go(タッチ・アンド・ゴー)」カードです。
本記事では、このカードの特徴や購入方法、利用上の注意点などを詳しくご紹介します。
Touch ’n Goカードとは?

Touch ’n Go(TNG)カードは、マレーシア国内で広く利用されているプリペイド式の交通系ICカードです。日本のSuicaやPASMOなどに似た機能を持っていますが、対応範囲はより広く、以下のような用途があります。
■ 主な利用シーン
- LRT、MRT、KTM、モノレールなどの都市鉄道
- Rapid KLバス(※一部現金利用不可)
- KLIAエクスプレス(※割引適用なし)
- 高速道路の通行料金
- 駐車場の精算
- 一部のコンビニや小売店での支払い
1枚持っておくことで、都市内の移動やちょっとした支払いが非常にスムーズになります。特に公共交通を多く利用する場合は、必携ともいえる便利なツールです。
カードの種類と発行価格

Touch ’n Goには、通常のカードに加え、NFC機能を備えた新型TNGカードも存在します。NFC対応スマートフォンを使えば、専用アプリ「TNG eWallet」からのチャージ(トップアップ)も可能ですが、以下の制約があります。
- アプリ登録にはマレーシアまたはシンガポールの携帯電話番号が必要
- 新型カードは流通数が限られており、品薄状態が続いている
そのため、短期旅行者には通常のTNGカードが現実的な選択肢となります。チャージがアプリから出来る以外はそこまで大きな違いが無いので、是非TNGカードをGETしてください!
発行価格
- 通常のTNGカード:RM10(約300円)
- NFC対応カード:RM10(約300円)
- 有効期限:通常カードは10年、NFCタイプは7年
※カード発行時は別途チャージ(リロード)が必要です。例えば「RM10のカード+RM20のチャージ=合計RM30」となります。
Touch ’n Goカードの購入場所
TNGカードは以下の場所で購入可能です。基本的には駅のカウンターか、Touch ’n Go Hubで購入すると良いでしょう。
- LRT、MRT、モノレール駅のカウンター(Rapid KLサービスカウンター)
- KL市内のTouch ’n Go HubまたはTNGスポット
- 一部のショッピングモールや高速道路サービスエリア
かつてはWatsons(ドラッグストア)でも購入できましたが、現在は販売を終了している店舗が多いため注意が必要です
初心者におすすめKLセントラルのTouch ’n Go Hub

観光客にとって最もアクセスしやすく、確実に購入できる場所が「Touch ’n Go Hub Nu Sentral」です。以下のような特徴があります。
所在地とアクセス方法
- 場所:Nu Sentral(ショッピングモール)2階「Lot L2.07」
- 住所:No. 201 Tun Sambanthan, 50470 Kuala Lumpur
- 営業時間:年中無休 10:00~22:00
KLセントラル駅直結のモール。エスカレーターでLevel 2(※マレーシアの「2階」は日本でいう「3階」に相当)まで上がると見つかります。
購入方法

1.セルフ式(KIOSK)
入口すぐ左の自動販売機で「Card Purchase」を選択。画面の指示に従い、クレジットカードで支払い・チャージ可能。英語が苦手でも操作はシンプルです。
2.有人カウンター

右手の発券機で「番号札」を取り、モニターに自分の番号が表示されたらカウンターへ。スタッフにカード発行とチャージを依頼すれば、その場で対応してもらえます。クレジットカードでの支払いも可能です。
リロード(残高追加)について
Touch ’n Goカードは街中の様々な場所でチャージ可能ですが、手数料の有無に注意が必要です。
- Touch ’n Go Hubや一部の公式窓口:手数料無料
- コンビニや一部の商業施設:RM0.50の手数料がかかる場合あり
できるだけ公式カウンターやHubでチャージするのが経済的です。
注意点とまとめ
Touch ’n Goカードは、クアラルンプール滞在中の移動を快適にするだけでなく、バスや高速道路、買い物でも活躍する便利なアイテムです。
ただし、以下の点にはご注意ください:
- 発行手数料(RM10)がかかるため、短期旅行(1~2日の滞在)では元が取れない可能性あり
- チャージ可能な場所と手数料の違いに注意
- NFC対応カードは旅行者にはややハードルが高い
クアラルンプール旅行の必需品
クアラルンプールに複数日滞在する予定の方や、公共交通機関を頻繁に利用する方や、現金をなるべく使いたくない方は1枚持っておくだけで、移動や支払いが格段にスムーズになります。初めてのマレーシア旅行でも安心して使えるので、ぜひ参考にしてください。