モロッコは、北アフリカに位置し、地中海、大西洋、アトラス山脈、サハラ砂漠といった多彩な地形に囲まれた国です。これにより、モロッコは地域によって大きく異なる気候を持ち、旅行者にとっては「どこへ行くか・いつ行くか」が重要なポイントになります。
本記事では、モロッコの春・夏・秋・冬の季節ごとの気候の特徴、エリア別の違い、それぞれの季節に適した服装と持ち物、さらに旅行におすすめのベストシーズンについて詳しく解説します。
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モロッコの気候の基本知識
モロッコは主に以下の3つの気候帯に分けられます。
・地中海性気候(北部・沿岸部)
・大陸性気候(内陸部・高地)
・砂漠気候(南部・サハラ地域)
各地域で気温・湿度・降水量が大きく異なるため、旅行の計画を立てる際は「地域×季節」の組み合わせを考慮する必要があります。
春(3月〜5月)|花咲く季節、快適な旅に最適

春のモロッコは年間を通して最も快適な気候といえるでしょう。北部や沿岸部では温暖で過ごしやすく、サハラ砂漠もまだ酷暑に入る前なのでキャンプやツアーに最適です。
平均気温
- カサブランカ・タンジェ:15〜25℃
- マラケシュ・フェズ:10〜30℃
服装のポイント
- 昼間:長袖シャツや薄手のジャケット
- 夜間:セーター、ストール、軽い防寒着
- 足元:歩きやすいスニーカーやサンダル
夏(6月〜8月)|サハラは灼熱、沿岸部は避暑地に

モロッコの夏は場所によって大きく異なります。内陸部やサハラ砂漠では日中40℃を超えることもある一方、エッサウィラやアガディールなどの沿岸部は地中海や大西洋の影響で涼しく快適に過ごせます。
平均気温
- エッサウィラ・アガディール:20〜28℃
- マラケシュ・ワルザザート:25〜45℃
服装のポイント
- 通気性の良い綿・リネン素材の服
- サングラス・帽子・日焼け止めは必須
- 冷房対策に薄手のカーディガンも
秋(9月〜11月)|旅行者に人気のベストシーズン

秋は春と並んで最も旅行に適したシーズンです。夏の暑さが和らぎ、サハラやアトラス山脈などの観光にも最適な気温になります。9月〜10月は観光客も多く、イベントも開催されやすい時期です。
平均気温
- 内陸部:15〜35℃
- 沿岸部:18〜28℃
服装のポイント
- 日中:薄手の長袖やワンピース
- 夜間:ジャケット、カーディガン
- トレッキング用のスニーカー、リュック
冬(12月〜2月)|都市部は温暖、山間部は雪景色

冬のモロッコは地域差が大きいのが特徴です。アトラス山脈では雪が降り、スキーも可能。一方でカサブランカやマラケシュなどの都市部では日中は比較的暖かく過ごせます。
平均気温
- 海岸部:8〜20℃
- 内陸部:5〜18℃
- 山間部:-5〜10℃(積雪あり)
服装のポイント
- 厚手のコート、ダウンジャケット
- ニット帽、手袋、防寒ブーツ
- 日中は重ね着で調整を
モロッコ旅行の女性の服装・持ち物
モロッコ旅行を計画している女性にとって、服装の選び方はとても大切です。
モロッコは比較的自由な雰囲気の観光国ですが、イスラム文化に根ざした保守的な価値観も根強く残っており、現地の人々への敬意を示す意味でも服装には配慮が必要です。
以下に、季節別・シーン別に女性におすすめの服装やポイントを詳しく紹介します。
モロッコ旅行での女性の服装の基本ルール
肌の露出は控えめに(特に肩・胸元・太もも)して、体のラインが出にくいゆったりめの服が好まれます。観光地ではややラフでもOKだが、浮かない服装が無難です。宗教施設やローカルエリアでは特に慎重に服装を選びましょう。
現地の女性もスカーフを使って髪を覆うことが多いので、旅行者も持っておくと安心です。
女性向け持ち物チェックリスト(服装関連)
アイテム | 理由・用途 |
---|---|
スカーフ or ストール | 日差し・冷房・宗教施設の対策に便利 |
サングラス・帽子 | 強い日差しからの保護 |
羽織りもの(薄手&厚手) | 朝晩や冷房対策に |
歩きやすい靴 | 石畳や起伏のある街が多いため |
紫外線対策グッズ | 乾燥&日差しが強いため、保湿と日焼け止めは必須 |
スリ防止ポーチ | 観光地ではスリ対策も重要 |
上記のリストもチェックして服装関連の持ち物の準備をしておくと良いでしょう。
モロッコ旅行のベストシーズンはいつ?目的別に解説!

モロッコは気候の多様性ゆえに、旅行の目的によってベストな訪問時期が異なります。観光や体験したいことに合わせて最適な時期を選ぶことで、より快適で充実した旅行が実現します。
▶ 観光全般(都市観光・文化体験)
ベストシーズン:春(3月〜5月)、秋(9月〜11月)
都市観光に最も適しているのが春と秋。フェズやマラケシュ、メクネスなどの古都巡りや、カサブランカでの歴史・宗教建築の鑑賞なども、暑すぎず寒すぎない気候の中でゆっくり楽しめます。
・春は花が咲き誇る美しい風景
・秋は過ごしやすく観光客も多すぎない
・どちらも日中20〜30℃前後と快適な気温帯
▶ サハラ砂漠体験(メルズーガ・ワルザザートなど)
ベストシーズン:3月〜5月、10月〜11月
真夏(6〜8月)のサハラは灼熱地獄で40℃以上になる日も多く、移動やキャンプには不向き。3〜5月や10〜11月は比較的涼しく、朝晩の冷え込みも含めて砂漠ならではの空気を楽しめるベストシーズンです。
・昼は過ごしやすく、夜は焚き火や星空観察が快適
・ラクダツアーやキャンプ体験がしやすい
▶ ビーチリゾート(エッサウィラ・アガディール)
ベストシーズン:6月〜9月
モロッコのビーチは地中海や大西洋に面しており、特にアガディールやエッサウィラはサーフィンやリゾート滞在に人気。夏でも30℃を超えることは少なく、海風が心地よく過ごしやすいエリアです。
・海水浴やマリンアクティビティが充実
・音楽フェスやアートイベントも多く開催
▶ スキー・雪景色体験(アトラス山脈)
ベストシーズン:12月〜2月
アトラス山脈のウカイメデンなどでは、冬季にスキーが楽しめることは意外と知られていません。ヨーロッパからのスキーヤーも訪れるほどで、雪化粧の山々は壮観です。
・アフリカでスキーができるレアな体験
・冬季は冷え込みが厳しいため防寒対策を
モロッコ旅行を快適にするために
モロッコは地形・気候・文化が非常に多様な国。その分、旅行の目的や季節に応じて最適なタイミングと装備を整えることが大切です。
- 気候に応じた服装選びと、重ね着での体温調整
- 観光や体験目的に合わせたベストシーズンの把握
- イスラム文化に配慮した服装マナー
- 紫外線や乾燥、寒暖差への事前対策
これらを意識すれば、どの季節でもモロッコの魅力を最大限に楽しむことができます。現地の自然・歴史・文化を深く味わえる、あなただけの旅を満喫してください。
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