ムンバイは、インド最大の経済都市であり、文化や歴史の面でも重要な役割を果たしています。約2,300万人以上が暮らすこの都市は、ボリウッド映画の中心地としても知られ、活気に満ちた魅力的な観光地です。
しかし、大都市特有の治安上のリスクもあり、安全に楽しむためには注意が必要です。
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ムンバイの治安状況

ムンバイはデリーと比べて比較的治安が安定しており、凶悪犯罪は少ない傾向があります。
観光地や繁華街では警察のパトロールが強化されており、比較的安心な環境ですが、以下のリスクに注意が必要です。
ムンバイで注意すべき犯罪とその対策をご紹介します。
スリや置き引き

- 特に混雑する観光地やエリア、公共交通機関で発生しやすい。
- 対策:バッグを体の前で持ち、後ろポケットや開放的なバッグは避ける。貴重品は肌身離さず管理。
ぼったくり

- タクシーやリクシャ(オートリクシャ)で観光客価格を提示されることが多い。
- 対策:乗車前に料金を確認し、可能であればメーター使用を依頼。UberやOlaなどの配車アプリを活用すると安心。
詐欺

- 「特別な観光地の案内」や「お得な商品販売」を装った詐欺が発生。
- 対策:知らない人からの提案には慎重に対応し、正規の旅行代理店や観光案内所を利用。
ムンバイの交通機関利用時の注意

1. ローカル列車
- ムンバイの通勤ライフラインだが、通勤時間帯の混雑は凄まじい。
- 対策:混雑時を避け、比較的空いている時間帯に利用。
2.リクシャやタクシー
- 便利だが観光客に対するぼったくりが多い。
- 対策:配車アプリ(UberやOla)を利用すると料金が明確で安全。
ムンバイで安全に過ごすポイント
・貴重品管理を徹底:現金やパスポートは分散して持ち歩き、セキュリティポーチを活用。
・最新の治安情報を確認:旅行会社や公式観光案内所を活用し、事前に調査。
・公共の場での警戒:繁華街や観光地では周囲に注意を払い、不審な人物や状況に遭遇したらすぐにその場を離れる。
・ガイド付きツアーを活用:初めての訪問の場合、信頼できるガイドや旅行会社のツアーを利用。
・健康管理に留意:飲み水や食事は衛生的な場所で調達し、ストリートフードや水道水の飲用は避ける。
ムンバイは、治安が比較的安定している都市でありながら、観光客としての基本的な安全対策が欠かせません。事前に情報を収集し、適切な準備と警戒を怠らなければ、多彩な魅力を持つムンバイで充実した旅行を楽しむことができます。
ムンバイの危険エリア

では、ムンバイの危険エリアをご紹介いたします。
ダラヴィ(Dharavi)
ダラヴィはアジア最大のスラム街として知られています。観光地として訪れるツアーもありますが、地域の特性上、犯罪リスクが高いとされています。
無計画に訪れるのは避けましょう。訪れる際は信頼できるツアーガイドを利用してください。夜間の移動は特に控えましょう。
コリワダ(Colaba Causeway付近)
ムンバイの観光名所の一つですが、観光客を狙ったスリや詐欺が発生しやすいエリアです。
人混みではバッグや貴重品の管理を徹底してください。不必要に財布や財布の中身や高価なアクセサリーなどを見せないようにしましょう。
クルラ(Kurla)
地域の治安が悪いことで知られ、特に夜間には犯罪率が高まる傾向があります。
深夜に訪れるのは避け、公共交通機関の利用は控えるか信頼できるタクシーを利用しましょう。
バイカラ(Byculla)
ムンバイ中央部に位置し、混雑が激しい地域です。一部エリアでは暴力犯罪のリスクもあります。
特に夜は危険なので、見知らぬ場所を探索する場合は、地元の人に相談するか、昼間のみに留めるようにしましょう。
マラド(Malad)やゴレガオン(Goregaon)郊外
郊外に位置するエリアで、一部では治安の悪化が報告されています。特に暗くなった後は犯罪が増加します。
夜間の移動や人気のない道は避け、明るく安全なルートを選びましょう。
インドの治安状況をご紹介

インド全域において、治安は改善傾向にあるものの、地域によっては依然として犯罪や紛争のリスクがあります。
観光やビジネスで訪れる方々にとって重要なのは、渡航先の地域ごとに異なるリスクを理解し、それに応じた防犯対策を取ることです。
危険レベル1:十分注意すべき地域
インド全域が危険レベル1以上に該当します。
渡航や滞在が可能である一方で、観光客を狙った軽犯罪や詐欺、暴力事件などが報告されているためです。
主な犯罪例
スリや置き引き
混雑した市場や公共交通機関で発生しやすいです。貴重品を肌身離さず持ち、目立たないように管理してください。
詐欺・ぼったくり
観光客を狙った高額請求や、偽ガイドによる不当なサービスが挙げられます。信頼できる情報源や公式サービスを利用しましょう。
睡眠薬強盗
飲み物や食べ物に薬物を混入させる犯罪が一部で報告されています。知らない人からの提供物は受け取らないようにしてください。
危険レベル2:不要不急の渡航を控えるべき地域
以下の地域では、犯罪や政治的な不安定さが理由で、不要不急の渡航は避けることが推奨されています。
・スリナガル(ジャンムー・カシミール州)
・ビハール州
・ジャールカンド州
・オディシャ州
・アンドラプラデシュ州
・テランガナ州
・マハーラーシュトラ州
・チャッティースガル州の一部地域
危険レベル3:渡航中止勧告の地域
スリナガルおよびその周辺地域の大部分が該当します(ラダック地域を除く)。
政治的紛争やテロ活動が活発なため、訪問は控えるべきです。
これらの地域では、テロ活動や武装グループによる治安の不安定化が懸念されています。
渡航する場合には、地元の警察や信頼できる現地情報源を確認して、危ないところや夜間の行動範囲を限定するなどして安全に行動しましょう。
危険レベル4:退避勧告の地域
ジャンムー・カシミール州の管理ライン(LoC)付近は特に危険です。
インドとパキスタン間の緊張が続いており、武力衝突のリスクがあるため、いかなる理由でも近づかないようにしてください。
インド旅行で特に女性が注意すべき点

インドは魅力的な観光地が多く、独特の文化や美しい景観を楽しむことができますが、女性旅行者には特有の注意点があります。
特に、デリーやムンバイのような大都市では、女性が一人で行動していると不審な目を向けられたり、時にはトラブルに巻き込まれることもあるため、安全を確保するための対策が重要です。
1. 公共交通機関や混雑した場所での注意
インドの公共交通機関や混雑した市場では、スリや痴漢行為が発生する可能性があります。これを防ぐためには以下のポイントに注意してください:
- 専用車両の利用:デリーやムンバイの地下鉄には女性専用車両が設けられている場合があります。可能な限りこれを利用しましょう。
- バッグの管理:貴重品はしっかりとしたバッグに入れ、前方に抱える形で管理することをおすすめします。
- 身体的接触を避ける:混雑した場所では、自分の周囲の状況を常に確認し、不審な動きを感じた場合はすぐにその場を離れましょう。
2. タクシーやリクシャの利用方法
タクシーやリクシャはインド旅行では便利な移動手段ですが、女性が利用する場合には注意が必要です。
- シェアライドを避ける:見知らぬ人と乗り合わせるシェアライドは避け、個別の車両を利用してください。
- 信頼できる配車アプリを活用:UberやOlaといった配車アプリを利用すると、運転手の情報が記録され、トラブルの際にも対応が容易です。
- 深夜の移動は避ける:特に暗い時間帯の移動は控え、どうしても移動が必要な場合は信頼できる車両とルートを選びましょう。
3. 服装に関する注意点
インドでは、服装に対する文化的な感覚が異なり、女性の肌の露出が多い服装は不適切とされる場合があります。
- 露出を控える:ノースリーブやショートパンツのような露出の多い服装は避け、肩や足を隠す服装を心掛けましょう。
- 地元の服を活用する:クルタやスカーフ(ドゥパッタ)を身に着けることで、地元の人々と調和し、不必要な注目を避けることができます。
4. 夜間の行動
夜間は犯罪のリスクが高まるため、女性旅行者には特に注意が必要です。
- 一人での外出を避ける:日没後は安全なエリアで過ごし、一人での行動を控えるようにしましょう。
- 信頼できる同行者と行動する:ツアーガイドや信頼できる現地の友人と一緒に行動することで、安全性を高めることができます。
- 外出時は計画を立てる:宿泊施設から目的地までのルートや交通手段を事前に計画し、不必要な寄り道を避けるようにしてください。
5. 地元文化への配慮
インドは文化的に多様性があり、地域によって慣習や考え方が異なります。以下の点に注意しましょう:
- アイコンタクトを避ける:見知らぬ男性と長時間目を合わせることは、誤解を招く場合があります。
- 礼儀を守りつつ毅然とした態度を取る:しつこい客引きや勧誘には、笑顔で断りつつも毅然とした態度を心掛けましょう。
- 信頼できる情報源を利用:トラブルを避けるために、地元の信頼できる情報源や旅行ガイドを活用してください。
インド旅行はその魅力的な文化や景観を楽しむ一方で、安全対策をしっかりと行うことで、女性旅行者も安心して過ごすことができます。
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インド旅行で被害に遭ったら【ムンバイ編】

インド旅行中、どんなに注意をしていても、スリや詐欺、ひったくりなどの被害に遭ってしまうリスクはゼロではありません。特に人口密集エリアや観光地では注意が必要です。
万が一に備えて、事前に必要な対応手順や連絡先を知っておくことで、落ち着いて行動できます。以下では、ムンバイ滞在中に犯罪被害に遭った際の対処法と緊急連絡先情報をわかりやすくまとめています。
インド(ムンバイ)での緊急時の主要連絡先一覧
種別 | 電話番号 |
---|---|
警察 | 100 |
救急車 | 102 |
消防 | 101 |
総合緊急 | 112(全国共通緊急番号) |
インドでは「112」が警察・消防・救急すべての統一緊急番号として導入されています(スマートフォンからも通話可能です)。ただし、100(警察)など従来番号も有効です。
在ムンバイ日本国総領事館への相談
犯罪や盗難などの被害に遭った際は、在ムンバイ日本国総領事館への相談が可能です。総領事館では、被害届の手続き支援や、パスポートの再発行(もしくは渡航書の発給)、帰国支援などを行っています。
在ムンバイ日本国総領事館
- 住所:Plot No.1, ML Dhanukar Ln, Malviya Nagar, Cumballa Hill, Mumbai, Maharashtra
- 電話番号:+91-22-6630-6991
- 緊急連絡先(営業時間外):+91-996-956-4426
被害に遭ったらすぐにすべきこと
クレジットカードの停止:スキミングや盗難が疑われる場合は、カード会社へ連絡し利用停止手続きを行いましょう。
安全を確保:まずはその場から離れ、安全な場所に移動しましょう。
現地警察に届け出:最寄りの警察署で被害届を提出し、「FIR(First Information Report)」または「盗難証明書」を受け取ってください。
領事館へ連絡:盗難などでパスポートを失った場合、「渡航書」の発給を受けて一時帰国が可能です。証明書が必要になるため、警察への届け出が必須です。
海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号(例:カナダは「911」、タイは「191」など)
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
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