ニュージーランドは、豊かな自然やフレンドリーな人々、美しい景観で世界中から観光客を惹きつける人気の旅行先です。多くの国際調査で「治安の良い国」としてランキング上位に挙げられることもありますが、実際のところ「どこでも安全」というわけではありません。
この記事では、治安が悪化しているエリアや観光客が巻き込まれやすい犯罪の種類、その対策を徹底解説。安心してニュージーランド旅行を楽しむために、ぜひ参考にしてください。
\ ニュージーランド旅行の通信はeSIM /
ニュージーランドで注意が必要なエリアと地域別の特徴

比較的安全なニュージーランドですが、観光客が気を付けるべきエリアがいくつかあるので、ご紹介します。
リンウッド(クライストチャーチ東部)

南島最大の都市・クライストチャーチ。美しい公園やイギリス風の街並みが魅力ですが、東部のリンウッド地区は要注意エリアとされています。
主な特徴と注意点
・夜間は通りが暗く、歩行者が少ないため犯罪のリスクが高まります。
・スーパーマーケットやモール周辺での車上荒らしやスリが多発。
・人種差別が絡んだ軽犯罪も増加傾向にあり、外国人観光客は特に警戒が必要です。
キューバ・ストリート(ウェリントン)

首都ウェリントンで最も活気のある通りの一つ。カフェ文化やナイトマーケットで有名ですが、日没後の雰囲気はガラリと変わります。
主な特徴と注意点
・昼間は安全ですが、人混みの中でのスリ・置き引きに注意。
・夜はバーやクラブ利用者で治安が不安定になりやすく、裏路地に入らない、酔っ払いには近づかないなどの注意が必要です。
Kロード(カランガハペ・ロード)

昼間は個性的なカフェやアートショップが立ち並ぶ人気の通りですが、酔っ払いや薬物中毒者が目立つこともあるので注意しましょう。
主な特徴と注意点
・夜間は特に暴行事件や窃盗が起こりやすい。
・夜の女性の一人歩きや少人数での移動は避けるべき場所です。
観光客が巻き込まれやすい犯罪とその対策
ニュージーランド旅行で観光客が気を付けるべきポイントを3つご紹介します。旅行の際には是非以下のポイントに注意してみてください。
1. スリ・ひったくり

スリやひったくりは、ニュージーランド旅行中に観光客が最も巻き込まれやすい犯罪のひとつです。特に注意すべき場所としては、空港やバス停、ショッピングモールなど多くの人が集まる公共エリアが挙げられます。
路上パフォーマンスが行われている場所や人気の観光地のように、混雑している場所では不意を突かれてスリに遭うリスクが高まります。
防止対策
- バッグは前掛け&チャック付き必須。リュックは人混みでは背負わない。
- スマホ・財布などの貴重品は取り出しやすい場所に入れない。
- 話しかけられても気を緩めず、荷物から目を離さない意識を持つ。
人混みに紛れて犯行に及ぶケースが多いため、常に周囲に注意を払い、貴重品の管理を徹底することが大切です。
2. 荷物の盗難・置き引き

観光中に荷物を足元や椅子の横に無防備に置いたままにしてしまい、その隙を突かれて盗まれるケースは後を絶ちません。特に、空港の待合室では長時間の待機や疲労により警戒心が緩みやすく、盗難のリスクが高まります。
レストランやカフェのテラス席では、開放的な雰囲気から荷物に意識が向きにくく、通行人や周囲の人に気づかれないまま持ち去られることも少なくありません。
また、観光地のベンチや公園などの公共スペースでも、ちょっとした休憩中に油断してしまい、置き引きの被害に遭うケースが多く見られます。
防止対策
- 荷物は常に視界に置く。椅子の背もたれには絶対に掛けない。
- ワイヤーロックや防犯カラビナで椅子やテーブルに固定する。
- 万が一の盗難に備え、パスポートのコピーや緊急連絡先を持ち歩く。
どの場面でも「常に荷物を視界に入れておく」「カバンを体に固定する」などの対策を取ることが重要です。
3. カードのスキミング被害

ICチップ付きのカードが普及したことで、かつてに比べてスキミング被害は減少してきたものの、依然として完全に安全とは言えません。特に旅行中は気が緩みやすく、被害に遭うケースも少なくないため注意が必要です。
典型的なスキミングの手口としては、路上に設置されたATMのカード挿入口に不正改造された読み取り機が取り付けられ、カードを挿した瞬間に情報を盗まれるというものがあります。
また、飲食店やカフェなどでの会計時、スタッフがカードを持ち去って裏で読み取り機を使ってスキミングするという手口もあります。こうしたケースでは、カードの利用者がその場にいない間に情報を抜き取られるため、後から不正利用に気付くことがほとんどです。
防止対策
- 銀行内に設置されたATMを使用し、暗証番号入力時は必ず手で隠す。
- スマホでカードの利用通知をオンにして、すぐに異常を検知。
- 万が一に備えて、予備のカードや現金も分散して携行。
一見すると通常のATMと見分けがつかないため、旅行者が気付かずに利用してしまうケースが多発しています。
基本を押さえて安全にニュージーランド旅行を楽しもう
ニュージーランドは全体的には安全な国とされていますが、都市ごとのリスクや場所によっては犯罪に巻き込まれる可能性もあります。特に観光客は狙われやすいため、防犯意識を持って行動することが安全な旅の第一歩です。
「大丈夫だろう」という油断がトラブルの元。事前に情報を把握しておくことで、楽しい旅と安心を両立できます。
ニュージーランド旅行でトラブル・被害に遭ったら

ニュージーランド旅行中、どれだけ注意していても、盗難やトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。
万が一の事態に冷静に対応するために、事前に必要な連絡先や対応方法を把握しておきましょう。
以下では、ニュージーランドで被害に遭った際に役立つ主要連絡先とサポート内容をご紹介します。
ニュージーランドの緊急連絡先一覧
種別 | 電話番号 |
---|---|
緊急通報(警察・救急・消防) | 111 |
警察(非緊急) | 105 |
医療相談(Healthline) | 0800 611 116 |
観光情報・サポート | 0800 500 444 |
在ニュージーランド日本国総領事館への連絡方法
ニュージーランドには日本国大使館が設置されています。
パスポートの紛失・盗難、犯罪被害、事故などのトラブルに遭った場合は、速やかに下記の大使館へ連絡してください。
在ニュージーランド日本国大使館
住所:Level 18, The Majestic Centre, 100 Willis Street, Te Aro, Wellington 6011
開館時間:月〜金 8:30〜12:00 / 13:30〜17:00(※土日・祝日は休館)
代表電話番号:+6444731540
旅行前にこれらの情報をスマートフォンやメモに保存しておくことで、いざという時に冷静に対応できます。
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号(例:カナダは「911」、タイは「191」など)
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
\ ニュージーランド旅行の通信はeSIM /
