ニュージーランドに旅行や出張、あるいは南米やオセアニア方面への乗り継ぎで訪れる予定の方は、NZeTA（New Zealand Electronic Travel Authority）＝電子渡航認証の取得が必要です。
この記事では、日本国籍を持つ方向けに、NZeTAの概要、申請方法、必要書類、注意点、費用、FAQ、代行利用の可否までを詳しく解説します。
NZeTAとは？ニュージーランド入国に必要な電子渡航認証
NZeTAは、ニュージーランドへの入国や乗り継ぎをするすべてのビザ免除対象国（日本を含む）の渡航者に義務付けられた電子認証制度です。
・導入開始年：2019年10月より
・目的：セキュリティ強化・入国前審査・観光税徴収
・対象者：観光・ビジネス目的、または空港での乗り継ぎをするビザ免除国の渡航者
米国のESTAやカナダのeTAと類似の制度で、最近はビザ免除されている国でもこの制度がスタートしている場合が増えてきています。
日本人がNZeTAを申請する必要があるケース
日本国籍の方が以下に該当する場合、NZeTAの申請が必要です。3ヵ月以内の観光やビジネスでの申請が必要なので実質ビザなしでニュージーランドに行く方は申請が必要です。
| 渡航目的 | NZeTA必要有無 |
|---|---|
| 観光（3ヶ月以内） | 必須 |
| ビジネス（3ヶ月以内） | 必須 |
| 乗り継ぎ（空港内でも） | 必須 |
| ワーキングホリデー | 不要（別途ビザが必要） |
| 学生ビザ・長期滞在 | 不要（ビザ取得が必要） |
NZeTA申請の流れ｜オンラインで簡単！ステップ解説
NZeTAの申請は、スマートフォンアプリまたは公式Webサイトから行えます。申請から承認までの流れは以下のとおりです。
【ステップ1】公式サイト・アプリにアクセス
以下の公式サイトまたはアプリから簡単に登録が出来るので、お好きな方で申請しましょう。
- 公式サイト：https://nzeta.immigration.govt.nz
- アプリ（iOS / Android）：「NZeTA」で検索可能
アプリの方が価格がお得なので、スマホでアプリ申請がオススメです！
【ステップ2】パスポート・個人情報の入力
- 氏名（ローマ字）、生年月日、性別、国籍
- パスポート番号、有効期限
- 連絡先・メールアドレスの入力（誤入力に注意！）
【ステップ3】渡航目的・犯罪歴等の質問に回答
- 渡航目的（観光／ビジネス／乗継）
- 犯罪歴や健康状態に関するYes/No質問あり
【ステップ4】支払い
| 項目 | 費用（NZドル） |
|---|---|
| NZeTA申請料（アプリ） | NZD$17 |
| NZeTA申請料（Web） | NZD$23 |
| 観光税 IVL | NZD$35（全申請に加算） |
※支払いは**クレジットカード／デビットカード（Visa, MasterCardなど）**で可能
【ステップ5】申請完了・結果通知
- 通常数時間〜72時間以内に結果通知
- 登録メールアドレス宛にPDF形式の承認通知が届く
- 印刷は不要（航空会社は電子確認可能）
NZeTA申請に必要なもの一覧
NZeTAの申請には以下の書類や情報が必要なので、申請時には準備しておきましょう。
| 必要なもの | 解説 |
|---|---|
| 有効なパスポート | 渡航時に有効なもの。残存有効期間に注意（6か月以上推奨） |
| クレジット/デビットカード | 支払いに使用。手数料が別途かかる場合あり |
| Eメールアドレス | 申請結果の受信に必要。誤入力しないよう確認 |
| 顔写真（アプリ申請時） | スマホでの自撮り可能。明るい場所で背景は無地推奨 |
よくある質問（FAQ）と申請時の注意点
✅ Q1：いつまでに申請すれば良い？
- 最低でも出発の72時間前までに申請を済ませるのが推奨
- ただし、早めの申請（1週間前）が安心
✅ Q2：NZeTAの有効期間は？
- 有効期間：2年間
- 有効期間内であれば何度でも渡航可能（マルチプルエントリー）
✅ Q3：パスポートを更新したらどうなる？
- 新しいパスポートで再申請が必要
- パスポート番号と紐付けられているため、自動移行はされません
✅ Q4：NZeTAが拒否されたら？
- 通常の短期滞在ビザを申請する必要あり
- 日本国内のニュージーランド大使館を通じて対応
トランジット（乗り継ぎ）時にもNZeTAは必要！
ニュージーランドでの乗り継ぎ（例：オークランド空港）でも、NZeTAの申請は必須です。
- たとえ空港の外に出ないとしても対象
- 航空会社が搭乗前にNZeTAの有無を確認するため、未取得だと搭乗拒否される可能性あり
NZeTA申請の方法｜代行業者 vs 自分で申請
NZeTA申請は自分でも簡単に申請が出来ますが、代行業者もあるので英語が全く分からない場合には安心かもしれません。
自分で申請する（公式推奨）
- 費用が安い（NZD$17〜）
- 10分程度で完了、特別な英語力も不要
- セキュリティ面でも安心
代行業者を使う場合
- 日本語サポート付き
- 手数料：約3,000〜10,000円（業者により異なる）
- 初めての方、英語が苦手な方には一部メリットあり
悪質な代行サイトや、公式サイトに見せかけたフィッシング詐欺も報告されています。
申請は「nzeta.immigration.govt.nz」ドメインの公式サイトか、正規のアプリから行いましょう。
NZeTAはスムーズなニュージーランド渡航に不可欠
NZeTAは、スムーズなニュージーランド渡航に欠かせない重要な手続きです。
たとえ日本国籍でビザが免除されている場合でも、ニュージーランドへの入国にはNZeTA（電子渡航認証）の取得が必須となります。
申請はオンラインで完結し、パスポートとクレジットカードがあれば10分程度で簡単に申請可能です。NZeTAの有効期間は2年間で、その間は複数回の入国が可能。さらに、乗り継ぎ（トランジット）での利用時にもNZeTAの申請が必要ですので、経由地として利用する方も忘れずに取得しておきましょう。
申請にかかる費用は、NZeTAの手数料と観光税（IVL）を合わせて、おおよそNZD$52〜58程度です（申請方法によって若干変動）。
安心してニュージーランドを訪れるためにも、渡航前に余裕をもってNZeTAの取得を済ませておくことをおすすめします。