ドバイを旅行する際に欠かせないのが「ノル・カード(Nol Card)」。
日本でいうSuicaやPASMOのような交通系ICカードで、メトロやバス、トラム、水上バス、さらにはドバイとアブダビを結ぶバスでも利用できる便利なカードです。
この記事では、観光客が使えるノル・カードの種類や特徴、購入方法、料金、そしてどのカードを選ぶのがおすすめかを徹底解説します。
\ ドバイ旅行にeSIM /
ノル・カードとは?

ノル・カードはドバイの公共交通機関を統合するICカード。
チャージして使うだけでなく、期間限定の「トラベルパス」をチャージして乗り放題券としても利用可能です。
利用可能な交通機関は以下のとおり:
- ドバイメトロ
- ドバイトラム
- バス
- 水上バス(アブラの一部路線含む)
- モノレール(※一部制限あり)
- ドバイ-アブダビ間の路線バス
ノル・カードの種類(観光客向け)

ノル・カードは4種類ありますが、観光客が利用できるのは以下の3種類です。
項目 | レッド・チケット (Red Ticket) | シルバー・カード (Silver Card) | ゴールド・カード (Gold Card) |
---|---|---|---|
購入金額 | AED 2(カード代) | AED 25(内AED 19利用可) | AED 25(内AED 19利用可) |
入金限度額 | 最大10回分 or 一日乗車券5日分 | AED 1,000 | AED 1,000 |
有効期間 | 90日 or 10回利用まで | 5年間 | 5年間 |
特徴 | 区間を固定して利用、安価、短期旅行者向け | 運賃が割安、自由度高い | ゴールドクラス利用可(運賃2倍) |
レッド・チケット(Red Ticket)

- 特徴:AED 2でカードを購入し、利用区間をチャージする使い切り型。
- 注意点:最初にチャージしたゾーン以外には使えません。例えば「ゾーン1」で買ったカードはゾーン2以上に行けないため、その場合は新しくカードを買い直す必要があります。
- 向いている人:短期滞在・メトロ数回だけ利用する旅行者。
シルバー・カード(Silver Card)

- 特徴:AED 25で購入(19ディルハム分チャージ済)。有効期限5年、上限1,000ディルハム。
- メリット:運賃がレッドより割安。ゾーンの制限もなし。長期滞在や複数エリアを移動する旅行者に最適。
- 向いている人:観光で公共交通を多めに使う予定の旅行者(おすすめNo.1)。
ゴールド・カード(Gold Card)

- 特徴:基本はシルバーと同じだが、ドバイメトロのゴールドクラス車両を利用可能(運賃は2倍)。
- メリット:革張りシートや広い車内で快適。混雑回避にも有効。
- 向いている人:移動も“ドバイらしく贅沢に”楽しみたい人。
ブルー・カード(Blue Card)
学生や割引対象者向け。エミレーツIDの登録が必要なので、観光客には基本的に利用不可。
トラベルパス(乗り放題券)

ノル・カードにはチャージ式だけでなく、観光客に便利な「乗り放題券」もあります。
項目 | 料金 | 有効範囲 |
---|---|---|
1日乗車券 | AED 20(ゴールド利用はAED 40) | 全ゾーン |
7日乗車券(シルバー) | 1ゾーン AED 50 2ゾーン AED 80 全ゾーン AED 110 | 選択ゾーン内 |
7日乗車券(ゴールド) | 1ゾーン AED 100 2ゾーン AED 160 全ゾーン AED 220 | 選択ゾーン内 |
※1日券はレッド・チケットでも利用可能。
購入できる場所
- 窓口:レッド/シルバー/ゴールドすべて購入可能
- 券売機:レッド・チケットとトラベルパスの購入・チャージのみ可能
料金システム(ゾーン制)
ドバイは7つのゾーンに分かれており、料金はゾーン数で決定します。
区間 | レッド・チケット | シルバー | ゴールド |
---|---|---|---|
1ゾーン | AED 4 | AED 3 | AED 6 |
2ゾーン | AED 6 | AED 5 | AED 10 |
3ゾーン以上 | AED 8.5 | AED 7.5 | AED 15 |
※利用には常に最低AED 7.5以上の残高が必要。
注意すべきポイント
・乗り越し精算は不可
→ 目的地までの残高が不足すると下車できません。
・クラス違反は罰金対象
→ ゴールドカードなしでゴールド車両に乗ると高額罰金。
・女性・子供専用車両あり
→ 男性が誤って乗ると罰金。必ず表示を確認。
・払い戻しルール
→ レッド・チケット:30日以内、手数料AED 2。
→ シルバー/ゴールド:残高AED 100以内、手数料2.5%またはAED 5(高い方)。
どのカードを選ぶべき?
・数回だけ利用 → レッド・チケット
・観光で公共交通を多用 → シルバー・カード(おすすめ)
・快適&ラグジュアリー重視 → ゴールド・カード
ノル・カードはドバイ・アブダビ間の路線バスでも必須

実はノル・カードはドバイ市内の交通機関だけでなく、ドバイとアブダビを結ぶ長距離バスでも利用が必要です。
どんな路線で使うの?
- ドバイ(イブン・バットゥータ駅やアル・グバイバ・バスターミナルなど)からアブダビ市内の主要バスターミナルへ向かう直通バス路線
- 代表的な路線:
- E100(アル・グバイバ ⇔ アブダビ・セントラルバスターミナル)
- E101(イブン・バットゥータ ⇔ アブダビ・セントラルバスターミナル)
- E102(イブン・バットゥータ ⇔ ヤス島方面)
いずれもドバイの交通局(RTA)が運行しているため、乗車時にノル・カードのタッチが必須です。
アブダビ側から乗車するときも必要
「ドバイ側でノル・カードを使うのはわかるけど、アブダビから戻るときは現金で払えるのでは?」と考える人も多いですが、答えはNo。
アブダビからドバイに戻る際も、必ずノル・カードを使います。
これは路線全体を運営しているのがドバイRTAだからです。
アブダビ市内のローカルバスは「Hafilat Card(ハフィラットカード)」という別のICカードが必要ですが、ドバイ行き長距離バスは必ずノル・カードです。
ドバイ旅行でノル・カード(Nol Card)が必須!
ドバイの公共交通を使いこなすなら、ノル・カードは必須。
旅行者に一番便利でコスパが良いのはシルバー・カードです。
ただし「数回だけ使う人」や「ゴールドクラスを体験したい人」は用途に応じて選んでOK。
一度慣れれば、日本のICカード感覚でスムーズに利用できます。
\ ドバイ旅行にeSIM /