南米の中でも比較的「穏やかでフレンドリーな国」とされるパラグアイ。人々は温かく、観光客に対しても親切な国民性が特徴です。
しかし、日本とは文化も社会背景も大きく異なるため、犯罪被害やトラブルを未然に防ぐための対策は欠かせません。
この記事では、パラグアイの最新治安事情から避けるべきエリア、さらに旅行者が取るべき安全対策までを徹底解説します。
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パラグアイの治安は安全?それとも危険?

ブラジルやベネズエラ、コロンビアといった近隣諸国と比べると、パラグアイの治安は比較的良好とされています。
- 政治的混乱や大規模な暴動が起こることは少ない
- 観光客を狙った大規模犯罪は多くない
- 農村部では素朴で安全な雰囲気が残る
ただし、「南米の中では比較的安全」という位置づけであり、日本と同じ感覚で行動すると危険です。
スリや強盗、麻薬関連の犯罪は依然として存在し、観光客が被害に遭う事例も報告されています。
パラグアイで実際に多い犯罪の種類と注意点
パラグアイは南米の中でも比較的治安が良い国といわれますが、油断は禁物です。特に都市部や観光地では、観光客を狙った犯罪が少なくありません。
ここでは、旅行者が遭遇しやすい犯罪の種類を詳しく紹介します。
1. スリ・置き引き

外国人は現金や貴重品を持っていると思われやすく、注意力も現地の人より散漫になりがちなので狙われやすい。
混雑に紛れてバッグのファスナーを開ける、背後からポケットを狙う、置いていた荷物を一瞬で持ち去るなど。
- 発生場所:バスや市場、観光地、イベント会場など人が集まる場所。
対策
バッグは常に体の前で持ち、ファスナー付きのものを使用。
背負うタイプのリュックは狙われやすいため避ける。
バスや市場では特に財布・スマホを取り出す際に注意。
2. 強盗

夕方以降~深夜にかけて多発。徒歩移動は特にリスク大です。スリと違い、ナイフや銃を使って脅してくるケースもある。抵抗すると危険。
- 発生場所:夜間の路地、暗い通り、人通りの少ない場所。
対策
・夜間の外出は極力避け、必要ならタクシーや配車アプリを利用。
・万一襲われた場合は抵抗せず、命を守ることを最優先に。
・高級品(時計・アクセサリー・ブランドバッグ)は持ち歩かない。
3. 詐欺

偽警官が「パスポートを見せろ」と言い、賄賂や金銭を要求するケースや、偽ガイドが親しげに近づき観光案内を装い、法外な料金を請求を行うケースなど。
また、両替詐欺で街中の非公式両替で不正なレートや偽札を渡されることもあります。
- 観光客が狙われる理由:言葉の壁と土地勘のなさを利用されやすい。
対策
・職務質問では必ず身分証明書の提示を要求する。
・観光ツアーは信頼できる旅行会社を通す。
・両替は銀行や公式両替所を利用する。
4. 麻薬関連

密売・取引・運び屋など。観光客が直接狙われることは少ないが、巻き込まれるリスクあり。「簡単に稼げる仕事がある」と声をかけられるケースは運び屋の勧誘。絶対に関わらないこと。
夜のバーやクラブでは薬物が出回ることもあるため、知らない人からの飲食物は受け取らない。
- 発生地域:シウダー・デル・エステや国境付近で多い。
対策
国境の町を訪れる際は昼間のみ。
怪しい誘いはすぐに断り、人の多い場所に避難。
犯罪は「防げる」ものが多い
パラグアイの犯罪は、観光客の行動次第でリスクを大きく減らすことが可能です。
- スリや詐欺は「注意不足」を狙われる
- 強盗は「夜間や人気のない場所」で起きる
- 麻薬関連は「塚よらない事」を意識すれば防げる
つまり、基本的な防犯意識を持ち、危険なエリアや行動を避けることが何より大切です。
治安が悪化しやすいエリア

観光客が立ち寄る可能性のあるエリアで特に気を付ける必要があるので意識しておきましょう。
首都アスンシオン
- 旧市街・バスターミナル周辺:スリやひったくりが多発。夜間は特に危険。
- チョラ地区・バニャド地区:治安が極めて悪く、地元住民でも近づかない。観光客は立ち入り厳禁。
シウダー・デル・エステ
- ブラジル・アルゼンチンとの国境に位置する町。
- 密輸・偽造品取引の拠点で犯罪率が高い。
- 観光客を狙った詐欺・スリが多発するため、訪問は日中のみがおすすめ。
またその他の都市でも、夜間の移動はどこでも控えるのが無難。
パラグアイでトラブルに遭った際にどうする?

パラグアイで万が一、犯罪の被害に遭った場合は焦らずに落ち着いて手続きを進めて行きましょう。
以下にて犯罪に巻き込まれた際に重要な連絡先などをご紹介いたします。
パラグアイの緊急連絡先一覧
こちらがパラグアイの旅行者向けの緊急連絡先情報です。
機関 | 電話番号 |
---|---|
警察 | 911 |
救急 | 141 |
消防( | 132 |
在パラグアイ日本国大使館へ相談
パラグアイでトラブルがあった場合には、パラグアイ日本国大使館への連絡・相談が必要となり、大使館では、下記のようなサポートを受けることが可能です。
・帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。
・現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。
在パラグアイ日本国大使館
・住所:Av. Mariscal López 2364, Asunción 001412 パラグアイ
・電話番号(代表):+59521604616
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
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