カンボジアの首都・プノンペンは、近年急速に発展を遂げており、旅行者にとっても利便性が高まっています。本記事では、実際にプノンペンを訪れた筆者の体験をもとに、現地の主な交通手段と、滞在中に役立つ配車アプリ「Grab」「MOVE by LM CAR」について詳しくご紹介します。
特に空港から市内へのアクセスについても後半で解説していますので、初めて訪れる方はぜひ参考にしてください。
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プノンペンの交通事情

プノンペンは、人口集中と経済発展により交通量が年々増加しています。かつて未舗装だった道路も、現在では多くが整備され、都市部では日本と同水準の舗装道路も見られます。
ただし、交通ルールの徹底はまだ十分とは言えず、歩道が整備されていない場所もあるため、徒歩での移動時は十分な注意が必要です。以下にてプノンペンの主な交通手段をご紹介いたします。
① トゥクトゥク:安価で気軽な移動手段

トゥクトゥクは、カンボジア観光では定番の交通手段。街中の至る所で見かけることができ、短距離移動に便利です。
・乗車人数:2〜3人程度
・価格の目安:1kmごとに1ドル
・特徴:オープンエアな車体で風が心地よく、乗車自体がアトラクションのような楽しさ
・注意点:排気ガス対策にマスクの用意を推奨。ひったくり防止のため、荷物は車内の奥側へ
トゥクトゥクは価格交渉をして乗ることも出来ますが、配車アプリを使えば、価格交渉も不要で安心です。
② タクシー:快適さを求める方に最適

プノンペンには日本と同様のタクシーも存在し、エアコン付きで快適です。以下のようなケースにおすすめです。
- 荷物が多い時(トゥクトゥクはトランクがありません)
- 日中の猛暑を避けたい時
観光地の場合には料金を高く請求してくるドライバーもいますが、GrabやMOVEを使えば、安心かつ明朗会計で利用できます。
③ バス:地元民に愛される公共交通

プノンペン市内には、外国からの支援により導入された市バスが運行しています。価格も明朗会計なので意外に利用しやすいです。
- 料金:一律1,500リエル(約60円)
- 特徴:安価で空調も効いており快適
- 注意点:交通渋滞時には遅延が発生することも
バス利用時は、City Bus Official Appをインストールしておくとルート検索や時刻確認がスムーズです。
ダウンロード必須の配車アプリ
「価格交渉」や「ぼったくり」「行き先が伝わらない」といった旅先の移動のトラブルを避けるために、海外旅行の際に配車アプリを利用する方がかなり増えています。
プノンペンで人気の配車アプリについてご紹介いたします。
Grab(グラブ)東南アジアを中心に使われている配車アプリ

東南アジア全域で使える代表的な配車アプリ。カンボジアでも非常に人気で、旅行者・地元民問わず利用されています。
ピックアップポイントを選択し、乗り物のタイプ(車、バイク、トゥクトゥク)を選べば、移動手段の確保が簡単に出来ます。
Grabの主なメリット
- 言語の壁を解消:行き先はアプリ上で設定できるため、現地語を話せなくても安心。メッセージの自動翻訳機能も搭載。
- 料金交渉不要:アプリ上で事前に料金が確定。交渉の手間やトラブルを避けられます。
- 高い安全性:ドライバー情報が事前に表示され、GPSによる追跡も可能。評価システムにより品質が維持されています。
・事前準備のポイント
Grabは電話番号認証が必要です。日本を出国する前にインストールと登録を済ませましょう。クレジットカードの登録も済ませておくと、現地での支払いがさらにスムーズです。
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MOVE by LM CAR安全性・快適性に優れた高品質配車サービス

カンボジア国内で注目を集めている配車アプリが「MOVE by LM CAR」です。Grabと並んで利用価値の高いサービスで、特に快適性と安全性を重視したい方におすすめです。
MOVE専用車&プロドライバーによる安心の移動体験
MOVEでは、TukTuk、標準、上級、プライベート、プレミアムといった幅広い車種を展開。その中でも、「標準」「上級」「プレミアム」クラスの車両は、すべて専用車両であり、フルタイム雇用されたプロドライバーが運転しています。
- ドライバーは訓練を受けたスタッフで、運転スキルはもちろん、接客も丁寧。
- 車両は常に清潔に保たれており、衛生面や快適性にも優れています。
- 喫煙の臭いや汚れもなく、日本国内のタクシーと同等の安心感を得られます。
・タクシーやGrabと比べると割高
高級感がありながらも、コストパフォーマンスに優れた移動手段として、多くの旅行者やビジネスパーソンに支持されています。
地図が読めないドライバーもいる

近年は配車アプリの普及により、ドライバーが地図を見る機会も増えましたが、地図を正確に読めないドライバーも少なからず存在します。
- アプリで目的地を設定しても、たどり着けないことがある
- ピックアップ地点にうまく来られず、道に迷ってしまうことも
そんな時は自分で方向などを教える必要があるケースもあるので、クメール語を少し覚えておくと良いかもしれません。
日本語 | クメール語発音 |
---|---|
右 | スダム(Sdam) |
左 | チョベイン(Chbeng) |
右に曲がる | ボッスダム(Baw Sdam) |
左に曲がる | ボッチョベイン(Baw Chbeng) |
直進 | トロン(またはタウトロン) |
前へ進む | モック(またはタウモック) |
後ろ | クラオイ |
後ろに戻る | ボックラオイ |
英語で「ライト(右)」「レフト(左)」と言えば通じることが多いですが、クメール語で伝えると、よりスムーズで現地の人にも好印象です。簡単なフレーズを覚えておくと便利です。
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