カタールの治安ガイド|観光客が知っておきたい安全対策・法律・夜間の移動まで徹底解説

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カタールは中東の中でも犯罪発生率が低く、観光で訪れる分には比較的安全です。

一方で、薬物・アルコール・撮影・服装・宗教や公序に関する法律とマナーは厳格。

違反すると重い罰則の対象になることがあります。渡航者は「安全+法令順守」を両立させるのがコツです。

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夜間の安全

ドーハ中心のコーニッシュや、ウェストベイなどの中心部や主要モール周辺は警備も手厚く歩きやすいです。とはいえ人通りの少ない路地は避け、明るい大きな道を選びましょう。

移動は配車アプリ or 公認タクシー
2025年6月2日からUberの空港送迎(HIA)が再開。市内移動も使いやすいです。公式タクシーはKarwa(アプリあり)。Careemはカタールではサービス休止中です。

タクシーを使う場合は流しの白タクは避け、公式乗り場を利用。乗車時にメーター起動を確認し、領収書を保存しましょう。

観光客が遭いやすいトラブルと対策

カタールを旅行中の観光客が遭いやすいトラブルと対策をご紹介いたします。

1. スリ・置き引き

空港やバスターミナルなどの混雑エリア、大型ショッピングモールやイベント会場、観光スポット周辺の人混みで発生しやすい。

人混みで肩やバッグにわざとぶつかり注意を逸らしたり、バスや電車内などの混雑した状況で背負ったリュックから財布を抜き取る手口が主流です。

また、置き引きはカフェやレストランで荷物を椅子や足元に置いたままにすると持ち去られるので注意。

対策

  • バッグは前抱えにして常に視界に入る状態をキープ
  • 貴重品(パスポート・カード・現金)は分散管理
  • 席取りのために荷物を放置しない
  • 貴重品はファスナー付きポーチやスキミング防止ケースに収納

2. タクシーの不当請求(ぼったくり・遠回り)

よくあるケースとして、メーターを使わず法外な料金を請求されたり、観光客に遠回りして料金を水増し請求するケースや、到着後に追加料金(荷物代など)を不当に要求されるケースなどがあります。

対策

  • Uberなどの配車アプリを活用すると安心
  • 流しのタクシーに乗る場合は、メーターの利用必須
  • 地図アプリ(Google Mapなど)で走行ルートをチェック
  • 空港やホテルで呼んでもらう公式タクシーを優先する

3. 撮影トラブル

他人(特に女性や子ども)の無断撮影は厳禁です。また当然ですが軍・政府関連施設、警察署、発電所、空港などは撮影禁止となっています。

ドローンやプロ用途での撮影は事前許可が必須なので、事前に確認・申請をおこなっておきましょう。

対策

  • 撮影前に「Can I take a photo?」と一言声をかける
  • 公共施設やモスク内では必ず案内板や係員の指示に従う
  • 商業撮影を計画している場合は、事前確認・申請を行う
  • トラブル防止のため、地元の人を撮る場合は必ず許可を得る

現地法と文化の必ず押さえるポイント

カタールの現地法や文化・マナーを抑えて、トラブルにならないように気を付けましょう。

1. 服装マナー

カタールはイスラム文化が根付く国のため、公共の場では肩や膝を覆う端正な服装が基本です。

特に女性は露出度の高い服装(ノースリーブ、ショートパンツ、ミニスカート)は控え、長袖シャツや膝丈以上のスカート・パンツが安心です。

2. ラマダン中のマナー

イスラム教の断食月「ラマダン」期間中は、日中の公共の場での飲食・喫煙は禁止されています。違反すると罰金や拘束の対象になることもあるため要注意。

水を飲む、ガムを噛むといった行為も控えましょう。ただし、多くのホテルや観光客向け施設内には専用の飲食スペースが設けられるので安心です。

3. アルコールに関する規制

カタールではアルコールの提供は厳しく制限されており、許可を受けたレストランやホテル、クラブのみで飲むことができます。

利用には21歳以上であることが条件で、身分証の提示を求められることがあります。公共の場での飲酒・酩酊状態は違法行為にあたり、重い罰則を受ける可能性があります。

4. 薬物・医薬品の取り扱い

違法薬物はもちろん、CBDオイルやTHC含有製品、電子タバコ(ベイプ)の一部も禁止対象となっています。所持しているだけで処罰されるケースもあるため持ち込みは厳禁です。

処方薬を持ち込む場合は、英文の処方箋や医師の診断書を携帯し、持ち込み量は必要最低限にとどめましょう。

5. 性的行為・公共の風紀

カタールではイスラム法に基づき、婚外性行為は違法とされています。公共の場での過度なスキンシップ(キス、抱擁など)は「公然わいせつ」とみなされ、罰則の対象になり得ます。

宿泊時も、未婚のカップルが同室で宿泊できるかはホテルによって規則が異なるため、事前に確認しておくのが安心です。

カタールでトラブルに遭った際にどうする?

カタールで万が一、犯罪の被害に遭った場合は焦らずに落ち着いて手続きを進めて行きましょう。

以下にて犯罪に巻き込まれた際に重要な連絡先などをご紹介いたします。

カタールの緊急連絡先一覧

用途通話先番号
警察・救急(消防含む)999
モバイルからの世界緊急通報112
医療関連総合案内16000

在カタール日本国大使館へ相談

カタールでトラブルがあった場合には、カタール日本国大使館への連絡・相談が必要となり、大使館では、下記のようなサポートを受けることが可能です。

帰国のための渡航書の発給:盗難や紛失によりパスポートが手元にない場合、総領事館にて「帰国のための渡航書」を発行してもらうことができます。この渡航書は日本への一時帰国に限り有効です。申請には、現地警察の「盗難証明書」が必要になるので、必ず警察署で届け出を行いましょう。

現地情報や助言:必要に応じて、被害後の行動について適切なアドバイスを受けることができます。

在カタール日本国大使館

住所:Al Shabab Street, New Diplomatic Area, Onaiza, Doha, State of Qatar P.O. Box 2208
電話番号(代表):+974-4440-9000 (24時間)

トラブル時の旅行保険の活用

旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。

▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書


その他の対応策

地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。

クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。

海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。

そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。

緊急時の連絡手段としてスマホを活用

スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。

・現地の緊急番号
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先

さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。

GPSで迷子知らず

初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。

オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。

翻訳アプリで言葉の壁を克服

海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。

カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。

情報収集と共有がスムーズ

現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。

特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。

配車アプリで移動もスムーズ

最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。

海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。

モバイル決済で安全な支払いを

最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。

現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。

・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!

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