サラエボ(Sarajevo)は、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都であり、ヨーロッパとアジアの文化が交わる独特な魅力を持つ都市です。
オスマン帝国時代の面影が残る旧市街や、20世紀の激動の歴史を伝える博物館など、街歩きの中で多彩な表情を楽しめます。
今回は、サラエボ旅行でぜひ訪れたい観光スポットをご紹介します。
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サラエボの人気の観光スポット
サラエボを訪れる際に行っておきたい人気の観光スポットをご紹介します。
バシュチャルシヤBaščaršija

バシュチャルシヤは、サラエボ旧市街の中心に位置する歴史的エリアで、オスマン帝国時代の雰囲気を色濃く残しています。
石畳の路地が迷路のように広がり、伝統工芸品の店やカフェ、レストランが軒を連ねる、観光のハイライトともいえる場所です。
おすすめポイント
- 異国情緒あふれる街並み:トルコ文化の影響を受けた建築や装飾が随所に残り、散策するだけでタイムスリップ気分を味わえます。
- グルメ体験:名物のトルココーヒーや、ボスニア風ケバブ「チェバプチチ(Ćevapi)」など、本場の味を堪能できます。
- お土産探しに最適:銅細工やカーペット、陶器など、伝統的な手仕事の品々が揃い、旅の記念やギフトにもぴったりです。
市内トラム1番線「Baščaršija」駅からすぐ。サラエボ駅からトラムで約15分、徒歩なら約25分。
ガジ・フスレヴ・ベグ・モスクGazi Husrev-beg Mosque

16世紀に建設された、サラエボを代表するモスク。オスマン帝国期の建築を代表する傑作であり、現在も市民の礼拝の場として大切に使われています。
観光客も内部を見学でき、荘厳で静謐な雰囲気の中、歴史を感じることができます。入場には肌の露出を避けた服装が求められるので注意。女性はスカーフを借りることが可能。
おすすめポイント
- 美しいオスマン建築:アーチやドームの造形、ミナレットの姿が印象的で、外観・内観ともに見応えがあります。
- 精緻な装飾:内部には幾何学模様やアラベスク装飾が施され、細部まで職人の技が感じられます。
- 文化体験:実際に礼拝が行われている場所を訪れることで、ボスニアの宗教的・文化的背景をより深く理解できます。
行き方:トラム1番線「Baščaršija」駅から徒歩約5分。
サラエボ戦争博物館Sarajevo War Tunnel Museum

サラエボ戦争博物館は、ボスニア戦争(1992〜1995)の激動の歴史を伝える重要な施設です。
市民が包囲下のサラエボで生き延びるために掘られた「サラエボ・トンネル」の一部が保存され、訪問者が直接見学できます。戦時中の生活を物語る展示や映像を通じて、戦争の現実に触れることができるスポットです。
おすすめポイント
- 実際のトンネル体験:かつて市民や物資輸送の命綱となったトンネルの一部を歩くことが可能。緊迫した当時の空気を体感できます。
- 貴重な映像資料:戦争中の映像やインタビューを通して、包囲下のサラエボの状況をリアルに知ることができます。
- 戦争の記録と平和の学び:兵器の残骸や写真展示が、戦争の悲惨さと平和の大切さを強く訴えかけます。
市内中心部からタクシーで約20分。公共バス(32番)も利用可能。
ラテン橋Latin Bridge

ラテン橋は、サラエボを流れるミリャツカ川に架かる歴史的な石橋です。1914年、この近くでオーストリア皇太子フランツ・フェルディナントが暗殺され、第一次世界大戦の引き金となった場所として世界史に名を刻んでいます。
現在は観光名所として整備され、周辺には事件の歴史を紹介する展示もあります。
おすすめポイント
- 世界史の舞台:第一次世界大戦の発端となった「サラエボ事件」の現場を訪れる貴重な体験ができます。
- 歴史を感じる街歩き:橋のたもとには記念碑やパネル展示があり、事件の背景や当時の状況を学べます。
- フォトスポット:川と旧市街を背景にした美しい景観が楽しめ、散策中の立ち寄りスポットに最適です。
トラム1番線「Latin Bridge」駅から徒歩すぐ。サラエボ中心部から徒歩圏内。
黄要塞Yellow Fortress / Žuta Tabija

黄要塞は、サラエボ旧市街を見下ろす丘の上に築かれた歴史的な砦跡です。かつて都市防衛の役割を果たした場所。
現在は観光スポットとして整備され、サラエボの赤屋根が広がる街並みを一望できます。特に夕暮れ時の景色は絶景として知られ、多くの観光客や地元の人々が訪れます。
おすすめポイント
- パノラマビュー:サラエボ旧市街と周囲の山々を見渡せる絶好の展望ポイント。
- 夕日の名所:夕暮れ時にはオレンジ色に染まる街並みが美しく、写真撮影にも最適です。
- 歴史を感じる散策:砦跡を歩きながら、オスマン時代やオーストリア・ハンガリー時代の歴史を感じることができます。
旧市街から徒歩約20分。タクシーやライドシェアで約5分でもアクセス可能。
サラエボで名物チェバプチチ(Ćevapi)を味わおう

サラエボに来たら絶対に食べておきたいのが、ボスニア料理の代表格「チェバプチチ(Ćevapi)」です。
香ばしく焼かれた小さなソーセージ状の肉を、ふんわりとしたパン「レピンヤ(Lepinja)」に挟んで食べるスタイルが定番。玉ねぎやピクルスを添えれば、シンプルながらもクセになる味わいです。
Ćevabdžinica Željoチェヴァブジニツァ・ジェリョ

サラエボ旧市街の中心部にある、最も有名なチェバプチチ専門店。地元の人から観光客まで大人気で、常に行列ができるほどの人気ぶりです。
肉の焼き加減が絶妙で、外は香ばしく、中はジューシー。レピンヤも熱々で提供され、肉汁をしっかり吸って抜群の相性を楽しめます。
- おすすめ料理:チェバプチチ(5本・10本セットなど)
- ポイント:本場の味を堪能できる老舗店。シンプルながら忘れられない味。
- 住所・アクセス:サラエボ旧市街(バシュチャルシヤ地区)、主要観光スポットから徒歩数分。
サラエボのオススメホテル3選
サラエボには色々なホテルがありますが、その中でとくにオススメのホテルを3つご紹介いたします。
1. ホテル ヨーロッパHotel Europe

1882年創業、歴史と伝統を誇る高級ホテル。旧市街の中心にあり、観光にも抜群の立地。
おすすめポイント
- 優雅な内装とクラシックな雰囲気
- スパ、サウナ、フィットネス完備
- レストランでは地元料理と国際料理を提供
バシュチャルシヤ地区まで徒歩圏内
2. スイスオテル サラエボSwissôtel Sarajevo

近代的な高級ホテルで、モダンで快適な滞在を提供。大きな窓から街の眺望が楽しめます。
おすすめポイント
- 屋内プール、スパ、最新フィットネスジム
- 広々とした客室、スタイリッシュなデザイン
- 国際的ブランドならではの安心感
中心街・旧市街へ徒歩圏内、ショッピングにも便利
3. コートヤード・バイ・マリオット サラエボCourtyard by Marriott Sarajevo

世界的ブランド「マリオット」の快適なシティホテル。出張や観光どちらにも人気。
おすすめポイント
- 近代的で清潔感のある客室
- 屋上レストラン&バーから街を一望
- ビジネス利用にも便利な設備充実
ミリャツカ川沿い、旧市街へ徒歩15分ほど
サラエボ観光を楽しもう

サラエボは、オスマン帝国の歴史とヨーロッパの文化、そして戦争の記憶が交差する、他に類を見ない都市です。
サラエボ観光の魅力
- 多文化が共存する街並み:イスラム教のモスク、キリスト教の教会、ユダヤ教のシナゴーグが同じ街に存在する、稀有な歴史都市。
- 歴史散策とグルメ:旧市街で食べる「チェバプチチ(Ćevapi)」などの伝統料理は旅行の醍醐味。
- 近代史を体感:第一次世界大戦勃発の舞台や、ボスニア紛争の爪痕など、現代史に直結するスポットが数多く残されています。
旧市街のカフェでゆったり過ごしながら文化の多様性を感じたり、歴史的建造物や博物館を巡って学びを深めたりと、訪れる人それぞれが独自の体験を得られるでしょう。
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