ヨーロッパとアフリカの狭間に位置する「ジブラルタル」は、スペイン本土からわずか徒歩でアクセスできる英国の海外領土です。イギリス文化と地中海の雰囲気が融合するこの街は、日帰り観光にも人気のスポット。
しかし、2025年以降、英国とEUの歴史的合意により、国境管理の仕組みが大きく変わりつつあります。
この記事では、日本人旅行者がスペインからジブラルタルへ陸路で入る際の最新情報・注意点・手続き方法を詳しく紹介します。
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ジブラルタルってどんな場所?

ジブラルタルはイベリア半島の最南端に位置する英国海外領土。街のシンボルである「ジブラルタル・ロック(The Rock)」や、ヨーロッパとアフリカを隔てるジブラルタル海峡が有名です。
公用語は英語、通貨は英ポンド(Gibraltar Pound)。車は左側通行で、まるでイギリスにいるような雰囲気を味わえます。
スペイン・ジブラルタル間の国境の最新状況
2025年に入って、英国とEUの新しい合意により、スペインがジブラルタルの国境と入国審査を管理することになりました。
これにより、ジブラルタルはシェンゲン協定に実質的に加盟する形となります。
主な変更点
- 国境検査が大幅に簡素化: スペインとジブラルタル間の検査がほぼ撤廃。
- ジブラルタル港・空港の入国管理はスペインが担当。
- イギリス人以外の旅行者は、シェンゲン入域ルールが適用。
日本人旅行者もシェンゲン協定のビザ免除制度のもとで入国できるため、基本的に問題なく通過できます。
陸路でのアクセス方法

ジブラルタルへは、スペイン南部・アンダルシア地方の街ラ・リネア・デ・ラ・コンセプシオン(La Línea de la Concepción)から徒歩または車で入ります。
- 最寄りの大都市: マラガ(約2時間半)/カディス(約1時間半)
- 最寄り空港: マラガ空港またはジブラルタル空港(GIB)
徒歩での国境越え
- ラ・リネア側の国境ゲートへ向かう
- パスポートを提示(日本人はシェンゲン圏内入域済みであれば基本スムーズ)
- 歩いて滑走路を横断(ここがジブラルタル名物!)
- そのまま徒歩で市街地(Main Street)へアクセス可能
車での入国
レンタカーでも入国可能ですが、混雑時は渋滞が発生しやすいため、徒歩での入国がおすすめです。
一部のレンタカー会社ではジブラルタルへの乗り入れが禁止されている場合があるため、契約時に要確認です。
必要書類・入国条件(日本人旅行者向け)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| パスポート | 有効期限が滞在日数+3か月以上残っているもの |
| ビザ | 不要(シェンゲン協定内短期滞在扱い/90日以内) |
| 滞在目的 | 観光・商用など短期訪問可 |
| 通貨 | ジブラルタル・ポンド(GIP)または英ポンド |
新しい協定による影響とメリット
- 行列の緩和:通勤・観光客ともに待ち時間が大幅に短縮
- 観光の活性化:日帰り旅行や週末滞在がより快適に
- シェンゲン圏からのアクセス向上:ヨーロッパ主要都市からの直行便が増加予定
一方で、一部のイギリス人居住者は「英国との関係が希薄化するのでは」と懸念していますが観光面では非常に前向きな変化といえるでしょう。
\ ジブラルタルの観光情報は以下の記事をチェック /

国境が開かれ、より近くなった“英国の南の玄関口”

英国とスペインの新たな合意により、ジブラルタルはこれまで以上に旅行者に開かれた場所となりました。
スペイン・アンダルシア旅行と組み合わせて、陸路で“英国文化を体験できる街”を訪れてみましょう。
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