タイ、仏教祝日の「禁酒日」緩和を正式実施|観光エリアでは酒販売が可能に

当ブログ内の記事にはプロモーションを含む場合がございます。

タイ政府は、これまで全国的に実施されていた仏教祝日の「禁酒日」について、2025年5月11日のウィサカブーチャから一部緩和を正式実施しました。

下記の場所において、酒類の販売・提供が許可されるようになっており、観光客の方にとってはタイ旅行に行ったら禁酒日だったという事が無くなるでしょう。

対象施設とエリア

2025年5月9日付で発表された新たな規制緩和により、以下の場所では仏教祝日においてもアルコール販売が可能となっています。

  • 国際空港のターミナル(出国関連エリア)
  • ライセンスを持つナイトライフ施設(バー、クラブ、娯楽施設等)
  • 観光地の特定ゾーン内の飲食・娯楽施設
  • ホテル(正規のホテル営業許可を持つ施設)
  • 大規模な国家・国際イベント会場(検疫・安全管理措置の下許可)

この発表は王室官報にも掲載され、5月10日以降すでに施行されています 。

販売時間規制の緩和について

さらに6月27日からは、観光エリア及びホテル、空港ターミナルなどでは従来通りの販売時間制限(11~14時、17~24時)を超えて、時間外の酒販売も可能になりました。

ただし、一般小売店やコンビニは従来通り規制が継続されています。

同日から、鉄道駅や列車内は原則禁酒ですが、バンコクのホアランポーン駅内に限り、政府承認のイベント時には酒の提供が認められるという例外措置も導入されました 。

背景と狙い

タイの観光業再興に向けた「Amazing Thailand Grand Tourism and Sports Year 2025」政策の一環として導入された取り組みです。

首相・酒類管理委員会が3~4月に提案し、公聴会後に官報掲載・施行へと至りました 。

ディスパリティとして、一部政党や市民団体から「限定的な緩和では十分でない」「公共の秩序や治安に懸念」といった慎重な声も上がっています 。

祝日スケジュールと現時点での扱い

2025年の主な禁酒日と今回の緩和適用状況。

日付祝日名緩和の適用
2月12日マカブーチャ適用なし(従来通り全面禁酒)
5月11日ウィサカブーチャ観光エリアでの酒販売可能(施行済)
7月10日アサラハブーチャ観光エリアで適用(今後)
7月11日カオパンサー(雨安居開始)同上
10月7日オークパンサー(雨安居終了)同上

※本件は5祝日すべてに適用されています 。

何が変わり、何がそのまま?

この取り組みの実施により何が変わって何がそのままなのかをしっかりと確認しておきましょう。

変わった点

バー・クラブ・ホテル・空港では祝日でも飲めるように
販売時間制限(11~14時/17~24時)の緩和対象が拡大

これにより、祝日に旅行中の観光客は、行動計画の自由度が向上し、ナイトライフ目的の旅行でも禁酒日を気にする必要がなくなりました。

従来のままの項目
コンビニ、スーパー、小規模飲食店などの販売ルールは現状そのままとなっており、列車・鉄道駅では基本的に引き続き禁酒が続いています。

観光客へのアドバイス

バンコク・パタヤ・プーケット・チェンマイなどの観光地ナイトライフは祝日も営業しており、旅行の際に禁酒日を避ける必要が無くなりました。

ただ、コンビニやスーパー、普通のレストランでは祝日禁酒が継続しているためご注意を。

旅行予定を組む際も、祝日でも観光地で夜遊びがしやすくなりました。とはいえ、正式な施行範囲や条件は若干複雑な部分もありますので、旅行時にはしっかりと確認をしておきましょう。