タイ旅行を計画している方にとって、現地での通信手段はとても重要なポイントです。特にコストを抑えたい短期旅行者にとっておすすめなのが、プリペイドSIMカードの利用です。
近年はQRコードで即時設定できる「eSIM」も登場していますが、タイでは今もなお物理SIMカードが主流。街中や空港で簡単に購入でき、すぐに使えるのが魅力です。
この記事では、タイでの通信手段として大人気のプリペイドSIMカードの基礎知識・購入場所・おすすめキャリア・使い方まで徹底解説します。
そもそもプリペイドSIMカードとは?

プリペイドSIMカードとは、事前に料金を支払って使うタイプのSIMカードです。購入時にデータ容量や通話時間がパッケージ化されており、使い切ったらチャージ(トップアップ)して再利用できます。
こんな人におすすめ
- タイに短期滞在(1週間以内)の旅行者・出張者
- 面倒な契約をせずにすぐ使いたい人
- 通話はほとんど不要で、ネットだけ使えればOKな人
プリペイドSIMカード購入時はパスポートが必要です。
タイではプリペイドSIMが当たり前
日本ではデータ通信=キャリア契約というイメージが強いですが、タイでは旅行者も地元の人もプリペイドSIMを日常的に利用しています。
そのため、外国人向けの観光用プランも非常に充実しており、使い勝手も抜群です。
タイのプリペイドSIMカードはどこで買える?
タイ国内では以下の4つの場所でSIMカードを購入するのが一般的です。
1. 空港の携帯キャリアカウンター(初心者におすすめ)

タイの主要国際空港(スワンナプーム、ドンムアン、プーケットなど)には、大手キャリア(AIS、TrueMove H、dtac)の専用カウンターがあります。
- タイ語だけでなく英語で対応してくれる
- パスポート提示だけで契約手続き完了
- SIMの差し替えやAPN設定もスタッフがサポート
- 観光客向けの限定プランが豊富
到着してすぐネットを使いたい人は、空港カウンターでの購入がもっとも安心です。
2. 市街地のキャリアショップ(価格重視派に)

街中のショッピングモールや大型スーパーには、キャリア直営の店舗が多数あります。空港より若干安いプランがある場合も。
主な場所:MBKセンター(バンコク)、セントラルワールド、BigC、Tesco Lotusなど
3. コンビニ(セブンイレブン・FamilyMart)

タイのセブンイレブンでは、プリペイドSIMが販売されていることもあります。ただ、外国人の購入はパスポート登録が必要なため、出来る人がいないケースや面倒なのでやらないというケースもあります。
また、SIMの入れ替えや初期設定は自分で行う必要があるため、スマホに詳しくない方にはややハードルが高いかも。
4. オンライン事前購入(Amazon・旅行代理店)

日本にいる間にSIMカードをAmazonや楽天などで事前に購入し、現地で入れ替える方法もあります。
中にはKKDayのような現地ツアーを販売している会社が「現地受取・空港でピックアップ可能」というプランを提供しています。また、最近はeSIMを利用する人も増えています。
\ タイのeSIMオススメ /

タイの主な通信キャリアとプラン比較
キャリア名 | 特徴 | 旅行者向けプランの例 |
---|---|---|
AIS | 国内最大手。安定性◎ | 7日間・15GB・299バーツなど |
TrueMove H | コスパ重視派に人気 | 8日間・30GB・299バーツなど |
dtac | 観光客向けプラン充実 | 15日間・15GB・399バーツなど |
※価格やプラン内容は変更される場合があります。公式サイトで最新情報をご確認ください。
上記の3つの中で個人的にオススメなのはAISのプリペイドSIMカードです。緑の看板のショップで購入しましょう。
SIMカードの使い方と設定手順

- SIMフリーのスマホを用意する(事前にSIMロック解除を忘れずに)
- タイ到着後、空港などでSIMを購入
- スタッフがSIMを差し替えてくれる(自分で行う場合は電源OFF→SIM差替え)
- iPhoneは自動で設定完了。うまく繋がらない場合はAPNを手動設定
- 利用開始!
空港や携帯ショップで購入すれば、スマホを英語設定にして渡せば、スタッフの方が設定までしてくれるので安心です。
eSIMとの違いは?どっちがいいの?

項目 | 物理SIM | eSIM |
---|---|---|
購入のしやすさ | ◎(現地で簡単購入) | ◯(オンラインで購入・設定) |
設定の簡単さ | ◎(スタッフが設定してくれる) | △(QRコードで自分で設定) |
スマホの対応 | ほぼ全機種OK | 一部機種のみ対応 |
トラブル対応 | 現地店舗で直接対応 | サポートは基本オンラインのみ |
旅初心者やSIMの入れ替えに不安がある人は、物理SIMが安心!
タイのようにプリペイドSIMカードが安価で、簡単に購入できる国では、プリペイドSIMカードを使うのが安心です。現地のプリペイドSIMカードを購入すれば電話番号も使えるのでかなり便利です。
また、タイの場合にはアプリで簡単にSIMカードの管理が出来るので、複数回タイに来るという方も安心です。気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。
➡ タイの携帯番号をコスパ良く維持しておく方法はプリペイドSIMカードにして定期チャージがオススメ!(姉妹サイト)
タイのキャリアのAPN情報

タイ旅行中にプリペイドSIMカードを使って「ネットがつながらない!」と焦ったことはありませんか?そんな時に確認すべきなのがAPN(アクセスポイント名)の設定です。
特に日本で購入したAndroidスマホやSIMフリー端末を使う場合、手動でのAPN設定が必要になることがあります。
APN(アクセスポイント)とは?
APNとは、「どの通信会社のネットワークに接続するか」を指定するための設定項目です。正しく設定されていないと、SIMカードを入れてもモバイルデータ通信が使えないことがあります。
- iPhoneの場合 → 多くのケースで自動設定されるので特別な操作は不要
- Android端末の場合 → 手動設定が必要になることがあるため要注意
特に日本のキャリアで購入したAndroid端末(SIMロック解除済)や格安スマホを使う方は、事前にAPN設定の手順を確認しておきましょう。
AIS(エーアイエス)のAPN設定
項目 | 入力内容 |
---|---|
名前 | AIS internet(任意でOK) |
APN | internet |
※それ以外の項目(ユーザー名、パスワードなど)は未入力で問題ありません。
TrueMove H(トゥルームーブ)のAPN設定
項目 | 入力内容 |
---|---|
名前 | True internet(任意) |
APN | internet |
ユーザー名 | true |
パスワード | true |
※上記4項目のみ入力すればOKです。それ以外は空欄のままで問題ありません。
dtac(ディータック)のAPN設定
項目 | 入力内容 |
---|---|
名前 | DTAC INTERNET(任意) |
APN | www.dtac.co.th |
※その他の設定項目は変更不要です。
APN設定が必要なタイミングは?
SIMカードを挿入した後に、以下のような状態であればAPN設定が必要です。
- モバイルデータが有効なのにネットが使えない
- 通信マーク(4G/5G)が表示されない
- ローミング設定をOFFにしても通信ができない
逆に、SIMを挿しただけで通信できる場合は設定不要です。スマホの状況に合わせて設定を行いましょう。
AndroidスマホでのAPN設定手順
機種によって若干表記が異なりますが、以下が基本の流れです。
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」を選択
- 「アクセスポイント名(APN)」をタップ
- 右上の「+」マークや「新しいAPNを追加」を選択
- 各キャリアの情報を入力
- 保存し、保存したAPN情報を選択する。
作成したAPNの情報を選択して電波マークにデータ通信のマークが出ればOKです。