カナダ・バンクーバーは、美しい自然と多文化が調和した人気の観光都市。日本からの旅行者や留学生にも根強い人気があり、初めてのカナダ滞在にもおすすめの場所です。
さらに、バンクーバーは世界的にも治安が良い都市の一つとされており、基本的には安心して観光や生活を楽しむことができます。
しかし、どんな都市にも注意すべきエリアや時間帯があるのも事実。そこで今回は、バンクーバーの治安情報をわかりやすく解説しながら、注意が必要なエリアや夜間の外出時のポイント、女性の一人旅で気をつけたい点などを詳しくご紹介します。
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バンクーバー全体の治安状況

バンクーバーはカナダの中でも比較的治安の良い都市とされており、昼間であれば主要な観光地や街中を安心して歩くことができます。現地の人々も親切でフレンドリーな人が多く、旅行者にとっても過ごしやすい環境です。
特にダウンタウンやイエールタウン、キツラノなどの人気エリアは、観光客も多く警備も行き届いているため、一般的な注意を払っていればトラブルに巻き込まれることは少ないでしょう。
とはいえ、大都市である以上、夜間の治安や一部のエリアには注意が必要です。以下で、バンクーバーで特に気をつけたいエリアをご紹介します。
バンクーバーで注意したいエリアと時間帯
ダウンタウン・イーストサイド(Downtown Eastside)
バンクーバーで最も注意が必要とされるエリアが「ダウンタウン・イーストサイド」です。ドラッグやホームレスの問題が深刻化しており、昼間でも落ち着かない雰囲気を感じることがあります。特別な理由がなければ、立ち入らないのがベストです。
夜間のスカイトレイン周辺
バンクーバーの主要な公共交通機関「スカイトレイン」も、夜遅い時間帯になると利用者が少なくなり、治安がやや不安定になることがあります。終電近くの時間帯は不審者に遭遇するリスクもあるため、可能であれば混雑している時間帯に利用するか、タクシーや配車アプリ(Uberなど)を活用しましょう。
夜の公園や人通りの少ない道
スタンレーパークやクイーン・エリザベス・パークなど、昼間は多くの人で賑わう美しい公園も、夜になると人気(ひとけ)が少なくなり、防犯面でのリスクが高まります。暗くなる前に観光を切り上げ、明るいエリアに移動するよう心がけましょう。
安心して旅行するための防犯アドバイス
- 夜間の一人歩きは避ける
- 人通りの少ない道や裏通りは通らない
- 高価なものを見せびらかさない(スマホ・カメラ・ブランドバッグなど)
- 必要に応じて配車アプリ(Uber, Lyft)を活用する
- 滞在先のホテルスタッフに周辺の治安情報を聞くのも有効
女性の一人旅でも安心するために
バンクーバーは女性の一人旅にも比較的適した都市ですが、夜遅くの外出や、バーでの過度な飲酒などには注意しましょう。
また、スカイトレインの駅ではホームレスや薬物使用者を見かけることもあるため、身の回りに気を配り、違和感を覚えたらその場をすぐ離れる判断力も大切です。
バンクーバーで気をつけたい犯罪とその対策
バンクーバーはカナダの中でも特に治安が良いとされ、多くの日本人観光客や留学生に人気の都市です。しかし、安全と言われる都市でも、観光客がターゲットにされる犯罪が発生することはあります。
この記事では、バンクーバー滞在中に注意すべき犯罪と、具体的な防犯対策について詳しく解説します。これから渡航を予定している方は、ぜひ参考にしてください。
スリ・置き引きに注意|観光客が狙われやすい典型的な被害

発生しやすい場所
- 空港や駅
- ホテルのロビー
- 観光スポット
- レストランやカフェ
バンクーバーでは、人が集まる場所でスリや置き引きの被害が多発しています。特に観光客は防犯意識が甘いと思われがちで、狙われやすい傾向があります。
よくある手口
- 開いたバッグから貴重品を抜き取るスリ
- 席に置いたカバンを短時間で盗む置き引き
- リュックの外ポケットから財布やスマホを抜かれる
対策ポイント
- バッグは常に手元に。視界から離さない。
- 財布やスマホは後ろポケットに入れず、体の前側で管理。
- 人混みではバッグを前に抱え、チャックをしっかり閉める。
- 被害に遭った場合は無理に抵抗せず、安全を最優先に行動。
車上荒らし・自動車盗難|レンタカー利用者は特に注意

バンクーバーでも、車上荒らしや自動車の盗難が発生しています。特にレンタカーを利用する観光客はターゲットにされやすい傾向があります。
被害が多い場所
- 地下駐車場(人目が少ない)
- 観光地周辺の公園や路上(短時間駐車中)
典型的な被害例
- ガラスを割られ、車内の荷物を盗まれる
- 外から見える位置に置いたカメラやカバンが狙われる
対策ポイント
- 車内に貴重品を放置しない(見えない場所でもNG)
- できるだけ人通りが多く明るい場所に駐車
- 鍵のかけ忘れを防ぎ、短時間でも油断しない
暴行・性犯罪|女性の一人旅や留学生は特に注意を

バンクーバーでは性犯罪の発生率は比較的低いものの、女性旅行者や留学生が被害に遭うケースも報告されています。
過去に報告された事例
- 現地男性と仲良くなった日本人留学生が命を奪われた事件
- バーなどで提供された飲み物に薬物が混入される事例
日本人女性は「断れない」というイメージを持たれていることもあり、悪意を持つ人物につけ込まれることがあります。
対策ポイント
- 不快な要求にははっきり「NO」と言う。曖昧な態度は禁物。
- 深夜や人気のない場所を一人で歩かず、タクシーや配車アプリを利用。
- 初対面の人を安易に信用しない。個人情報を教えない。
バンクーバー旅行・滞在を安全に楽しむために
バンクーバーは基本的に治安の良い都市ですが、「安全なカナダでも油断は禁物」という意識が重要です。特に日本とは異なる文化や環境では、防犯意識をしっかり持って行動することが、トラブルを避ける第一歩です。
バンクーバーで安全に過ごすために
観光客を狙ったスリや置き引き、薬物絡みのトラブル、車上荒らしなど、「海外旅行ならではのリスク」も存在します。この記事では、バンクーバー旅行中に安全を確保するための具体的な防犯対策を分かりやすく解説します。
バンクーバーでは早朝・深夜の外出を控えよう

暗くなってからの外出は犯罪リスクが高まるため、可能な限り日中の移動を心がけましょう。
安全に行動するためのポイント
- 明るく人通りの多いエリアを選ぶ
裏通りや人気の少ない道は避け、ダウンタウン中心部や主要道路を通るようにしましょう。 - 信頼できる交通手段を活用
夜間の移動はUberやLyftなどのライドシェアアプリの利用が安心です。 - 事前にルートを確認しておく
Googleマップなどを使い、安全なルートを把握してから行動しましょう。
ホームレスや薬物使用者には近づかない

バンクーバーではイーストヘイスティングストリートやガスタウン周辺にホームレスや薬物使用者が多く見られます。観光地だからといって油断は禁物です。
トラブルを避けるためのコツ
- 視線を合わせず、距離を保つ
絡まれても無視して早めに立ち去るのがベストです。 - 大麻の合法性に惑わされない
カナダでは合法ですが、知らない人と関わるとトラブルの元になります。
貴重品管理を徹底しよう

スリやひったくり、置き引きの被害を防ぐには、常に貴重品の管理に意識を向けることが大切です。
旅行中に実践すべき貴重品の扱い方
- 貴重品は分散して持つ
現金やカード、パスポートなどは分けて保管し、1か所にまとめないようにしましょう。 - バッグは体の前に持つ
リュックは狙われやすいので、ショルダーバッグやウエストポーチを前にかけて使用。 - 飲食店や交通機関では要注意
椅子の背にバッグをかけない、膝に乗せる、荷物から目を離さないなどの基本を忘れずに。
ナイトクラブ・バーでは細心の注意を

バンクーバーにはおしゃれなナイトスポットが多数ありますが、夜遊びにはリスクも伴います。アルコールや薬物トラブルに巻き込まれないように注意しましょう。
ナイトスポット利用時の防犯ポイント
- 持ち物は最小限に
高額なアイテムはホテルのセーフティボックスに預けて外出を。 - 飲み物は目を離さない
一度でも目を離したドリンクは絶対に飲まないように。 - 知らない人との接触は警戒
親しげでも油断せず、必要以上に距離を詰めないのが安全策。
【車利用者向け】バンクーバーの車上荒らし対策

レンタカーやカーシェアを利用する旅行者も増えていますが、車上荒らしの被害は観光客に多く発生しています。
車を使う際に守るべきルール
- 車内に物を置かない
バッグや買い物袋を見える場所に置かない。トランクにもしまわず、ホテルで保管を。 - 高級ブランド品の使用は控える
外見から狙われることもあるため、ブランド物のバッグや時計は避けましょう。 - 駐車場所を選ぶ
地下駐車場ではなく、明るく人通りのある地上駐車場を選ぶことが重要です。
安全対策を万全にして、バンクーバー旅行を楽しもう
海外旅行では「大丈夫だろう」という油断がトラブルの原因になります。バンクーバーは比較的治安の良い都市ですが、観光客は狙われやすい存在です。
バンクーバー|緊急連絡先・日本領事館の情報まとめ

海外旅行中はどれだけ注意していても、スリ・盗難・詐欺・暴行などの犯罪被害に遭ってしまう可能性はゼロではありません。特にバンクーバーのような大都市・観光地では、観光客をターゲットにした犯罪も報告されています。
本記事では、バンクーバー滞在中に万が一被害に遭った場合の連絡先や対処法、在バンクーバー日本国総領事館のサポート情報を詳しく解説します。
カナダの緊急通報番号は「911」
バンクーバーで**緊急事態(犯罪・火災・救急)**が発生した際は、すぐに「911」に電話してください。
📞【911のポイント】
- 警察・消防・救急すべて共通
- 自動音声が流れたら「English」を選択
- 日本語が必要な場合は「Japanese interpreter, please」と伝える
📝覚えやすいコツ:「日本の119」の逆=911
こんな時に使う
- 目の前で強盗・暴力事件が発生
- 負傷者がいる
- 命に関わる緊急性がある状況
緊急性がない場合は警察署へ連絡|盗難・迷惑行為など
911はあくまで緊急時用です。すでに被害を受けた後の報告や、緊急性が低い相談については、バンクーバー市警に直接連絡しましょう。
▶バンクーバー警察署(Vancouver Police Department)
- 非緊急ダイヤル:+1 (604) 717-3321
- オンライン通報フォーム:公式サイトより提出可能(英語)
👉 届け出が必要な例:
- スマホ・財布の盗難
- 車上荒らし
- 軽微な交通事故
- 通行人による嫌がらせ
在バンクーバー日本国総領事館の支援について
万が一、パスポートを盗まれた・紛失した場合は、現地警察に届け出をしたうえで、在バンクーバー日本国総領事館へ相談してください。
【在バンクーバー日本国総領事館】
- 電話番号:+1 (604) 684-5868
- 住所:1177 W Hastings St #800, Vancouver, BC V6E 2K3
- 営業時間:平日9:00~12:00 / 13:00~16:00
※緊急時は24時間対応あり
領事館でできること
- 帰国のための渡航書の発給
- パスポート再発行の手続き案内
- トラブル対応のアドバイス提供
📌 注意点:パスポートの再発行や渡航書の取得には、証明写真・盗難証明書・手数料が必要です。
パスポート紛失時の注意点|アメリカ経由での帰国には要注意!
アメリカ経由で日本へ帰国する予定の方は、アメリカ入国に必要なビザ(渡航認証)の再取得が必要になる場合があります。パスポートを再発行できない場合は、アメリカを経由せずカナダから日本へ直行便での帰国を検討してください。
冷静な行動でトラブルから身を守ろう
バンクーバー旅行中に犯罪被害に遭う可能性は高くはありませんが、万が一に備えて情報を事前に把握しておくことが何より重要です。
トラブル時の旅行保険の活用
旅行保険に加入している場合、被害に遭った際に保険会社に連絡することで、補償やサポートを受けることができます。特に盗難、病気、けがの場合は重要です。保険会社の緊急連絡先番号を事前に控え、英語での説明が難しい場合に備えて、日本語対応が可能かどうかも確認しておきましょう。
▶ 保険請求に必要な書類例
・被害届(警察発行の証明書)
・病院の診断書や領収書(医療補償の場合)
・紛失・盗難物のリストや購入証明書
その他の対応策
地元の友人やツアーガイドに相談
慣れない土地でのトラブルは孤立感を招きがちです。可能であれば地元に住む知人やツアーガイドに状況を相談し、現地でのサポートを受けるのもおすすめです。
クレジットカード会社への連絡
クレジットカードやデビットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社へ連絡して使用停止の手続きを行いましょう。盗難保険が付帯している場合、一定額の補償を受けられる場合もあります。
海外旅行ではスマホが重要!

海外旅行中、思わぬトラブルに遭遇する可能性は誰にでもあります。パスポートや荷物の紛失、体調不良、道に迷ったりと、さまざまなリスクがつきものです。
そんなときに頼りになるのが、手元にあるスマートフォンです。旅行中の安全対策としてスマホを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
緊急時の連絡手段としてスマホを活用
スマホがあれば、緊急連絡先にすぐに電話やメッセージを送ることができます。事前に以下の情報をスマホに保存しておくと安心です。
・現地の緊急番号
・日本大使館や領事館の連絡先
・旅行保険会社の緊急連絡先
さらに、無料の通話アプリ(例:LINEやWhatsApp)を活用すれば、Wi-Fi環境やモバイル環境さえあれば通信費を抑えつつ迅速な対応が可能です。
GPSで迷子知らず
初めての土地では、迷子になるリスクがあります。スマホの地図アプリ(Google MapsやApple Mapsなど)を活用すれば、現在地の確認や目的地への最短ルートを瞬時に検索可能です。
オフラインマップを事前にダウンロードしておけば、通信環境が悪い場所でも安心です。
翻訳アプリで言葉の壁を克服
海外旅行中、言語が通じず困る場面は意外と多いものです。翻訳アプリ(Google翻訳やiTranslateなど)を使えば、簡単な会話や文章をその場で翻訳できます。
カメラ翻訳機能を使えば、メニューや看板の文字もすぐに理解できるため、トラブルを未然に防げます。
情報収集と共有がスムーズ
現地での観光情報や交通手段、緊急ニュースなど、必要な情報はスマホで簡単に検索できます。また、トラブルが発生した際、家族や友人に状況を共有してアドバイスをもらうことも可能です。
特に、現地の公式アプリやサービスを事前にインストールしておくと便利です。
配車アプリで移動もスムーズ
最近は海外旅行の際の安全な移動手段として、タクシーではなく配車アプリを利用する旅行者が増加しています。目的地にピンを立てて正確に立てられたり、価格もアプリで事前に分かるといメリットもありますが、一番はドライバーの身元が確かという点でしょう。
海外旅行の際には目的地で利用されている配車アプリをチェックしましょう。
モバイル決済で安全な支払いを
最近は観光客でも使えるモバイル決済サービスを取り入れる国も増えてきています。
現金を持ち歩くリスクを減らすため、スマホを使ったモバイル決済(Apple Pay、Google Pay、PayPalなど)を活用しましょう。特にスリや盗難が多い地域では、現金を最小限にしてスマホで支払うのが安全です。
・海外旅行が決まったら通信環境の準備を
スマホは単なる便利なガジェットではなく、海外旅行中の安全を守る強力なツールです。出発前には、現地のSIMカードやeSIMを用意して通信環境を整え、必要なアプリをインストールしておきましょう。スマホを上手に活用すれば、トラブルを最小限に抑えつつ、安心して旅行を楽しむことができます!
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