ヴェネツィア旅行完全ガイド|水の都で過ごす夢の休日【イタリア旅行】

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アドリア海に浮かぶ水上都市ヴェネツィア(Venezia)は、118の小島が400以上の橋と150以上の運河で結ばれた、世界でも唯一無二の都市です。

車やバイクは存在せず、移動は徒歩か水上交通のみ。歴史地区全体がユネスコ世界遺産に登録されており、中世からルネサンス時代の街並みがそのまま残っています。

映画『ベニスに死す』や『007 カジノ・ロワイヤル』などの舞台にもなり、訪れる人々を魅了し続けています。

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ヴェネツィアの歴史と魅力

ヴェネツィアは5世紀頃、ゲルマン民族の侵入から逃れた人々がラグーン(干潟)に避難し築いた集落が起源。
中世〜近世にはヴェネツィア共和国として地中海貿易を支配し、莫大な富を背景に芸術・建築が栄えました。
その面影は今も街の至る所に残り、「水の都」「アドリア海の女王」と呼ばれています。旅行で来た際には以下の観光スポットをチェックしましょう。

サン・マルコ広場を満喫Piazza San Marco

「世界で最も美しい広場」と称されるヴェネツィアの中心地。東側にはサン・マルコ大聖堂、西と南側には壮麗な回廊付き建物(旧政庁や博物館)、広場を囲むカフェやショップが並び、昼夜を問わず人々で賑わいます。

特に早朝や夕暮れ時は観光客も比較的少なく、荘厳で静かな雰囲気を味わえます。歴史的には、かつてヴェネツィア共和国の宗教・政治・社交の中心であり、重要な儀式や祝典の舞台となってきました。

サン・マルコ大聖堂(Basilica di San Marco)

ヴェネツィアの象徴的存在で、ビザンチン様式の華やかな外観と、内部を覆う金色のモザイク装飾が圧巻。聖遺物や美術品が多く収められ、世界中から巡礼者や観光客が訪れます。

  • 入場料:本堂は無料。宝物館、パラ・ドーロ(黄金の祭壇飾り)、展望テラスは有料。
  • 展望テラス:サン・マルコ広場を見下ろす絶景ポイント。
  • 観光のコツ:混雑を避けるなら午前中早めか、閉館前の時間帯がおすすめ。オンライン予約も可能。

ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)

かつてヴェネツィア共和国総督の公邸兼政庁として使われた豪奢な建物。内部には金箔や巨大絵画で彩られた広間、元老院の議場、裁判所などが残されています。

  • 必見スポット:ティントレットの巨大絵画「天国」、豪華な黄金階段(Scala d’Oro)。
  • ため息橋:宮殿と牢獄を結ぶ橋で、囚人が最後に見るラグーンの景色から名づけられました。内部からの眺めは貴重な体験。

サン・マルコの鐘楼(Campanile di San Marco)

高さ約98mのレンガ造りの塔で、ヴェネツィアのランドマーク。

  • 展望台:エレベーターで一気に上がれ、街並みとラグーン、遠くのアルプスまで見渡せます。
  • 歴史:16世紀に完成するも、1902年に崩壊。その後、完全復元され現在の姿に。
  • おすすめ時間:夕方は黄金色に染まる屋根と海が絶景。

広場のカフェ文化

サン・マルコ広場には老舗カフェが並び、クラシック音楽の生演奏を聴きながらコーヒーやアペリティーボを楽しめます。

代表的なのは1720年創業の「カフェ・フローリアン」と1858年創業の「カフェ・クアドリ」。価格は高めですが、まさにヴェネツィアらしい優雅な時間が過ごせます。

このエリアだけでも半日から1日観光を楽しむ事が出来るので、ヴェネツィアを訪れた際には是非、上記の3つの観光地やその周辺を楽しんでみてください。

ゴンドラ体験ヴェネツィアを象徴する水上の旅

ヴェネツィア観光といえば、誰もが思い浮かべるのが「ゴンドラ」。黒塗りで細長い優雅な船に乗り、運河の街をゆったりと進むひとときは、まさに水の都ならではの特別な体験です。

古くは市民や貴族の主要な移動手段でしたが、現在では観光用として運行され、その優雅な姿はヴェネツィアの象徴的存在となっています。

ゴンドラの魅力

  • 水面から眺める景色
    陸からでは見られない建物の裏側や低いアーチ橋、狭い運河の奥など、まるで映画のワンシーンのような風景が広がります。
  • 静けさと非日常感
    エンジン音のない手漕ぎの船で、櫂(オール)の水音や船体の揺れが心地よく、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
  • 歴史と伝統の息吹
    ゴンドラはすべて職人による手作りで、左右非対称の形状はヴェネツィアの水路に適応した機能美の結晶です。

所要時間と料金

  • 所要時間:30分〜1時間程度
  • 料金目安(公式料金)
    • 日中(9:00〜19:00):30分あたり80ユーロ
    • 夜間(19:00以降):30分あたり100ユーロ
    • 所要時間を延長すると追加料金が発生します
    • 1隻あたりの料金で、最大5〜6名まで乗船可能
      ※料金は変動する場合あり

予約は現地の乗り場で直接交渉するか、旅行代理店やオンラインで事前予約も可能。繁忙期(夏・カーニバル期間)は事前予約推奨。

ルートの選び方

ゴンドラの出発地点はサン・マルコ広場周辺、リアルト橋付近、アカデミア橋近くなど複数あります。

  • 主要観光ルート:ため息橋やグラン・カナル沿いを通るルート
  • 静かな小運河ルート:人通りの少ない裏路地的な運河で、よりローカルな雰囲気を楽しめます
    事前にゴンドリエーレ(船頭)に希望ルートを伝えるとより満足度が上がります。

ヴェネツィア周辺の離島巡りムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島

ヴェネツィア本島の観光だけではもったいない!ラグーナ(潟)には個性豊かな島々が点在しており、日帰りで簡単に訪れることができます。

特にムラーノ島、ブラーノ島、トルチェッロ島は、文化・景観・歴史が三者三様で、まとめて巡る「離島ツアー」も人気です。

1. ムラーノ島(Murano)|ヴェネツィアングラスの島

  • ガラス工房見学:13世紀以来続く伝統の吹きガラス技術を間近で見学可能。職人が炎の中から繊細な作品を作り出す様子は必見。
  • ヴェネツィアングラス博物館:歴史的作品から現代アートまで幅広く展示。
  • ガラスショップ:アクセサリー、花瓶、ランプなどお土産選びにも最適。

アクセス
ヴァポレット(水上バス)41・42・4.1・4.2系統で「Faro」または「Murano Museo」下船(ヴェネツィア本島から約15分)。サン・マルコ広場からは乗り換えが必要ですが、リアルト橋周辺からなら直行便あり。

2. ブラーノ島(Burano)|カラフルな漁師の街

  • 色鮮やかな家並み:漁師が霧の中でも自宅を見つけられるように塗ったのが始まりとされる。島全体がインスタ映えスポット。
  • レース編みの伝統:レース博物館では精緻な手仕事を見学できる。手作りのレース製品は高価だが一生もの。
  • シーフード料理:運河沿いのレストランでは新鮮な魚介を使った料理が楽しめる。

アクセス
ムラーノ島から12系統ヴァポレットで約30分。ヴェネツィア本島から直接行く場合は、12系統で約45分(出発はFondamente Nove桟橋)。

3. トルチェッロ島(Torcello)|静寂の中の歴史遺産

  • サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂(7世紀創建):ビザンチン様式のモザイクが圧巻で、最後の審判や聖母マリア像などが残る。
  • アッティラの玉座:伝説によるとフン族の王アッティラが座ったとされる石の椅子。
  • 島の雰囲気:観光客の多いヴェネツィア本島や他の離島と違い、静かで落ち着いた時間が流れる。

アクセス
ブラーノ島から徒歩橋を渡り徒歩約10分。ヴェネツィア本島からは12系統でブラーノ経由、さらに徒歩で到着。

離島巡りのモデルコース(半日〜1日)

  1. 午前:ヴェネツィア本島 → ムラーノ島(ガラス工房見学&ショッピング)
  2. :ムラーノ島 → ブラーノ島(カラフルな街並み散策&ランチ)
  3. 午後:ブラーノ島 → トルチェッロ島(歴史的建築と静かな島を散策)
  4. 夕方:トルチェッロ島 → ヴェネツィア本島へ戻る

おすすめポイント
個人でヴァポレットを利用して巡ることもできますが、3島巡りツアーを利用すると移動がスムーズで効率的。春〜秋は観光客が多く混雑するため、朝早い便を利用するとゆったり楽しめます。

ヴェネツィア観光まとめ

ヴェネツィアは、歴史・芸術・美食・ロマンチックな景観がすべて詰まった「水の都」。

運河を巡るゴンドラ、黄金の大聖堂、カラフルな離島、そして路地裏でのグルメ体験——どれもここでしか味わえません。

計画的に回れば、短い滞在でも十分にその魅力を堪能できます。

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