海外でスノーボード・スキーを楽しむ際、「自分の板を持っていくべきか?」「輸送のときに壊れないか?」など不安に感じる人は多いもの。
特に航空会社の規定や荷物の扱いは日本と異なることがあり、事前に知っておかないと余計な料金がかかったり、トラブルにつながる可能性もあります。
この記事では、海外へマイボード・マイスキーを持参する際に絶対に知っておきたい基本情報と注意点を分かりやすく解説します。
海外旅行で板を持っていくのは「意外と普通」

海外のスキー・スノーボード旅行では、
自分の板を持っていくのは珍しくありません。
特に以下のような人は持参するメリットが大きいです。
- 自分の板で滑りたい・乗り味に慣れている
- パーク・パウダーなど、こだわりの板を使いたい
- 長期滞在でレンタル料金が高くつく
短期(1〜2日)であればレンタルも便利ですが、3日以上滑る場合は持参のほうが結果的に安くなる場合が多いです。
航空会社ごとの「スポーツ用品扱い」を必ず確認
航空会社の荷物規定は大きく異なります。
よくあるパターン
- 条件内で受託荷物に含めてOK
- 「スキー/スノーボード1セット」を無料で追加
- スポーツ用品として追加料金が必要
LCCは有料の場合が多く、フルサービス航空会社は無料範囲が広い傾向があります。
確認すべき項目
- 受託荷物の重量制限(例:23kg、30kgなど)
- 板ケースのサイズ制限
- ブーツは別カウントになるか?
- 事前申請が必要か?(必要な航空会社がある)
※板とブーツを同じケースに入れてもOKな航空会社が多いですが、国際線はルールの例外があるため必ず公式サイトで確認しましょう。
板の梱包は「衝撃対策」が必須

スノーボード・スキーは長くて重量があるため、空港で乱暴に扱われると破損のリスクがあります。
破損を防ぐための梱包ポイント
- ハードケースまたは厚手のソフトケースを使用
- ケース内の空きスペースに衣類を詰めて緩衝材にする
- エッジ部分をタオルなどで包む
- バインディングのネジを軽く締め直しておく
- 貴重品(GoPro・小物ツール等)は入れない
特に「ケースの内部に余白を作らない」のが重要です。ガタつくと衝撃で板が傷みます。
ブーツとウェアの入れ方
▶ ブーツ
ブーツは別バッグに入れられることが多い。板ケース内に入れる場合、重心が偏らないよう注意しましょう。また、臭い対策として消臭剤・乾燥剤を入れると安心。
▶ ウェア
板ケースの“クッション材”代わりになる。パンツ・ジャケットを丸めて隙間に詰めると固定されやすい。重さに注意。
ケースの重さに注意(23kg問題)

受託荷物の典型的な重量制限は 23kg。
スノーボードケース+板+ビンディング+ウェアを入れると、案外すぐ重くなります。
回避策
- ウェアの一部は機内持ち込みに分ける
- ブーツは別バッグに入れて重量を分散
- 重いワックス・ツール類はなるべく持たない
※超過料金は高額(1万円〜2万円以上)なので要注意。
ワックス・メンテナンス用品の取り扱い
液体ワックスは 機内持ち込みNG(液体物扱い)。
- 固形ワックス → 受託荷物ならOK
- スプレー類 → 引火性があると没収の可能性
- ホットワックス用アイロン → 基本OK(受託荷物推奨)
引火性のあるケミカル類は国によって厳しく、没収されるケースもありますので、引火性のない物を選ぶのがオススメです。
保険で「スポーツ用品の破損」が対象か確認

航空会社の補償は「極めて限定的」です。(数千円〜1万円程度しか出ない場合も多い)
そのため、海外旅行保険で スポーツ用品破損 がカバーされるか確認が必要。
- 航空会社の誤扱いで破損 → 一部補償
- 自分の過失で破損 → 保険が適用される場合あり
- 紛失 → 荷物補償が対象か要確認
高価な板を持っていく人ほど保険は必須です。
持っていくならしっかり確認と準備を

海外に自分のスノーボード・スキー板を持っていく場合、航空会社の規定確認・梱包・重量管理・保険など、事前準備が成功のカギになります。
特に板ケースの重さや破損リスクは見落とされがちで、出発前にしっかりチェックしておくことが安全で快適なスキー旅行につながります。
「慣れた自分の板で海外の絶景ゲレンデを滑る」体験は格別です。準備さえ整えておけば、その魅力を最大限に楽しめます。

