日本で海外旅行が自由化されたのは1964年。かつては「海外旅行」は夢のような体験であり、未知との遭遇を楽しみに、多くの若者がバックパックを背負って飛び出していきました。
しかし、今はどうでしょうか?
実は2024年時点で日本人のパスポート保有率はわずか17%程度(外務省調べ)。かつて2000万人に迫っていた海外旅行者数も、コロナ禍や円安、さらには若年層の旅行離れによって減少傾向が続いています。
\ パスポート保有率の減少/

特に20代の海外旅行離れは顕著で、「お金がない」「休みが取れない」「興味が湧かない」といった声が多く聞かれます。
若者の「行かない」本当の理由とは?

若年層が海外旅行に行かない理由として、以下のような現実があります:
- 非正規雇用やサービス業など、まとまった休みが取りにくい職種に就いている割合が高い
- 物価高や円安によって、渡航費・滞在費の負担が重い
- YouTubeやSNSの発達により、「見た気になる」ことで満足してしまう
- 文化や地理への知識不足から、「海外=なんとなく怖い・面倒」と感じる人も
こうした背景から「行けない」というよりも、「行く意味を感じない」「無理してまで行かない」という選択肢が主流になってきているのが現状です。
でも、今だからこそ海外に行っておくべき理由
たしかに、若いころはお金も時間も不自由なことが多い。
ですが、その若さこそが最大の「旅の武器」でもあるのです。
・価値観を揺さぶられる体験
文化や宗教、習慣の違いに触れることで、自分の中の常識が大きく変わる瞬間があります。
・失敗も成長のうち
道に迷ったり、言葉が通じなかったり…そういう経験が人生の「笑えるエピソード」になります。
・将来に向けての自信がつく
ひとりで飛行機に乗って、知らない国でご飯を食べて、街を歩く。それだけで大きな自信になります。
・出会いと刺激
同じ世代の海外の若者と話して、自分の将来やキャリアを考えるきっかけになることも。
実は「安くて短い旅」もできる時代

最近ではLCC(格安航空会社)やAirbnb、現地SIMやeSIMの登場によって、海外旅行はずっと身近になっています。
- 📍 韓国・台湾・タイなど、アジア圏なら往復3〜5万円前後で行けることも
- ⏰ 週末+1日の有給で2泊3日の海外旅行も十分可能
- 📱 SNSやYouTubeで現地の情報がすぐ手に入る
旅行会社のパッケージではなく、個人手配+現地アプリ活用で自由度もコストも大きく変わります。
インスタ映えだけじゃない。「リアルな体験」が待っている
今の若者に人気なのは、
「📸 インスタ映えする絶景」「🧘♀️ 現地文化を体験できるツアー」「🍜 屋台グルメ」「🛕 歴史的建造物」 etc…
でも、SNSで見るより何倍も感動できるのは「その空気」を自分で感じること。
例えば――
- 屋台で食べた初めての本場のタイ料理の辛さ
- イタリアのカフェで飲んだエスプレッソの濃さ
- 韓国の地下鉄で迷って現地の人に助けられた温かさ
これは、画面越しでは味わえない「リアルな経験」です。
若いうちに海外へ――それが未来の自分をつくる

若いときに見たもの、触れたもの、考えたことは、その後の人生を長く支えてくれる「財産」になります。
語学ができなくても、地図が読めなくても、若さと好奇心があれば旅はできるのです。
「お金がない」「時間がない」「やる意味が分からない」そんな理由で人生の冒険を逃してしまうのはもったいない。