マルタ共和国の首都 バレッタ(Valletta) は、地中海に浮かぶ要塞都市として知られ、街全体が ユネスコ世界遺産 に登録されています。
16世紀に聖ヨハネ騎士団によって築かれたバレッタは、石造りの重厚な建物やバロック様式の教会が立ち並び、歴史と文化が色濃く残る魅力的な街です。
首都でありながらコンパクトで歩いて観光できるのも大きな特徴。観光の拠点としても最適なエリアです。
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バレッタの主要観光スポット
マルタの首都のバレッタを訪れた際に必ず行って欲しい主要な観光スポットをご紹介いたします。
バレッタは小さな都市で、主要観光地は徒歩で1日あれば十分に回れる規模です。マルタ国際空港からはバスやタクシーで約30分。マルタ観光の拠点として、最初に訪れるのに最適な都市です。
1. 聖ヨハネ大聖堂 St. John’s Co-Cathedral

聖ヨハネ大聖堂は、バレッタを象徴する歴史的建築物であり、マルタ観光では絶対に外せない名所です。
16世紀、聖ヨハネ騎士団によって建てられたこの大聖堂は、質素な外観とは対照的に、内部は豪華絢爛。床一面に広がる大理石の墓碑、金箔をふんだんに使った祭壇、そして繊細な装飾が施された天井画は圧巻です。
オススメの見どころ
- カラヴァッジョの名画「洗礼者ヨハネの斬首」
聖ヨハネ大聖堂を訪れる最大の理由が、この一枚。劇的な光と影の表現は「カラヴァッジョの最高傑作」とも称されます。 - 華麗な内部装飾
外観のシンプルさからは想像できないほど豪華な内部。黄金に輝く装飾や精緻な彫刻は、訪れる人を圧倒します。 - 騎士団の墓碑
床には約400枚の大理石の墓碑が敷き詰められており、それぞれが芸術作品のように美しい装飾を施されています。歴史好きにはたまらないポイントです。
バレッタ市内の観光スポットは徒歩圏内に集中しているため、街歩きの途中に立ち寄るのがおすすめ。
2. アッパー・バラッカ・ガーデンズ Upper Barrakka Gardens

アッパー・バラッカ・ガーデンズは、バレッタの高台に位置する緑豊かな庭園で、市民と観光客の憩いの場として親しまれています。
ここから望む グランド・ハーバー(Grand Harbour) の景色は圧巻で、世界三大天然港のひとつに数えられる壮大な港町のパノラマを楽しむことができます。
オススメの見どころ
- 絶景のパノラマビュー
グランド・ハーバーを一望できる大人気スポット。海に浮かぶ船や対岸の「スリーシティーズ」を望む景観は、まさに絵画のような美しさです。夕暮れ時は特にロマンチックで、写真撮影にも絶好のロケーション。 - 大砲のセレモニー(Saluting Battery)
毎日正午になると、大砲を発射する伝統のセレモニーが行われます。軍服姿の衛兵が儀式を執り行い、轟音とともに空に響き渡る瞬間は迫力満点。観光客に人気のイベントなので、時間を合わせて訪れるのがおすすめです。
バレッタのメインバスターミナルから徒歩約10分。旧市街中心部からも歩いてアクセス可能。
3. グランド・マスターズ宮殿Grandmaster’s Palace

グランド・マスターズ宮殿は、16世紀に聖ヨハネ騎士団によって建設された壮大な宮殿で、バレッタ旧市街の中心に位置しています。
かつては騎士団の本拠地であり、現在はマルタ共和国の大統領府として利用されると同時に、一部が博物館として一般公開されています。
オススメの見どころ
- ステートルーム(State Rooms)
かつて政治や儀式が行われた豪華な広間。壁や天井には精巧なフレスコ画やタペストリーが飾られ、騎士団の栄華を感じさせます。 - 武器庫(Armoury)
聖ヨハネ騎士団が使用していた 武器や甲冑のコレクション が展示されており、中世ヨーロッパの軍事史を垣間見ることができます。迫力ある騎士の甲冑は観光客に大人気。 - 庭園と回廊
宮殿の内部には落ち着いた中庭や回廊があり、観光の合間に散策するのもおすすめ。荘厳な雰囲気の中で当時の歴史を肌で感じられます。
バレッタのメインバスターミナルから徒歩約5分。旧市街観光と合わせて訪れやすい立地。
4. 国立考古学博物館 National Museum of Archaeology

国立考古学博物館は、マルタの首都バレッタに位置する歴史博物館で、先史時代から中世にかけての貴重な遺物を展示しています。
館内には新石器時代の巨石神殿から出土した品々が多数収蔵されており、マルタが「巨石神殿の島」と呼ばれる理由を深く理解できる場所です。
オススメの見どころ
- スリーピング・レディ(Sleeping Lady)像
世界的に有名な新石器時代の小像。横たわるふくよかな女性をかたどったこの像は、豊穣や再生を象徴するとされ、マルタ文明の精神性を伝えています。 - ファット・レディーズ像(Fat Ladies Statues)
丸みを帯びた体型で表現された女性像のシリーズ。マルタ独自の造形美術の特徴を象徴する遺物です。 - 神殿関連の出土品
Ġgantija(ジュガンティーヤ)やĦaġar Qim(ハジャール・イム)などの巨石神殿から出土した石器や彫刻も展示。世界最古級の建築文化を学べます。
バレッタのメインバスターミナルから徒歩約5分。聖ヨハネ大聖堂やグランド・マスターズ宮殿と近接しており、観光ルートに組み込みやすい立地。
5. フォート・セント・エルモFort St. Elmo

フォート・セント・エルモは、バレッタの突端に位置する歴史的要塞で、16世紀に聖ヨハネ騎士団によって建設されました。地中海に面した戦略的拠点として、オスマン帝国や海賊から都市を守る重要な防衛施設でした。
現在は「国立戦争博物館」として公開されており、マルタが経験した歴史的戦闘や、第二次世界大戦時の出来事を知ることができます。
オススメの見どころ
- 大砲と防衛施設
要塞内部には歴史的な大砲が数多く展示されており、騎士団時代の防衛戦略を肌で感じられます。 - 第二次世界大戦の展示
博物館として改装された内部では、マルタ空襲や地上戦に関する資料や写真、兵器が展示されており、マルタ島の戦争史を学べます。 - 展望テラス
フォートの上部からはグランド・ハーバーとバレッタの街並みを一望可能。特に朝や夕方の景色は絶景で、写真撮影にも最適です。
バレッタ旧市街中心部から徒歩約10分。アッパー・バラッカ・ガーデンズやグランド・マスターズ宮殿からも歩いてアクセス可能。
マルタ料理を楽しもう!Nenu The Artisan Baker

マルタの首都バレッタで、地元の伝統的な味を堪能したいなら、「Nenu The Artisan Baker」は外せないレストランです。
この店は、16世紀の伝統的なパン屋の雰囲気を再現し、マルタの郷土料理を現代的にアレンジして提供しています。
フティラ(Ftira)は必食!

特におすすめは、「フティラ(Ftira)」と呼ばれるマルタ風のピザです。具材には、マルタ産のソーセージやチーズ、オリーブ、ポテトなどが使われ、香ばしい生地と豊かな味わいが特徴です。
店内は、温かみのある木材と石壁が調和した落ち着いた雰囲気で、地元の人々にも愛されています。スタッフはフレンドリーで、料理の説明やおすすめを丁寧にしてくれます。
バレッタの観光地からも徒歩圏内でアクセスも良好。特にディナータイムは混雑することが多いため、事前の予約をおすすめします。
バレッタのオススメホテル3選
マルタの首都バレッタは歴史的建造物と美しい港を楽しめる街。観光拠点として便利なホテルを5軒ご紹介します。
The Phoenicia Malta

1930年代開業の老舗ラグジュアリーホテルで、バレッタの城門近くに位置。クラシックとモダンが融合した客室は広々としており、プールやスパ施設も完備。
オススメ
- 歴史ある建物でラグジュアリー滞在
- 城門や主要観光地まで徒歩圏内
- プール・スパでゆったりリラックス
バレッタ中心部、城門から徒歩2分。空港から車で約25分。
Grand Hotel Excelsior

グランド・ハーバー沿いに建つ5つ星ホテル。全室から海または港の景色を楽しめ、プライベート桟橋や大型プールも魅力。
オススメ
- ハーバービューの客室で絶景を満喫
- プライベート桟橋やマリンアクティビティが豊富
- 屋外プールでゆったりくつろげる
バレッタ中心部まで徒歩15分。タクシーで数分。
La Falconeria Hotel

小規模で落ち着いた雰囲気のブティックホテル。バルコニー付きの客室から旧市街の景色が楽しめ、観光やグルメ散策の拠点に最適。
オススメ
- 小規模で静かな滞在が可能
- バルコニーからの街並みの眺め
- 観光・カフェ巡りに便利な立地
バレッタ旧市街中心部、主要観光スポットまで徒歩圏内。
バレッタ観光の楽しみ方
- 街歩き
石畳の坂道や細い路地、歴史的建物が立ち並ぶ風景そのものが見どころ。小さな街なので徒歩で十分観光できます。 - カフェ文化を楽しむ
ヨーロッパらしいオープンカフェが点在しており、地中海の青空の下でエスプレッソやマルタ料理を味わうのもおすすめ。 - 夜のライトアップ
日没後は歴史的建築がライトアップされ、昼とは違った幻想的な雰囲気に。特に聖ヨハネ大聖堂や市庁舎周辺が見どころです。
バレッタ観光を楽しもう

バレッタは「街全体が博物館」といわれるほど、歴史と文化が凝縮された都市。
美しい教会、港町の絶景、貴族の邸宅など、見どころがギュッと詰まっており、歩くだけで中世の世界に迷い込んだような気分が味わえます。
マルタを訪れるなら、まずは首都 バレッタの散策 から始めてみましょう。
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