タンザニアは赤道に近い位置にあるため、基本的に年間を通じて温暖な気候が特徴です。
しかし、標高の高い地域や乾季・雨季によって気温や湿度、体感温度は大きく変化します。快適に旅行を楽しむためには、現地の気候や季節ごとの特徴に合わせた服装や持ち物の準備が欠かせません。
本記事では、タンザニア旅行で役立つ気候情報や季節別の服装、サファリや登山に適したアイテムまで徹底解説します。
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タンザニアの気候の特徴
タンザニアの気候は大きく分けて「乾季」と「雨季」の2つに分類されます。また、標高の高い地域(キリマンジャロやンゴロンゴロ・クレーターなど)では気温が低く、昼夜の寒暖差が大きいため、服装選びに注意が必要です。
乾季(6月〜10月)

乾季はタンザニア旅行のハイシーズンで、サファリや自然観察を楽しむには最適な時期です。日中は25〜30℃前後と比較的暑く、日差しは強めですが、湿度は低いため蒸し暑さは少なく快適です。
夜間や早朝は涼しく感じられることもあり、特にサファリツアーでは朝晩の服装に注意が必要です。
▶ 主要都市の 6〜10月の平均気温と降水量
都市 | 平均最高気温 (℃) | 平均最低気温 (℃) | 平均降水量 (mm) |
---|---|---|---|
ダルエスサラーム | 30 | 22 | 20〜50 |
アルーシャ | 27 | 15 | 20〜40 |
ンゴロンゴロ | 21 | 9 | 10〜30 |
キリマンジャロ(モシ) | 22 | 10 | 10〜40 |
ザンジバル | 31 | 24 | 30〜60 |
特徴
乾燥しているため、草木が低くなり野生動物の観察がしやすくなります。雨がほとんど降らないので道路も乾いており、移動がスムーズです。
また、虫(蚊やハエ)が少ないため、快適に観光できます。
おすすめアクティビティ
- サファリ:セレンゲティ国立公園やンゴロンゴロ・クレーターでの動物観察がベストシーズン
- ビーチリゾート:ザンジバルやプライベートビーチでの海水浴やマリンスポーツも快適
- ハイキング・トレッキング:標高の高い地域(キリマンジャロやンゴロンゴロ周辺)での登山や自然散策
- 自然観察・写真撮影:乾季は視界が良く、サバンナの景観や夕日、野生動物の撮影に最適
乾季は観光施設やツアーも繁忙期に入りやすいため、サファリや宿泊施設は早めに予約するのがおすすめです。
雨季(3月〜5月、11月〜12月)

雨季はタンザニアの自然が緑豊かになり、観光地の混雑が少ない時期ですが、移動や天候に注意が必要です。雨季はさらに「長雨(3〜5月)」と「短雨(11〜12月)」の2つに分けられます。
長雨(3〜5月)
この期間は1日中雨が降ることもあり、特に3月〜4月は激しい雨に見舞われることがあります。サファリや地方移動では道路がぬかるみやすく、4WD車やツアーガイド付きの移動が安心です。
▶ 主要都市の 3〜5月の平均気温と降水量
都市 | 平均最高気温 (℃) | 平均最低気温 (℃) | 平均降水量 (mm) |
---|---|---|---|
ダルエスサラーム | 31 | 24 | 200〜300 |
アルーシャ | 27 | 17 | 150〜250 |
ンゴロンゴロ | 23 | 11 | 150〜200 |
キリマンジャロ | 24 | 14 | 150〜250 |
ザンジバル | 32 | 25 | 300〜400 |
短雨(11〜12月)
この期間は降水量は少なく、短時間のスコールが中心です。観光やサファリに大きな支障はありませんが、湿度は高いため、暑さや蒸し暑さ対策は必要です。
観光客が少なめで、サファリや宿泊施設の料金が比較的安くなるメリットもあります。
▶ 主要都市の 11〜12月の平均気温と降水量
もちろんです。タンザニア主要都市の 11〜12月(短雨期)の平均気温と降水量 をまとめました。
都市 | 平均最高気温 (℃) | 平均最低気温 (℃) | 平均降水量 (mm) |
---|---|---|---|
ダルエスサラーム | 32 | 24 | 100〜150 |
アルーシャ | 28 | 17 | 50〜100 |
ンゴロンゴロ | 23 | 11 | 50〜100 |
キリマンジャロ | 25 | 14 | 50〜150 |
ザンジバル | 32 | 25 | 150〜200 |
観光のポイント
緑豊かな風景が楽しめ、野生動物も水場に集まるため観察しやすくなります。また、観光地や宿泊施設は比較的空いており、落ち着いて過ごせるメリットがあります。
雨季は道路状況が悪くなることがあるため、地方移動は信頼できるガイドやツアー会社を利用するのが安全です。また、蚊が多くなる時期でもあるため、虫除け対策も忘れずに。
高地の気候(キリマンジャロ・ンゴロンゴロ)

タンザニアの高地、特にキリマンジャロ山やンゴロンゴロ・クレーター周辺は、標高が高いため平地とは大きく気候が異なります。
日中は比較的温暖に感じることもありますが、標高が高い分、気温は低めで、日射は強いものの、空気は乾燥しています。
昼間の気候
昼間は太陽が出ている時間帯でも、標高の影響で平地より涼しく感じます。日差しは強いため、紫外線対策(帽子・サングラス・日焼け止め)は必須です。
ンゴロンゴロ高原やキリマンジャロ中腹のサファリでは、長袖のシャツや薄手のジャケットがあると快適です。
夜間の気候
夜間は急激に冷え込むことが多く、特に標高2,000〜4,000m付近では10℃前後、キリマンジャロ登山の山頂付近では氷点下になることもあります。
夜間の防寒対策として、フリースや厚手のジャケット、手袋、ニット帽などが必要です。
高地では気圧が低く酸素が薄いため、高山病のリスクがあります。登山前には十分な高度順応や休息を取り、無理のない計画で行動しましょう。
\ 高山病の基本情報 /
タンザニアの月別気候と旅行のベストシーズン
月 | 気候の特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
1月〜2月 | 乾季の始まり。晴天が続き、日差しが強い | ◎ サファリ向き |
3月〜5月 | 長雨。道路がぬかるむ日もあり、観光はやや不便 | △ 空いていて安く旅行可 |
6月〜10月 | 乾季。晴天続きで観光に最適 | ◎ サファリ・ビーチ両方に最適 |
11月〜12月 | 短雨。軽い雨があるが観光可能 | 〇 混雑少なめでコスパ良 |
サファリをメインにするなら乾季(6〜10月)が最適。雨季は自然や景観を楽しむ静かな旅行向き。
タンザニア旅行の服装ガイド

タンザニアでは季節や地域に合わせて服装を選ぶことが重要です。以下では、乾季・雨季・高地訪問時の服装を詳しく解説します。
乾季(6月〜10月)の服装
- 軽量・通気性の良い服:薄手のシャツやパンツで暑さ対策
- 帽子・サングラス:強い日差しを避けるため必須
- サファリ服:カーキやベージュ系で動物観察に適した色
- 軽量ジャケット:夜間や標高の高い地域での寒さ対策
雨季(3月〜5月、11月〜12月)の服装
- 防水ジャケット・レインコート:雨対策に必須
- 速乾性の服:湿気が多いため、汗をかいても快適
- 防水靴・長靴:ぬかるみに対応
- 虫よけ対策:長袖・長ズボン・蚊除けスプレーでマラリア予防
高地・登山(キリマンジャロ・ンゴロンゴロ)の服装
- 防寒具:厚手のジャケット、フリース、手袋、帽子
- 登山靴・バックパック:キリマンジャロ登山には専門装備が必要
- レイヤリング:昼夜の寒暖差に対応する重ね着が基本
タンザニア旅行の服装・気候まとめ

- タンザニアは基本的に温暖だが、地域や標高、季節により服装を変える必要あり
- サファリや観光には乾季(6〜10月)がベスト
- 雨季は観光客が少なく、リーズナブルな旅行が可能
- 高地訪問や登山には防寒具・専門装備が必須
- 事前に気候情報を確認し、快適かつ安全に旅行できる服装を準備しよう
タンザニア旅行をより快適に、安全に楽しむためには、気候と季節に応じた服装選びが旅行の質を左右します。
サファリ、ビーチリゾート、登山、都市観光、どのプランでも事前準備がカギです。
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